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Xperia AceⅡ SO-41B、約2ヶ月使用レビュー 高性能機からの乗り換えには適さないが、丁度良いサイズと必要十分な性能は用途を選べば優秀

不当な評価が目立つXperia AceⅡについて、結構長く使ってみたのでそのレビューを通じて良さを伝えていこうと思います。

Xperia AceⅡは性能・スペックが低いということで動きが若干重たいところが目立ち、それゆえに評価も悪いものが目立ってしまっているわけですが、

  • 言っても22,000円の安さ
  • 採用しているSoCを考えればかなりチューニングは努力している
  • ゲームとかをしなければ割と普通に使える

といったところから、その悪い評価というのも言い過ぎ感・不当な印象というのを感じています。

特にXperia AceⅡに関しては発売からメインのサブスマホ的に使ってきたために触れる機会が多いため、長期的に使ってきた感想・レビューを出せるために、長く使ってのこのXperia AceⅡの良さというのを確認していこうと思います。

Xperia AceⅡのスペックとベンチスコアとバッテリー性能について

まずはXperia AceⅡがどのような基本性能を有していて、そしてなぜ悪い評価の方が目立ってしまうのか、という点もハッキリさせていこうと思います。

まずスペックを見てもらうとこのようになります。

Xperia AceⅡ
CPUHelio P35
RAM4GB
ROM64GB
ディスプレイ5.5インチ/HD+
重さ159g
サイズ140×69×8.9
バッテリー4500mAh
リアカメラ1300万画素
インカメラ800万画素
機能防水・防塵
おサイフケータイ

パッと見のスペックは決して悪くないのは伝わるはずです。防水・防塵、おサイフケータイが搭載されていて、RAMも低価格帯のスマホとしては十分。

ストレージは少ないもののSDカードを使えるためにそこまで大きな問題にもならないはず。

このスペックの中で評価を落としている要因となるのはそのCPU/SoCです。

このHelio P35は2年以上前のミドルレンジモデル向けのCPUとなり、それだけでも性能面の低さというのが理解できるかと思います。

過去のミドルレンジ向けを今更搭載する、というのはそれだけでもよく思われないのは確かです。

しかも実際のベンチマークスコアも低く、2021年には20万点ぐらいも余裕になってきた低価格機の中で11万点ほどのスコア。

実際このようにベンチスコアを見ると性能は低く、それ故に悪い評価が出てしまっているのは否定できない事実で、この点は Xperia AceⅡのデメリットであるのは確かです。

ただこの点も使い方次第では決して悪くはないポイントにはなってくるので後述で詳しく説明します。

バッテリー性能といったところは最近の大画面・バッテリー大容量スマホと比較すると高くは評価できないものの、コンパクトスマホとして見た時には十分なバッテリー性能を持っていると評価できます。

同じようなコンパクト系のスマホであるRakuten Handと比較をしても、バッテリー持ちが良いためにコンパクトスマホとしての使いやすさは十二分にあると評価できます。

Xperia AceⅡRakuten Hand
放置状態20時間96%91%
Antutu5回連続84%81%
動画2時間視聴86%82%

性能は低いものの、その他の基本的なスペックや機能というのはある程度使いやすいものがしっかりと揃っており、バッテリー性能も普段使いとしてはしっかりと利用できるスマホであるのは間違いありません。

まずこうしたスペックと最低限情報として知っておくべき基本性能についてはこのようになります。

Xperia AceⅡのデメリット

で、こうした最低限のスマホの特性を理解してもらった上でレビューをしていきますが、まずはデメリット・ダメな部分といったところを先に見ていきます。

Xperia AceⅡは一応は十分に褒めることができるスマホであると感じているものの、

ある程度限られた使い方やユーザー向けのスマホではあるため、あらかじめデメリットや不向きな使い方を知っておく必要があります。

性能が低いのは間違いなく、ゲームなんかはライトなものでもカクカクしやすく向いていない、アプリによってもカクツキやすい

Xperia AceⅡ最大の難点がやっぱりその性能の低さ。

この性能の低さ故に低評価扱いを受けているわけですが、実際に動かしてみるとその低評価というのも納得のいくものではあります。

普段のアプリ操作でもTwitterやYouTubeのスクロールあたりはカクつく場面が見られるため、そこまでパワーがあるわけではないのはわかりますし、

ゲームをするともっとカクつきが見られるものになってきます。

ツムツムレベルですらカクつくのは結構性能の低さというのを感じられてしまいます。

一応普段のブラウジングならカクつかないこともあるのですが、油断をしているとすぐ簡単に操作が引っかかることがあるため、性能の低さといったところは否定することはできないものになっています。

ゲームは向いていませんし、スクロールにアニメーションだったりが多用されているようなアプリだとカクつきやすいものではあるために、この点は低評価されるだけあるデメリットになっています。

動きが悪く、使うアプリによっては動作に対してストレスを感じられてしまうものになっており、この点が大きく成長した他のスマホと比較すると例え2万円という価格であってもコスパの悪さを感じてしまうのはわかります。

