docomo withの新シリーズとして登場してきたGalaxy Feel2 SC-02Lの各種性能をレビューしていきます。
実機を利用してベンチマークスコアやアプリ起動の早さ、バッテリー性能といったところを確認していきます。また今回のモデルはdocomo withということで、他のdocomo withスマホとも比較を実施しておきたいと思います。
利用をする上で各種気になるポイントについて調べているので、参考にしてもらえればと思います。
デザイン・スペック確認
CPU | Exynos 7885 |
---|---|
RAM | 4GB |
バッテリー | 3000mAh |
重量 | 168g |
カメラ | 1920万画素 |
背面に指紋認証センサー、1920万画素のカメラを備えたスマホとなっています。2.5D加工の5.6インチディスプレイを有しているのが特徴的です。
幅の狭さがあり、大画面端末でありながら持ちやすくなっているのを感じます。
非常にシンプルなデザインとなっており悪目立ちのないスマホです。
価格とdocomo with
Galaxy Feel2 SC-02Lの特徴としてはその契約がdocomo withで行えるという点です。
通信料割引が1500円/月、そしてこの割引はdocomo with適用後に機種変更や解約などをしない限りはずっと続くという性質を持っており、長期的な形で1500円割引を適用し続けることができます。
継続する1500円割引によって維持費は次のようになります。
基本料(含むspモード) | パケットパック | 維持費 |
---|---|---|
シンプルプラン | シェアオプション | 280円 |
ベーシック(5GB) | 4780円 | |
ベーシックシェア(15GB) | 11780円 |
docomo withの場合これらの料金がdocomo withを契約している限りはずっと続きます。
つまり子回線のシェアオプション契約だと280円という安さで使えるわけですが、それがdocomo with契約中はずっと使えるということになります。
まずdocomo withの契約ではこの料金の安さというところ、そしてそれが続くというところに一つ契約上の魅力があります。280円で使い続けることができるのはお得な契約方法として確かな存在感があるでしょう。
維持費、割引についてはdocomo withの契約はこのように長期的に安いものを得ることができます。
そのdocomo withが契約できるGalaxy Feel2の価格は次のようになります。
機種変更 | 新規 | MNP | |
Galaxy Feel2 SC-02L | 42120円 |
1500円の割引によって最安280円で使える契約ができるスマホが、42120円で契約できるようになっています。
この後のベンチマークスコアなどの性能や機能面でのレビューでも触れますが、Galaxy Feel2はミドルレンジスマホとして性能が結構高いため、この価格で買えることを考えるとかなりコストパフォーマンスに優れたスマホであると言えます。
4万円台の価格ですがそれすらも安いと感じられてしまうほどに性能及び機能といったところが良く、そこに割引も一緒についてくるこのGalaxy Feel2の契約というのは、docomoのスマホの中でも契約として高い魅力を持っています。
ベンチマーク比較
Antutu | Galaxy Feel2 | AQUOS sense2 | iPhone 6s |
---|---|---|---|
スコア合計 | 124823 | 72045 | 150203 |
CPU | 54810 | 32946 | 67234 |
GPU | 26881 | 12060 | 46124 |
UX | 36455 | 21191 | 32574 |
MEM | 6677 | 5848 | 4271 |
ベンチマークスコアではその他のdocomo withスマホとの比較もしています。
総合スコアでは12万点を超えてきています。iPhone 6sが15万点、その他のdocomo with機が7万点前後ということを考えると、Galaxy Feel2の性能・スペックというのは安い価格のスマホ・ミドルレンジのスマホとしてもかなり良いものとなっているのは疑いようがないでしょう。
4万円台、1500円割引が継続する契約でありながら、12万点のAntutu総合スコアというのはコストパフォーマンスといったところで十分に優れた機種であるのがわかります。
