SoftBankが公式HP内のプレスリリースからホワイト学割with家族2013の内容を発表している。
https://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2013/20130121_02/
学生側は特にこれといった特典はなく、3年間の基本料無料キャンペーンがあるだけだが、家族が同キャンペーンに申し込みをするとフォトビジョンを無料配布という予想外(ある意味予想通り)な特典をつけてきた。
今年のSoftBankの学割は、docomoやauが発表したようなパケット料金からの値引きやその他特典などがなく、基本料無料が3年間というもののみとなっている。
唯一その他特典として設けられたのが、家族回線にフォトビジョン「PhotoVision TV SoftBank 202HW」を「無料プレゼント」というものだ。
SoftBankの言う「無料プレゼント」にはもちろん裏がある。注意書きを以下に引用してあるので見てほしい。
PhotoVision TV無料プレゼントについて
ご家族の方が本キャンペーンに申し込みいただくと、地デジが視聴できるフルセグ・防水対応の3G通信機能付きデジタルフォトフレーム「PhotoVision TV SoftBank 202HW」を無料※でプレゼントします。
[注]
- ※PhotoVisionを契約する必要があります。PhotoVisionは2年単位のご契約となります(自動更新)。更新月(契約期間満了の翌請求月)以外の解約などには契約解除料(9,800円)がかかります。25カ月目以降は、基本使用料890円/月、ユニバーサルサービス料が発生します。PhotoVision以外でのパケット通信には0.21円/パケットの通信料がかかります。SoftBank 4G LTE/4Gの場合は、0.075円/パケットの通信料がかかります。ソフトバンク携帯電話、ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンク携帯電話宛以外へのSMS送信には送信料(3.15円/通)がかかります。すでに3台PhotoVisionを契約されている場合は申し込みいただけません。
とまあこのように「無料プレゼント」とはあるが、実際には契約を必要とした「一括0円での購入」という形になる。
このフォトビジョンと呼ばれるものは最初の2年間は基本料が無料のキャンペーンを行なっており、最初の頃こそ無料で使えているように思ってしまう。しかし、上の注意書きにもあるように2年後の利用月をまたぐと、なんと月890円の基本使用料がかかって来るのだ。利用料金が発生するからと慌てて解約しようにも、更新月以外では契約解除料としておよそ一万円の解約料がかかってしまう。
「無料プレゼント」など名ばかりで、2年後にはしっかり利用料金を徴収する時限爆弾、埋伏の毒を学割に仕込んできたのである。(しかもそれを回線管理が不慣れな「家族」契約者に!)
かきいれ時である学割期間にまさかのフォトビジョン配布という手を打ってきたSoftBank。こんな施策で大丈夫か心配になるが、もしかしたらあの端末を安く売ることで勝負に出るのかもしれない。
既に定価51000円のiPhone5には多い時で45000円近いキャッシュバックが付いている。学割がショボショボなだけに、端末の魅力と安さで顧客を引っ張ろうというのかもしれない。学割期間中のiPhone5の値動きには要注目だ。
(なお、今回のフォトビジョンはTVが見れるので中々優秀であることだけは伝えておきたい。回線管理に自信のある人はあえて貰ってみてもいいだろう。)