SoftBank、基本料＆2年縛り解約金のつく「体重計」を発表 「スマート体組成計 SoftBank 301SI」

 

SoftBankが9月30日に新製品発表会を行っている。

発表会の20分ほどを通信回線の話題に裂き、「ハイブリット4G LTE」などと新たなキャッチコピーも出てきたが、肝心の機種はといえば噂されたSamsungとの提携スマートフォン等もなく、いつも通りの富士通とSHARPのスマートフォンとルーター1,2個という盛り上がりにくいラインナップになっている。ARROWSの指紋認証ボタンが丸型になり全体がGALAXYそっくりな形になっており、見た目だけはiPhoneとGALAXYのハイブリットというちょっと触れられるネタがあるぐらいだろう。

新作ガラケー、新型ルーターなどコアなところで面白いものをだしてきているが、そちらは専門サイトの方におまかせするとして、このサイトではSoftBankの新たなオプションとして登場してきた「SoftBank 301SI」を見ていこうとおもう。

 

「301SI」とのことで「はてどんな端末になのか？」というと、正式名称は「スマート体組成計 SoftBank 301SI」とのことでその正体はスマートフォンでもなければ携帯可能な端末と呼べるものでもない「体重計」である。

これまで様々な周辺デバイスを登場させてきたSoftBankであるが、流石に次の製品が体組成計であるとは誰も予想し得なかったのではないだろうか。Fitbitとの提携でライフログブームにうまく乗った感があったが、そこから体組成計オプションまで備えるとなるといささか飛躍し過ぎていると言える。スマホのモックが並ぶ中にドカンと体組成計が陣取る光景は、ぜひとも見てみたいシュールな絵にはなるだろうが、もはや何を売る会社なのか客も店員もわからなくなることうけ合いだろう。

このスマート体組成計 SoftBank 301SIであるが、冒頭で言ったとおりSoftBankの現物オプションとして登場している。SoftBankの現物オプションということは、スマテレ、ヘルスケアFitbit同様の販売形態となるため、以下の2つの注意点が出てくる。

• 月額使用料がかかる
• 解約金がかかる

過去の現物オプションのように、端末（今回は端末ですらないが）代がかからないかわりに月額基本使用料がかかり、2年以内の解約は契約解除料金がかかるという仕様である。

しかも今回の体組成計はこれまでの現物オプションの中では過去最高の解約金でその額9975円となっている。

 

みまもりケータイやフォトビジョンなど、これまでiPhoneの安売りの条件として共に契約する必要のあった通称：ゴミの数々はあくまでも別契約として存在しており、iPhone側の回線を解約してもフォトビみまもり側は2年目の更新月まで寝かしておけば解約金無しでの解約が可能であった。

だが今回のスマート体組成計 SoftBank 301SIは回線に紐付けられるオプションとなっているため、仮にiPhone購入時につけられてしまった場合、iPhone側の回線を解約時に同時にこちらのオプションも解約されてしまう。もしその解約のタイミングがiPhoneともオプションとも更新月が合わなかった場合、iPhone（ホワイトプラン）と体組成計の契約解除料金がかかってしまうことになる。そうなると20,000円近い解約金の負担がかかってくるので、軽い気持ちでのオプション加入には非常に気をつけてもらいたいところだ。

 

 

まだ正式なオプション内容の発表がされていないため、今後この内容は変更になる可能性もあるが、現時点での情報からの注意点は以上のようになる。

販売開始時期は2014年2月とまさに年度末のセールが盛り上がるタイミングに。およそ30cm×25cmに1.5kgとフォトビジョンの2倍の重さと、持ち運ぶだけで痩せてしまいそうな容量となっている。渡り鳥タイプの契約者にとっては解約金の罠と部屋のスペースを埋める存在となるため、重ね重ねになるがオプションとして加入するのは注意してもらいたい。

SIM挿入可能な体組成計というまさかな製品を出してきたSoftBank。一体どれだけの数が流通するのか興味深いところではあるだろう。来年は羽毛布団にSIMかな？