2019年6月からdocomoのスマホ販売の方式が変更になり、その中で新たな購入補助的な役割として「ドコモおかえしプログラム」というものが始まりました。
ドコモおかえしプログラムは、
- 端末回収を条件に36回払い相当における12回払い分の端末残債を0円にしてくれる
- よって実質価格が下がる
- プログラムの利用は完全に任意
大まかにはこのような特徴を持った端末購入補助プログラムになっています。
docomoのスマホを安く購入するにはこちらのプログラムの利用というのが今後は必要になってくるため、この記事ではドコモおかえしプログラムの特徴などについてを紹介していこうと思います。
ドコモおかえしプログラムの特徴
ドコモおかえしプログラムは「端末返却を伴う」プログラムになっています。
そのためこちらを利用してスマホを安くしたい場合には、最終的にスマホが手元からなくなることになります。
これはまずドコモおかえしプログラムを使う前に確かめておくべき注意点です。
スマホの実質的な購入価格は確かに安くなるものの、端末回収が必須となるために形式としては買取・売却・下取りといった類を行った上での実質的な購入価格ということになります。
このためその後も新しいスマホだけでなく古いスマホも使い続けたいという気持ちがある場合には、このドコモおかえしプログラムは使えない施策になってしまいます。
ドコモおかえしプログラムでは端末残債を0円化してくれることによるで実質的な購入価格を下げてくれるわけですが、その0円化してくれる最大の金額は12回分の支払いまでです。
そのため36回払いで購入した場合で24回目の支払いが終わった後にこちらのプログラムを発動させるのが理想的ということになります。
ドコモおかえしプログラムを使った購入方法だと2年ごとの買い替えといった形が基本的なサイクルとなる可能性が高いです。
ドコモおかえしプログラムが利用できるスマホは限られており、いわゆる「ハイエンドモデル」と呼ばれる高性能機種が対象となっています。
高性能なスマホを2年ごとに安く使いたい、というユーザー向けに用意されているプログラムであり、ミドルレンジの価格が安い機種にはこのドコモおかえしプログラムは適用されません。
とにかくドコモおかえしプログラムの価格面での基本は「36回払いのスマホ購入が24回払いで済む」というところにあります。ただしそれは「端末の返却を伴う」ものになっており、スマホを手元に残すことはできないものとなっています。
ポイントとしては任意で自由に利用できるものになっているため、購入したスマホを気に入ったならばそのままプログラムを利用せずにスマホを使い続けることもできます。また一方でスマホに飽きてきたり機能などがあまり気に入らなかったということなら、プログラムを利用して端末代の残債をなくして新しい機種に気軽に乗り換える、といった使い方がドコモおかえしプログラムで利用できるようになります。
- メリット:36回払いの内12回払い分を0円化することができる。利用必須のプログラムではないため任意に適用することができる
- デメリット:端末の返却が必要となるためプログラムを利用後は手元にスマホが残らない
ドコモおかえしプログラムを使う上で知っておきたいこと
ドコモおかえしプログラム、というよりも割賦購入は1名義あたり2つまで、それ以上は残債を一括精算する必要あり
まずこのドコモおかえしプログラムを利用しての契約というのは、同時に2端末分まで1名義で持てます。
これはドコモおかえしプログラムの規定というよりも割賦契約の規定によるもので、docomoでは1名義辺り2台分のスマホの割賦しか組めないために、それ以上に割賦を組んでの購入=ドコモおかえしプログラムを利用しての購入をしたい場合には、残債の一括支払いで割賦枠を空ける必要があります。
個人ですとこの2枠というのはそこまで問題にならないと思います。2つ割賦を組んでどちらもドコモおかえしプログラムを使えば機種変更・データ引き継ぎも余裕を持って行うことができるでしょう。
ただ問題は18歳未満の子どもがいてそちらのスマホ契約・購入を親名義にしている場合に、1名義だと割賦契約時に支障が出てしまうかもしれません。自分と子どもの分の割賦=ドコモおかえしプログラムを組んでいる場合に、そこから機種変更で3つ目の端末割賦を組むことはできず、既存の1端末をドコモおかえしプログラムで12回払い分を清算した上で残債があればそちらも一括で支払わないと新たに割賦を組みません。
このため家族の分のスマホを1名義で割賦を組んでドコモおかえしプログラムを利用する際には、運用によっては事前にバックアップを取っておいて端末回収からの機種変更といった形の契約が必要になるかもしれません。
現状24ヶ月目までの機種変更以外はお得ではない
ドコモおかえしプログラムは最大12回分の支払い残債を端末返却と共に0円にしてくれるわけですが、残債が12回分未満の時、例えば残り8回程度の支払いの時にドコモおかえしプログラムを利用しても、現状8回分が0円になるだけで本来0円化してくれたはずの4回分の支払いに対しては現状何も救済がありません。
このため最も効率よくドコモおかえしプログラムを利用するには残債が残り12ヶ月分の時ということになり、残債が以降減るごとにドコモおかえしプログラムのメリットも減ってしまうことになります。
もしも残りの支払いが12回から10回ぐらいの間でドコモおかえしプログラムを利用できる状態でない場合には、こちらを使わずに白ロムショップなどの中古スマホ店に端末を売却してしまった方が良い場合の方が多くなる可能性があります。
約2万円分の残債がドコモおかえしプログラムでは0円になる可能性が高いですが、中古端末の買取相場も2年後の機種の場合その2万円前後になっている場合が多いため、もし残債が12回以下になっているようであれば状態などを加味してドコモおかえしプログラムを使うか売却をするかを選ぶようにしましょう。
救済措置が入れば良いのですが、現状まだそういったものは発表されていないためにドコモおかえしプログラムを使う場合には残債12回分が残っている状況で利用したいです。
従来の割引と比べると大したことはないが、分離プラン後の購入補助としては十分か
端末の返却が伴うために、従来の割引系サービスと比べるとその内容は大したことはないものになってしまいますが、分離プランの影響によって多くの割引が終了してしまった今ではこうした形の端末購入補助が用意されているのは助かる点かと思います。
最新の性能や機能を持ったスマホを使ってみたいという人にとっては、2年間で約5~6万円ほどの支払いで最新モデルへと変更し続けられるものになっているため、今のデータ移行しやすいアプリや機能が揃っている中では返却が必要であっても使いやすい端末購入補助施策でしょう。
高性能なモデルを使い続けたいという人には端末購入予算を抑えた上で買い替えし続けることができるサービスとなっています。
一応分離プランによって維持費が下がったのと、端末価格自体もこれまでよりも安くなっているため、こちらのドコモおかえしプログラムを合わせればこれまでの契約とそん色ない形で安くスマホを持つことができるでしょう。
これからのスマホ購入には割引系のキャンペーンが一気になくなってしまうため、こちらのドコモおかえしプログラムをうまく使って購入費用を抑えるようにするといいでしょう。
ドコモおかえしプログラム適用後の詳しい価格はオンラインショップの価格表から確認を。契約自体もオンラインショップの場合頭金や事務手数料が発生しない、5分程度で手続きが終わるというメリットがあるため、そちらを利用するようにしましょう。