度々このサイトで紹介しているMVNOより安いdocomoの純正月サポ回線。MVNO級の運用費ながら規制のない高速通信が可能なお得な回線である。
とはいっても、この回線の入手には労力と手間がかかるのは事実であろう。MNP弾を用意して安くて月サポの高い機種を探すというのは、手慣れた人間でも苦労する行動だ。
MNPの手間と費用、案件探しの労力を考えると、わざわざ月サポSIMなど作らなくてもMVNO SIMでいいという考えの方もいることだろう。そこで今回はMVNO SIMのオススメ新製品を紹介したいと思う。月サポ回線の引退後にも使いやすいMVNO回線なので、月サポ回線を所有人も見てもらいたい。
MVNO SIMで個人的にオススメ出来るものはOCNかIIJmioのサービスかと思っている。MVNO SIMはどれも同じと思われがちだが、実際は事業者によってその回線品質が異なっている。一時期のBIGLOBEや日本通信は、低速サービスにしてもあまりにも低速すぎた時期が存在していた。同じ最大速度の理論値かつ同じdocomo網を利用した回線でも、事業者によるサービスの質ははっきりと差のつくものである。
その中でもIIJmioとOCNは比較的安定していると思うのが体感したところだ。それぞれの回線で利用させてもらったことがあるが、理論値に近い速度をちゃんと出してくれる優秀な事業者であると言えよう。
29日にOCNがMVNO SIMの新サービスを始めているので紹介しよう。名称が「OCN モバイル ONE」となっている。輝く季節へ・・・は関係ない模様だ。
https://www.ntt.com/release/monthNEWS/detail/20130829.html
このSIMの前身であるOCN モバイル エントリーは最近主流になり出している容量限定の無料高速通信オプションが、日毎についてくるという点が特徴になっていた。普通のMVNO SIMは前身のOCN モバイル エントリーと同じ価格で、月毎に500MB前後の無料高速通信オプションがついてくる形が大半であるが、こちらは日毎になるため気づかない内に容量を多く使ってしまい月末に憂鬱になる、といった心配をする必要がない。月換算すると無料の高速通信オプションも実質900MBと他のMVNO SIMよりも優秀であろう。
名称変更後のOCN モバイル ONEからは上記のコースの他にも4つ、合計で5つのコースが用意されている。日毎の無料高速通信オプションの容量を60MBに増やしたコースや月毎に容量が分けられるコース、500kbpsを月7GBまで利用できるコースが選べるようになった。
30MB/日 | 60MB/日 | 1GB/月 | 2GB/月 | 500kbps |
980円 | 1480円 | 1260円 | 1780円 | 1980円 |
これらのコースは既に契約中のSIMを持っている場合、追加購入などせずにコース変更がネットから手続き可能である。高速通信オプションが30MBでは足らない場合はその場で60MBコースなどへ変更手続きが可能だ(反映は翌月から)。
60MB日の高速通信オプションで1480円、7GBまで500kbpsの速度で使えて1980円とユーザーニーズに合わせたこれまでにない意欲的な料金とコースを揃えてきている。
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OCN モバイル ONEは基本的にdocomo端末とSIMフリー機において利用が可能だ。最近ならばNexus7 LTE版やNexus4(こちらは3Gのみ対応)といったSIMフリー機が、安く済ませたいならHW-01Eなどのdocomo白ロムと組み合わせて使ってみるのもいいだろう。
docomoの高額月サポ回線がいつまで続くものかわからないが、仮にそちらがしょっぱくなってしまったとしてもこのレベルのMVNO SIMへ乗り換えれば影響も少ないだろう。