実際に操作をしている中で動きが悪いところというのは感じられることはほとんどなく、ブラウジング操作レベルなら各種変遷やスクロール動作もなめらかです。ゲームもそこそこのクオリティでカクツキなしで動かせるために不満なく遊ぶことができます。
高画質での操作を望まなければゲームも遊べてしまうのがこのGalaxy Feel2の性能の高さとなっていて、これは今までのdocomo withにはなかった特徴となります。
その他のベンチマークアプリではこのようになります。
Geekbench
Geekbench | Galaxy Feel2 |
---|---|
SCS | 1529 |
MCS | 4356 |
RSS | 4001 |
BSE | 2745 |
アプリ起動時間比較
ベンチマークスコア以外にもスマホの性能を図る指標としてアプリの起動時間も確認し、他の機種と比較してみます。
ベンチマークスコアの数値が実際の利用シーンにおいて数値通りの性能を見せるのかということを判定します。
本来は動画などで起動の瞬間を見せるべきなのでしょうがそんな環境はないので手動計測の時間を表にまとめました。
Galaxy Feel2 | AQUOS sense 2 | iPhone XS Max | |
ポケモンGO | 約7秒 | 約11秒 | 約1秒 |
Fate Grandorder | 約21秒 | 約24秒 | 約6秒 |
動作自体は軽めと言っても主流ゲームは遊び始めるまでの起動時間というのはそこそこの時間がかかってしまうのは間違いありません。
プレイし始めると割としっかり動く場面もあるために快適度は価格の割にあるのですが、起動時にしっかりローディングを行うゲームの場合にはそのスタート時に弱さを感じてしまいます。
この辺りはハイエンドモデルとの違いがハッキリとわかってしまいます。
バッテリー確認
バッテリー状況 | Galaxy Feel2 | AQUOS sense2 | iPhone XS Max |
---|---|---|---|
Youtube2時間 | 88% | 89% | 89% |
その後スリープ10時間 | 82% | 86% | 78% |
バッテリー持ちは非常に優秀。ライトユーザーであれば充電しなくても2日以上利用することができるでしょう。
特に目立つのがスリープ/スタンバイ時の電池持ちの良さです。ハイエンドモデルであってもこのスリープ中の電池持ちについてうまく調節ができていない中で、Galaxy Feel2はだいぶ安定したバッテリー持ちを見せています。
表にもあるようにスリープ中の電池持ちの良さ、それにYouTube利用時の電池持ちの良さというのは中々良いものになっているのがわかります。
スマホのバッテリー持ちに対する不安を持っていた人、あるいは現在利用中のスマホに不満のある人であれば、このGalaxy Feel2のバッテリー周りの調整の良さは高いレベルで満足を感じるものかと思います。
現状調べているところでは異常に消費するような特定の挙動というのも見当たらないため、安心して利用できるスマホとなっているのは間違いありません。
Galaxy Feel2の発熱を確認
Antutuによるバッテリー計測 | CPU温度 | バッテリー温度 |
---|---|---|
1回目 | 27.5℃ | 31.2℃ |
2回目 | 30.7℃ | 34.2℃ |
3回目 | 34.8℃ | 40.5℃ |
4回目 | 38.5℃ | 42.7℃ |
5回目 | 41.6℃ | 44.9℃ |
※12月4日計測時
発熱に関しても満足度は高いといえます。
5回目あたりのベンチアプリ展開ではさすがに温度が高くなるものの、2,3回程度ではそこまで高温にはならないために普段の利用において発熱に悩まされるということはまずないでしょう。
ゲームを長時間遊んでみたのと動画を長時間みた時ぐらいしか現状発熱を感じず、しかもこの発熱で動作が重くなったりバッテリーの消費具合が早くなるというようなこともないため、発熱周りはそのしにくさと挙動のどちらもが優秀なものになっています。
Galaxy Feel2カメラの実力
カメラは夜景など白飛びや受光しすぎなところがある点は見受けられますが、docomo withのような廉価モデルのスマホとしては十分すぎるカメラ性能を持っています。
ノイズもそこまで大きくなく、PCの大画面で見るとかでなければ十分に耐えうる写真を残せます。
ただし画素数が大きく、記録されるメディア画像の容量というのもデフォルトだと2MB~4MBぐらい使ってしまうため、うまく撮影サイズの変更やmicro SDカードへの保存といったところを活用しないといけません。
機能面の充実と使いやすさ
通信速度 | 最大下り500Mbps |
