格安MVNO SIMの話題が増えてきている。月額900円から3,000円と、3キャリアのパケット通信料よりも遥かに低価格での通信が可能になるスマホの料金節約方法の一つだ。このサイトもそちら方面へシフトしていこうかなーなんて思っているとか。
そんな格安MVNO SIMに欠かせないのが「白ロム」と呼ばれる中古のスマートフォン。白ロムと格安MVNO SIMを組み合わせることで、キャリア契約のスマホに似た通信環境を格安で手に入れることが出来る。白ロムと格安MVNO SIMは基本買い切り・縛り無しのものが多く、端末の分割支払いや契約の2年縛りなどを気にしなくていい持ち方が可能だ。
格安MVNO SIMの契約についてはその内やるとして、ここでの話題はその白ロムの価格がとあるスマートフォンにおいて安くなっている、というお話。2013年docomoの冬モデルとして10月11日に発売された「LG G2 L-01F」が、docomoの投げ売り施策とも呼べるダイレクト割/ご愛顧割の対象端末となったことで、白ロム価格がお買い求め易くなっているということをお伝えしたい。
3万円以下で買えてしまうハイエンド
4月24日時点でL-01Fの白ロム価格は28,000円ほど。G2 proやG3が控えているとはいえ、現役バリバリのLGハイエンドモデルスマートフォンがこの価格で買えてしまう。docomoのダイレクト割価格では新規14,040円、機種変更19,440円と、国内価格と比べると白ロム価格も適性のようにも思えるが、グローバルモデルと比較するとEXPANSYSでも45,000円以上を付けており、L-01Fの安さが際立つものとなっている。
Nexus5が兄弟機だか姉妹機だかでG2をベースのモデルにしているということで、性能及び動作には言うことナシだろう。Snapdragon 800をCPUとして乗せているが、この辺りからはAndroidだiOSだといった動作の比較がどうでも良くなるほどキビキビ動くので、不具合報告や・画面のサイズがどうかといった部分が購入判断に繋がるかと思われる。
不具合については大きな支障の出るものは報告されていないので、スペック重視の購入傾向がある人にはコスパ含めてオススメ出来る特価白ロムだ。
「格安スマホ」を買うぐらいならL-01Fで
これでアフィリエイト記事としては特に書くことも無いのだが、これだけの安さとスペックを持つ故にそのコスパをより際立たせるために少し比較をしてみたい。
最近では「格安スマホ」と称した音声回線が利用可能なMVNO SIMとスマートフォンをセットにして販売するパッケージが話題を集め、4月に登場した「イオンのスマートフォン」は8,000台の限定在庫を4月の内に完売し終える見込みと、どこからともなく人気が出てきている。
イオンの「格安スマホ」の成功に他の会社も追随し、ビックカメラが既に類似のパッケージを販売開始、ヨドバシカメラも5月中には参入予定、その他音声サービスの始まるBIGLOBEなどの会社も「格安スマホ」販売に乗り出してくるようだ。
さてこの「格安スマホ」であるが、その仕組みは既存の格安MVNO SIMにどこからか調達してきたスマートフォンを合わせて売っているというもの。どちらも単独で販売されていたものを「格安スマホ」と名付けて改めてセット化し売っているだけである。
そのため自前でこの両方を揃えてしまえば、自分で「格安スマホ」のようなものを作れてしまう。しかも自分で作った方が、イオンやビックカメラの「格安スマホ」よりも更に安いセットを作ることが出来るのだ。
この自前「格安スマホ」を今回のL-01Fで作った場合、イオンやビックカメラが売る「格安スマホ」と比較してどれだけ安く&性能的にも良くなるのかを見ていきたい。そうすることで改めてL-01Fのコスパの良さがわかる・・・かもしれないので。
ここでの話題は白ロムスマホの安さについてなので、「格安スマホ」のセット販売となるスマートフォンの本体価格と、今回取り上げているL-01Fの比較をしてみたい。
G2 L-01F | Nexus4(イオン) | FleaPhone(ビック) | |
OS | Android 4.2.2 | Android 4.2(4.4) | Android 4.2 |
CPU | Snapdragon 800 | Snapdragon S4 Pro | 1.2GHzのクアッドコア |
通信方式 | 3G/LTE | 3G | 3G |
メモリ | RAM:2GB ROM:32GB |
RAM:2GB ROM:8GB or 16GB |
RAM:512MB ROM:4GB |
解像度 | フルHD 1920×1080 |
WXGA 1280×768 |
QHD 960×540 |
価格 | (白ロム) 28,000円 |
(イオンセット定価) 34,080円 |
(ビックセット定価) 22,320円 |
その他 | 赤外線 バッテリー2900mAh |
バッテリー2100mAh | デュアルSIM バッテリー1800mAh |
「イオンやビックカメラのスマホが高すぎる」とも言えてしまうが、価格帯としてはNexus4とFleaPhone CP-F03aの中間に位置する。スペックではL-01Fが圧倒的に良いスマホと言えよう。FleaPhone CP-F03aとは5、6,000円の差があるが、たったそれだけの差でこれだけのハイパフォーマンスの機種を手に入れられるのは、巷の「格安スマホ」よりも何倍もコスパの高い端末となるかと思う。スマホは一つ購入すれば長期間使用していくのが普通と予想されるため、5、6,000円の差をケチって使い心地に大きな差が生まれてしまうのは避けて欲しいところだ。
「格安スマホ」をどこかの小売店で契約するのならば、自前でL-01Fとみおふぉんやスマホ電話SIMを契約したほうが、コストもパフォーマンスもより良いレベルのものを手に出来るだろう。
というわけなのでこのL-01F、白ロムとして非常にオススメだよ、というお話でした。
価格上昇気配
SH-06Eの時にも同様のことを書いたが、このL-01Fを3万以下で買える期間はそう長くないかと思われる。
SH-06E、白ロム価格が22,000円前後と安め 格安MVNO SIM向けに
SH-06Eを22,000円で買えるとした11月の記事からおよそ半年経った今では、SH-06Eの白ロムは30,000円を超える価格を付けている。
ご愛顧機種としてバラ撒かれて一時は安くなったものの、後に流通量が減ったことで白ロムの価格が上昇したようだ。同様の値動きはL-01Fにも既に見られ、買い取り価格が一時20,000円となっていたものが今では25,000円にまで上がっている。今後は買い取り価格に影響されて28,000円ですら買えなくなる“かも”しれないので、欲しいという気持ちが出たら買ってしまったほうがいい“かも”しれない。