AQUOS R6を買う上で覚悟しておきたいポイントをレビュー形式で残しておきます。
価格が10万円超えの高額モデルのために『デメリット』といったところの方が購入前に知っておくべきところは大事です。
高い金額を払って長く使うのであれば、メリットよりもデメリットや問題・不具合の部分を理解していないと、後悔する買い物になる可能性が高いため、今回のレビューもそうした後悔を避けるために残しておこうと思います。
ほぼ共通のハードウェア・ソフトウェアのLeitz Phoneにも通じるデメリットでもあるため、高い買い物をする前にしっかりと悪い部分をここで確認してもらえれば。
AQUOS R6最大のデメリットは発熱。発熱によって色々な問題が発生
AQUOS R6のデメリット・問題点の大半は「発熱」が原因で引き起こされています。
このスマホはスナドラ888を搭載、そしてAQUOSお馴染みの発熱による性能や機能の制限といったところによって、発熱が酷いだけでなくその影響が多岐に渡るものになってしまうという残念な仕様になっています。
この発熱によってAQUOS R6は様々な機能、そして性能といったものが100%の力を出せないという弱点を持ってしまっており、評価を下す際に大きく影響してきます。
発熱によって
- 性能も
- カメラも
- バッテリーも
本来の力を発揮できず悪影響を受けてしまうため、そういった部分に期待して購入した人にはがっかりさせられるスマホになってしまう可能性があります。
影響の範囲は広い上に結構ガッツリと悪影響を与えるために、今回のAQUOS R6を購入するつもりであるならばこの問題というのはしっかりと把握しておく必要があります。
10万円を出してがっかりしてしまう買い物をしないためにも、事前にこのレビューを参考にしてもらえればと思います。
カメラが発熱で落ちる。4K動画は10分行けば奇跡、夏場の屋外では写真すら10枚連続で撮れたら超ラッキー
発熱による第一の悪影響はカメラが連続して使えないということ。
AQUOS R6は高負荷が起こると瞬時に発熱していき、端末が高温になってしまうわけですが、その高負荷な操作にこのカメラの利用が含まれます。
特にわかりやすいのが動画撮影。
動画を撮影していると他のスマホよりも熱を持ちやすく、撮影開始1分ほどでCPU温度が50~55℃に到達。
そこからしばらくは持ちこたえるものの、4K動画なら6分~8分ほどの撮影でカメラが熱によって落ちます。
これは夏場の実験ではあるものの、エアコンをつけても8分ほどが限界となるため、連続して使った時に10分を超える撮影ができればもう奇跡レベルです。
普通は10分未満で落ちてしまい、長時間の動画撮影といったものに全く適さないスマホになっており、端末もかなり熱くなって動画撮影ができない以上にセンサーへのダメージなんかが気になってきます。
普通にこれ壊れるんじゃないか?ってほどの発熱で不安になりますし、熱でセンサーに影響がいって今後の撮影にも影響があるんじゃないか、と思わせるほどの発熱がおきます。
まず動画撮影が長くできない、特に高画質撮影ではその問題が顕著、というデメリットがAQUOS R6にはあります。
そして同じく写真撮影でも熱の影響が強く、特にこのレビューを書いている7月のような外が暑い日には普通の写真すらも発熱によって撮影ができなくなることもあります。
さすがに冬場はこの問題はおこらないかと思われるものの、7月の気温が高く直射日光も強いような日だと、少しAQUOS R6を起動しているだけでも端末が熱を帯び、しかも冷めにくい状態に陥ってしまいます。
これによって屋外では動画撮影どころか普通の写真撮影であっても写真を10枚と撮る間にカメラが温度上昇によって強制停止してしまい撮影することができなくなります。
写真撮影ですら発熱で落ちるのは最近のスマホでも珍しく、夏場に外で風景の写真を撮りたい時にはスマホの利用を最小限にした上で、少しでも熱が逃げるように余裕のあるカバンの中に入れるなどしないとだめです。
このカメラが停止してしまう、というのが発熱によってかなり簡単に引き起こされるため、カメラ目的でAQUOS R6を買う人にとっては長時間の利用ができない、という不満が発生してしまう事になるでしょう。
カメラというのはAQUOS R6一番の特徴でもあるわけですが、それが発熱によって使いにくくなる、というかもはや使えなくなるというのはかなりガッカリさせられる部分です。
性能もしっかり落ちる。ゲームの動きが開始10分ぐらいで悪くなる
発熱による悪影響といったところは性能面でも当然出てきます。
