携帯事業者各社が学割の概要を発表した。例年、発表後に追加発表や修正があるのだが今回は現時点で発表されている情報からそれぞれの学割を比較してみたい。
なおそれぞれの学割内容については既に簡単ではあるが触れているのでそちらを参考にしてほしい。
docomo、「応援学割2013」を発表 最低運用費は月サポ無しで4200円、月サポ利用で3円パケフラ回線も可能に
auの2013年学割がガッカリ仕様 LTEスマホ パケット割がスマートバリューと併用不可など強気な設定
SoftBankが「ホワイト学割with家族2013」を発表 まさかのフォトビジョン無料配布という時限爆弾付き
学割内容 | docomo | au | SoftBank |
基本料無料 | 3年間 | 3年間 | 3年間 |
対象購入方法 | 新規・機種変更・MNP | 新規・MNP | 新規・機種変更・MNP |
端末値引き | 10500円 | 10500円 | なし |
通信料値引き | 1050円 | 525円 | なし |
その他 | 家族も端末値引き5000円 | なし | 家族にフォトビジョン |
基本料無料
基本料無料期間はどこの事業者も3年間で統一している
対象購入方法
各社新規・機種変更・MNPそれぞれで学割がつけられるものとおもわれたが、auは機種変更での学割適用を現時点で対応していない。
端末値引き
auとdocomoは学割に関連した施策として、端末値引きキャンペーンを発表している。docomoは学生家族いっしょ割で2台同時購入により10000円引き(学生一人でも5000円引き)。
auはU25 auスマホ割で10500円引きというキャンペーンを行う。
SoftBankは類似サービスを行っていない。
機種変更の場合、docomoのいっしょ割は1ヶ月、auの場合は3ヶ月の規制が設けられている。
通信費値引き
docomoとauでは学割、及びそれに付随する施策として通信費からの値引きを行っている。docomoの場合は学割のキャンペーンの中に通信費からの値引きが含まれており、対象のパケットプランから1050円の値引きを行っている。
auはLTE対応のフラット契約プラン限定で525円の通信費値引きを行っている。こちらはスマートバリューとの併用は不可となっており、スマートバリュー適用の際はスマートバリューが優先される。
SoftBankについては類似サービスの発表はされていない。
その他・家族の特典
学割適用可能な学生を持つ家族回線への恩恵を探ってみようと思う。基本的に家族側にも基本料無料のサービスが3社ついてくる。docomoと場合は家族の基本料無料サービスが受けられる購入方法が新規・MNPで期間は3年間。
auとSoftBankはMNPなら3年間、新規なら1年間となっている。
またdocomoは学生と同時に家族が端末を購入すると、家族回線側の端末を5000円値引きする。さらに学割を使った新規購入でAKBダケ紙袋がもらえる。
SoftBankの場合は、家族回線側にフォトパネルをスパボ一括0円で提供を行う。こちらのフォトパネルは2年間無料ではあるが、その後は基本料が毎月890円かかるので注意が必要だ。
こうして見ると、docomoの学割が飛び抜けてお得感を感じさせる。端末値引きが5000円~、料金値引きが1050円と購入費用・維持費用共に少なくできる施策が揃っている。auはU25 auスマホ割がかなりお得ではあるが、25歳以上で学籍を持った人には使えないなど、いわゆるプロ契約者潰しを徹底している。通信料も値引きしているものの、わずか525円&auスマートバリューと併用不可なのはお得であると言いがたい。機種変更を学割対象に含まない点も、既存ユーザーへの配慮が足りない印象だ。SoftBankにいたっては過去の学割の中でも最低水準の内容となっている。基本料無料以外に全く値引きなどのサービスがない。家族と同時契約でようやく追加のサービスが受けられるが、それがフォトパネルを一括0円で抱き合わせる権利というのはいかがなものか。
今回のdocomoの学割施策は例年とほぼ変わらない水準ではあるものの、auとSoftBankがそれを大幅に下回る学割内容を発表したことで、docomoの一人勝ちという様相を帯びている。もし学割目当てで新規に加入しようとするならば、ここではdocomoをオススメしておく。