性能に少しでも必要なアプリを使っている、例えばゲームや特定のアプリで動きが決して滑らかになりにくいもの、ということであれば、性能が十分ではないこのXperia AceⅡはおすすめすることができず、確かに不満を感じるスマホではあります。

これは否定できません。

スピーカーがモノラル・Bluetoothの規格も高音質なものがないので迫力が足らない、画質も高くないため動画には向かない

上記のデメリット以外にも、動画や音楽を聞くような使い方において

  • 画面の美しさや解像度が高くない
  • スピーカーがモノラルで音質が高くない
  • Bluetooth規格も高音質なものが用意されておらず迫力が少ない

といったネガティブな部分が見られており、エンタメ用途にはあまり向いていません。

そのため先ほどのデメリットをみて「ゲームとかをしないからXperia AceⅡでも大丈夫」と思っていても、動画とか音楽を聴くメディアプレイヤーとしてスマホを使っているようなら、乗り換え元のスマホによっては前機種と比べてその辺りが劣化していると感じられてしまう可能性があります。

動作ほど影響は少なく、我慢できる範囲ではあるものの、YouTube内のブラウジングでも若干カクつくためにメディアコンテンツの利用が中心という場合にはやはり満足度が低めのものになっています。

機能が少なく面白い利便性といったものはない

Xperia AceⅡには防水・防塵、おサイフケータイが用意されているものの、それ以外の機能、あるいはソフトウェアといったものが用意されていません。

色々と最近のスマホは独自機能や同一メーカーで使える便利な機能というのをエントリー〜ハイエンドモデルまで使えるようにしていることが多いのですが、このXperia AceⅡにはそうした機能がありません。

上記の2つの機能以外でなにか目立って便利な機能となると、後述するかんたんモードぐらいしかなくて多様な利用方法というものが想定されていません。

なにか特殊な使い方でもできればよかったのですが、かんたんモードぐらいしか活かせないのは他のメーカーのミドルレンジ・エントリークラスのスマホを知っていると物足りなさを感じます。

デメリットとしてはまずこのような内容を挙げられます。

Xperia AceⅡを使う上ではやはり性能の低さというのは否めないため、ここは明確にデメリットであり不満の声が挙がるのも納得の内容です。

Xperia AceⅡを買うつもりであるならば、こうしたデメリットが普段の利用において問題ないかどうかをまず確認する必要があります。

デメリットを許容できないようだと合わないスマホであるのは確かです。

Xperia AceⅡのメリット

このようなデメリットがあり、そのデメリットが一部で低い評価を生み出してしまっていますが、それでも使い方を誤らなければXperia AceⅡはコンパクトモデルかつ低価格スマホの中では使いやすいスマホになっているため、個人的には十分推せる機種となっています。

実際にこのXperia AceⅡを長く使ってみて感じたその良さや使い方として合っているユーザーというのを確認してみたいと思います。

ベンチスコアの割に動きは悪くなく、むしろチューニングは頑張っている印象。使い方を絞れば十分に戦えるはず

Xperia AceⅡの性能は低いです。これは確かなデメリットになっています。

しかしベンチスコア13万点という低さの割には、同等の数値を見せるスマホと比べても局所においてしっかりキビキビとしたスクロールやタッチレスポンスを見せ、性能の低さの割に実際の動作の質というのはかなり頑張っているのを感じます。

チューニングをしっかり行っているのか、平凡なアプリであればスクロールのカクつきなんかはそこまで感じられないものになっており、ストレスといったところが低いものになっています。

カクつかないわけではないものの、ストレスをそこまで感じない許容できるカクつきになっているため、意外と用途を限れば使いやすい動作の良さを見せてくれます。

ある程度スマホを使ってきた人であれば、スマホの利用目的・利用アプリといったものがわかってくるかと思いますが、そうした中にゲームや動画・画像編集などの重ための動作となっている使い方が含まれていなければ、このXperia AceⅡでも一定の満足度は得られるものになっています。

ゲームをしない、重たい処理をしない、マルチタスクをしない、ある程度のカクつきは我慢できる、ということであれば意外と操作はしやすい性能・チューニングとなっており、スペックの割には本当に頑張っているスマホとなっています。

カクつく場面はあるものの、LINEやメール、それにYouTubeで適当に動画を見たりブラウザでネットを見たり・・・といった使い方であれば結構なんとかなるのは確かなので、ライトユーザー向けのスマホとしては動作面である程度の満足感を与えてくれます。

ゲームなんかをするようだとカクつきは目立って評価も低くなるものの、軽い操作中心でスマホを使っているということであればそこまで評価は悪くないどころか、デザイン性の高さや価格の安さといったところで評価はすることのできるスマホになっています。

価格の安さは魅力の一つ。22,000円、契約によっては5,500円で買えるスマホはライトユーザーに助かる

意外と頑張ってくれる性能であるスマホが、高くても22,000円で買えるというのもXperia AceⅡの良さです。

中華スマホの価格破壊でマヒしている人も多いですが、この価格でキャリアサポート・国内メーカーサポートもついてある程度軽い操作中心なら少ないストレスで使える、というのは十分な及第点かと思います。