AQUOS全体の特徴として熱を帯びるとサーマルスロットリング機能=発熱を抑えるための性能低下機能といったものが働くわけですが、このAQUOS R6でもその機能ががっつりと効いており、発熱を帯びると性能全体が低下します。
Antutuで見るとよりわかりやすいでしょう。
発熱がない時のスコアは70万点を超える超高性能なスマホとなるわけですが、発熱した後のスコアはなんと50万点を下回る40万点台。
それでもまだ高性能ではあるものの、本来の実力から半減とまでは行かないものの大きく性能を落としているのがわかります。
平均的なスマホの操作や軽いアプリであれば40万点の性能であってもサクサク動くわけですが、ゲームなんかになるとこのスコアでは若干カクツクゲームが見られ始めます。
特に原神などの高負荷な3Dゲームの場合、ゲームが凄くヌルサクで動いていたにも関わらず、発熱が溜まりだしてゲーム開始から10分ぐらいすると動きが極端に悪くなります。
実質40万点相当はあるためにガクガクして酷い動きになる、とまでは行きませんが、カクツキが多くなった上にタッチパネルの反応も悪くなることがあるためにゲームを快適にできるとは言い難いものになります。
同じ40万点でも最初から40万点のスマホの動作と比べると、落ちて40万点のAQUOS R6の方が動きの悪さは目立つものになっており、ゲームのしづらさは結構強いです。
発熱によって性能が落ち、ゲームも遊びにくくなってしまうという「ハイエンドモデル」としてはあるまじき問題が発生しているのがAQUOS R6です。
この性能低下といったところもAQUOS R6が発熱によって影響を受ける問題点となります。
バッテリー持ちも悪くなって・・・
次の発熱による悪影響はバッテリー持ちのところ。
カメラ・性能に加えて発熱によって悪影響を受けるのは電池持ちです。
通常発熱をしていない時のYoutube動画視聴は2時間ぐらいで15%ぐらいの消費なわけですが、これが発熱した状態から2時間ほど見ていった場合に20%ぐらいまで消費がされてしまいます。
動画視聴自体はあまり熱を持たないもののそれでも発熱は生じるために、元から熱を持った状態で動画を見始めると熱が中々下がらずに熱を持ったまま負荷をかけ続けることになってしまいます。
そうした状態ではやはりバッテリーにも影響を与えることになり、電池持ちが2時間の動画視聴で5%ほど変化するという内容になってしまいます。
熱を持ってしまった状態で各種作業をやり続けると、このように電池持ちが悪くなってしまうために、ある程度熱を持ったら冷めるまで待たないと電池に不安を抱えてしまう状況に陥りやすくなります。
そもそも端末全体が熱を持ちやすく、それ故にバッテリーへの影響というのも減りが早くなるだけでなく寿命も短くなりそうという不安があるために、この発熱による悪影響というのは長期的に見ても心配させられるものになってしまっています。
期待されるパフォーマンスが出せなくなってしまうAQUOS R6の発熱問題。長時間のゲームやカメラの利用には全く不向き、夏場の使いづらさも厳しいものに
AQUOS R6のデメリットとしてはまだ
- カメラアプリが使いにくい(別途記事化予定)
- 画面の色が濃くなりやすい
- スピーカー音質が悪い
といった問題もあるものの、普段使ってて特に影響がでるのはこの発熱に関する各ポイントとなります。
カメラも性能もバッテリー持ち、これら全てにおいて悪影響を与えるのはちょっとヤバすぎでしょう。
これらは発熱が無い状態ならば素晴らしい特性を持っているのですが、それを活かして長時間利用といったところをしようとすると、どれも性能低下や停止といった使いにくいものになってしまいます。
長時間良いパフォーマンスを継続できない、というのはそうしたパフォーマンスの良さを期待して「ハイエンドモデル」を購入するユーザーにとっては裏切られる気分の内容でしょう。
おそらくAQUOS R6を買うつもりの人が結構重要視している要素といったところが、発熱によって使いづらくなってしまうため、このデメリットはどんなAQUOS R6のメリットや良い評判よりも購入前にしっかりと確認すべき点となります。
長時間動画を撮りたい・長時間ゲームを遊びたい・長時間色んな作業を連続して行いたい、ということだと今回様々な問題を引き起こしている発熱からは逃げられないため、購入の再検討といったところが必要になってくる可能性があります。
悪いところばっかり言ってるけど、10万超える買い物なんだから悪い部分はしっかり理解しとかないと後悔大きいからね・・・。