---|---|
防水防塵 | IPX5/IPX8,IP6X |
おサイフケータイ | 対応 |
VoLTE | 対応 |
ハイレゾ | 対応 |
生体認証 | 指紋認証・顔認証 |
ワンセグ/フルセグ | 〇/× |
Galaxy Feel2はサムスンがdocomo withの市場を本気狙ってきているのが伺えます。
ガラケーや国産の旧来スマホからの取り換えが多く、日本向け機能の充実が求められるdocomo withスマホにおいて、ほぼ全ての日本向け機能というのを揃えてきています。
足らない機能としては、フルセグではないということ、そしてワンセグを見るのにイヤホンジャックを利用したアンテナが必要というところでしょう。それ以外はすべての必要機能が揃っていると言えます。
防水・防塵、おサイフケータイ、ワンセグ、Wi-Fi n/ac、PREMIUM 4G・・・機能の充実、そして細かいところでの機能の向上といったものがはっきりとわかるスマホになっています。
この機能の揃い方はdocomo withのスマホの中でもarrows Beに匹敵するクラスとなり、性能だけではないところでも使いやすさを提供してくれます。
指紋センサーも端末裏側に用意。触れやすい位置なので指紋認証もしやすく、精度も良い(少なくともGalaxy Note8よりは上)ためにストレスは少ないです。
またあまりサクサクとロック解除がされるような代物ではないですが、顔認証も同時に使えるようになっているのでこちらも併用しておくと指紋認証を失敗したときなんかに代替で対応してくれます。
docomo withの安いスマホでありながら機能が揃ったスマホであるため、使いやすさは同価格帯の中でもずば抜けています。
デメリットは有機ELディスプレイ解像度と白い部分のまぶしさ
使っていてデメリット、難のあるポイントだと感じた部分もレビューをしておきます。
docomo withのスマホの場合、ある程度性能に関する要求が下がるため、多少動きに難が見られても「そういうものか」といった形で納得できるかと思われるので、そこまで動作関連での不満はありません。
元々ベンチマークスコアからもわかるように性能が良いため、この動作やスマホとしての本質の部分でデメリット的なものを感じることは多くありません。
そうした動作では問題ないものの、実際に利用したときに感じるデメリットとして挙げられるのはディスプレイの質にあります。
ディスプレイは有機ELの5.5インチHDとなっていますが、このディスプレイは色の表現などは綺麗で美しさをしっかりと感じることが出来るものの、
- 解像度が若干荒い
- 白い画面がまぶしく感じる
という2つのポイントが使っていて気になります。
白いところの明るさが他の色と比べて調整が激しくなっており、なおかつ文字も若干荒くなってしまう解像度なので長時間見続けると目が疲れてしまうのを他のスマホと比べても確かに感じました。
こちらはGalaxy Feel2の弱い所です。画面の大きさの割に解像度が低いのはスペックを見てもわかりますが、使ってわかった更なるデメリットとして白色の明るさ調節がうまくいっていないという点があります。
上記を踏まえたGalaxy Feel2レビューのまとめ
Galaxy Feel2に関しては単純に性能の良さ、機能の多さといったところでスマホとして高く評価できます。ミドルレンジのスマホとしては十分すぎるほどに使いやすさを感じられる機種です。
ここに一括4万円ほどというその価格の安さ、そして機種変更や解約をしない限りはずっと1500円の割引が継続されるということで、価格のところでも魅力が大きいスマホになっているのは紛れもないところです。
コスパという言葉を使いすぎるのもアレかと思いますが、Galaxy Feel2については「コスパの良さ」というものが際立っているスマホであるのは間違いなく、価格の安さからは本来得られないレベルの性能各種を用意しています。
docomo withで対抗できうるレベルの価格と性能の釣り合いがとれているのは、iPhone 6sやarrows Beぐらいでしょうか。
しかしこちらもiPhone 6sはおサイフ系の機能がありませんし、arrows Beは機能こそあれど性能が比較した時に劣ってしまうなどの諸問題があり、全体的なバランスの良さではGalaxy Feel2が最も優れていると言っても過言ではないでしょう。
性能・価格・機能といったところでミドルレンジ・中位価格帯のスマホの中で良いところを見せており、非常に隙のない契約が可能になっているスマホです。
docomo withの契約を考えている人には最も性能面で安心しておススメできます。