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ARROWS X/Zはなぜ発熱するのか 不具合の原因について考えてみる

富士通製スマートフォンARROWS X/Z(F-10D/ISW13F)の不具合報告が相次いでいる

前作の同シリーズでも同様の不具合報告がされていたが、残念ながら今回のシリーズでも改善は行われなかった

 

ここではこの数多く報告される不具合の理由を考えてみたい

まず今までに報告されている不具合を紹介してみよう

  • 50度を超える本体の発熱
  • 繰り返される再起動・フリーズ問題
  • スリープ状態にも関わらず著しいバッテリーの消耗

細かく分類するともう少し増えるが、現在不具合として報告されているのが以上のような内容である

 

致命的なソフトウェアの欠陥

IS04時代から、富士通製スマートフォンには同様の欠陥が見られていた

特にフリーズ・再起動問題はフラグシップ扱いの機種において多発している

他のメーカーのAndroid機が安定した動作を提供できている中での、この不具合の連発は

明らかに富士通側の用意したソフトウェアに問題があるとしか言えない

今回の、スリープ状態にも関わらず発熱&バッテリー消費についても他のスマートフォンではほとんど同様の現象は聞かれないことから

富士通側の問題は深刻である

ただ、こうした面を刷新したソフトウェアを搭載できれば、全部入り・ハイスペックスマートフォンとして期待できるものが出来上がるかもしれない

ユーザーとしてはそれを願い次世代機を待つしか無い

 

どうしても発熱が避けられないスペック

ここからは多少の擁護のようになる

今回のARROWS X/Zのスペック上、発熱問題はある程度避けられない仕様になっている

まずCPUにクアッドコアのTegra3を搭載している点だ

このCPUは現在品薄状態であるSnapdragon4と同世代の次世代スマートフォン用CPUだが、

Snapdragon4に比べて性能・非発熱性について劣るもので、どうしても発熱はしてしまうものなのだ

 

さらにARROWS XはそこにLTEチップを組み込んでいる点で、発熱しやすい状態になっている

現状LTE網が局所的な整備しかされていないため、

LTEチップが3G/LTE間で電波を頻繁に切り替えてしまう

そのためどうしてもLTEチップが熱を帯やすくなっているのだ

 

こうした避けられない発熱要因がある中で、もう一つ発熱を増してしまっている原因がある

それは防水機能である

防水機能をつけることで、放熱性は著しく損なわれている

クアッドコアのCPU、LTEチップといった熱源を冷ませるような機構を搭載していないのだ

こうした放熱性を考慮していない作りが、今回の発熱問題を深刻にさせている原因である

 

以上がARROWS X/Zが起こす不具合の原因と思えるものである

ソフトウェアの問題は富士通側に改善を期待するしかないが

それ以外にもスペックを求めるあまり、どうしても起きてしまう問題があるのもわかる

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