22,000円が定価となり、そこから新規やMNPなら16,500円分の端末購入割引が入って5,500円などで購入できるため、ドコモスマホとして考えるとコスパは悪くないはず。

機種変更でもdポイントと絡めればもっと安く契約できるようになるため、10万円や8万円といった価格はスマホに出せないというユーザーにもちょうど良い価格になっています。

この価格の安さもXperia AceⅡの良いところです。

コンパクトでサイズ感も良好、しかもバッテリーがこのサイズでは長持ち。そして長く触っていると愛着の沸く良さを感じられる

そして動作が軽い処理なら意外と良いという他にも、スマホ自体がある程度持ちやすい横幅に縦長過ぎないサイズ感を実現しており、長時間触っている時のストレスの少なさといったところは評価できます。

横幅はRakuten Handに比べると負けますし、厚みや重さといったものもRakuten Handのインパクトには負けるものの、握りやすさとホールドのしやすさといったところは最近の大画面スマホにはないものになっており、コンパクトモデルとして一定の評価を与えることができます。

さらにRakuten Handにはない強みとしてはバッテリー持ちもこういったコンパクト機の中では良いものになっているので、メインスマホとして使っていけるだけの安心感を持っています。

サイズ感が良く、バッテリー持ちも合格、さらにカメラの出っ張りといったものなくフラットに置けるというところは、動作とか関係ない部分でのスマホとしての満足度を高めてくれます。

特にサイズやフラットなボディといったところは触れば触るほどに他のスマホよりも気持ちが良いと感じられ、使い続けていくと愛着の沸くものになっています(個人の感想ですが)。

このサイズ感が気になっていた人は、性能面さえ許容できる使い方であれば結構な満足度を得られるのはまちがいないため、コンパクトスマホ系を探していた人には悪くない選択肢・魅力を持ったスマホであるとオススメできます。

(もちろん、性能面についてここまでのデメリット・メリットを確認してもらった上でのオススメにはなりますが。)

かんたんモード搭載は高齢家族向けに渡すのに適した機能と言えそう

また機能の少なさをデメリットに挙げましたが、唯一用意されているオリジナル機能である「かんたんモード」の存在は評価することができます。

かんたんモードは中高年、高齢のユーザー向けに操作がわかりやすいホーム画面にできるモードとなっています。

こちらを設定して家族に初めてのスマホ、として渡せば疑似らくらくスマホとして使えます。

本家のらくらくスマホは動作がXperia AceⅡよりも重たく、価格ももっと高いということでXperia AceⅡを疑似らくらくスマホにした方がコスパはいいです。

高齢家族にこのかんたんモードの設定は難しいと思われるため、あらかじめセットした上で渡す必要があるかと思いますが、コスパの良さを考えたらそうした手間をかけてもいいだけのスマホではあります。

Xperia AceⅡレビュー:性能の低さを理解して使い方と合致するようならサイズやバッテリー持ちなどに満足できて普通に使えるコンパクトモデルの一つ

デメリットとメリットをまとめた上でXperia AceⅡのレビューのまとめをしていきます。

Xperia AceⅡはデメリットについてをしっかりと理解すべきです。

性能は間違いなく低く、ゲームやマルチタスク、動画周りの重ための操作といったところがかなり不向きな使い方になっています。

そのためこれらを少しでも触れることがあるようならば、Xperia 10Ⅲなどを契約したほうがいいです。

それぐらいパワー不足は否めません。

しかしそうはいってもこの性能・このCPUの割に実際の挙動はかなり頑張っており、軽めのアプリのスクロールなんかもカクつきがかなり少ないものになっており、価格の安さを考えれば十分に使えるものであるのも確かです。

スマホの役割、使う目的を限定的にすることによって性能の低さを感じない動作のスマホとして使うことができる上、価格も22,000円から安くなる仕組みになっているのはコスパの良さを感じられるものではあります。

実際ハードな使い方をしないLINEやネット中心の使い方であれば、自分の場合長く使っていてもそこまでのストレスを感じませんでした。

むしろ長く使えば使うほどサイズの良さによる画面への指の届きやすさや持ちやすさといったところ、それにバッテリー持ちの優秀さといったところの良さに気づいていき、使ってて愛着もかなり持つことのできるスマホになっています。

最初の印象として性能が低いというのは確かに感じられるために、そこで悪評や低評価がされるのは確かにわかります。

ただ実際にその性能を理解した上で使い方を考えて利用していけば、かなりしっかりと使えた上に快適な扱いやすさといったものを有しており、22,000円という価格を考えれば十分評価できるスマホであるというのは伝えておきたいです。

確かに性能は高くないものの、不当に評価が低いのは使っていても感じられるため、Xperia AceⅡは

「しっかりと向き不向きな使い方を理解した上で、自分の使い方に合っていることを確認して買えばコスパは高い」

スマホになってくれるのは間違いないです。

Xperia AceⅡが気になっていたけど悪い評価ばかりだからやめとこうか・・・と思っていた人はもう一度自分がスマホでどんなことをするのか、ということを考えてみてください。

今回のようにLINEやメール、ネット中心のライトユーザー的な使い方であれば決してがっかりさせるようなスマホではありません。

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