1JOJOの方を買おうと思ったものの普通に使う予定だったのでこっちを。
今docomoで端末購入サポートの適用によって一括で強烈に安くなっているV30+を買ってみたら普通に使いやすいのでその紹介というかレビューのまとめを。
なんでここまで安いのか不思議なぐらいに性能、機能といったものが揃った万能性の高いスマホとなっています。
その辺りのスペック面での細かい数字を見ることで性能の良さを改めて確認し、現在の価格設定が如何に破格なのかということをまとめていこうと思います。
10368円で買えるスマホとしては破格級の使いやすさを見せているのでオススメです。
※なんと3月1日からはこの価格が648円というとんでもなく安い価格に下がってきています。一括10,368円ですら十分に安く、性能を考えると破格を超えた破格(?)というわけのわからないレベルで良いコスパを出してきています。
デザイン・スペック確認
CPU | Snapdragon 835 |
---|---|
RAM/ROM | 4GB/128GB |
バッテリー | 3060mAh |
重量 | 158g |
カメラ | 1650万画素(標準)/1310万画素(広角) |
SoCはSnapdragon 835。SnapdragonのハイエンドSoCの中でも非常に評価の高いモデルを積んでいます。
RAMは4GBということで最近発売されたスマホにも引けを取りません。
ROMが128GBは写真や音楽ファイルの保存にも余裕があります。後述していますがV30+は写真や音楽といったところに対して楽しめるような機能面の工夫が用意されているので、ROMの大きさは便利に感じさせるところです。
そして地味に凄いのがその軽さ。6インチスマホながら158gという中々に軽い機種となっています。
実際に触るとその軽さはちょっと耐久性などが心配になるぐらいのもので、少なくともスマホが重くて疲れを感じる、ということは非常に起きにくいものになっています。
軽いために持ち運びや長時間操作もしやすいのはデザイン関連の中でポジティブな要素です。
ベンチマーク比較
性能面で一つ大きな参考になるのがベンチマークアプリの数値です。スマホ・メーカーごとの微妙なセッティングの違いで操作における体感や処理能力というのも微妙ながら異なってきますが、そうした点を比較的客観的に見られるのがこちらのベンチマークスコアです。
V30+についても、そのスコアを記録・比較してみたので参考にしてみてください。
Antutu | V30+ | Galaxy S8 | iPhone X |
---|---|---|---|
スコア合計 | 158190 | 200909 | 180418 |
CPU | 60203 | 70759 | 66479 |
GPU | 58775 | 77869 | 73406 |
UX | 32512 | 44493 | 33164 |
MEM | 6700 | 7788 | 7369 |
同じSnapdragon 835機種と比較してもV30+はベンチマークスコアが控えめとなっています。
この理由については発熱の項目でも触れることになりますが、どうやら処理能力を上げることによって高い発熱が引き起こされないように、一定の温度以上は発熱しないように性能を抑えているような挙動が見られます。
発熱テストのときに5回ベンチマークアプリを連続で回しましたが、その時に約15.5万点ほどでベンチスコアは安定しており、その後追加で5回回した後も15万点以上のベンチスコアを保ち発熱も46℃以上にはならなかったために、性能に関しては瞬時の処理能力の高さよりも長く操作している時の安定感を重視したセッティングがされているのが伺えます。
そのため同じSoCのスマホよりもスコアが低いと言ってもそこまで心配する必要はなく、安定性を重視したモデルであるのがわかります。
その他のベンチアプリのスコアはこちら
Geekbench
Geekbench | V30+ |
---|---|
SCS | 1889 |
MCS | 5991 |
RSS | 7012 |
BSE | 3782 |
アプリ起動時間比較
ベンチマークスコア以外にもスマホの性能を図る指標としてアプリの起動時間も確認し、他の機種と比較してみます。
ベンチマークスコアの数値が実際の利用シーンにおいて数値通りの性能を見せるのかということを判定します。
本来は動画などで起動の瞬間を見せるべきなのでしょうがそんな環境はないので手動計測の時間を表にまとめました。
V30+ | Galaxy S8 | iPhone X | |
ポケモンGO | 約8秒 | 約6秒 | 約2秒 |
Fate Grandorder | 約19秒 | 約18秒 | 約11秒 |
かなり重ためのアプリを選んでいるため、このような結果にはなっていますが、基本的にどのアプリを開いてもストレスのない展開スピードで始められます。
ゲームアプリも一度展開しておけば履歴キーから再度プレイする場合にはもっと展開スピードが上がるため、ほぼ支障はないレベルです。
多少の展開スピード差は最初の起動時にはあるものの、この点はほぼ心配いらない性能の高さを見せます。
バッテリー確認
バッテリー状況 | V30+ | Galaxy S8 | iPhone X |
---|---|---|---|
Youtube2時間 | 88% | 90% | 89% |
その後スリープ10時間 | 80% | 85% | 79% |
バッテリーの性能は至って普通です。Snapdragon 835なので消費が早いというような体感も全くなく、バッテリーに関しては心配せずに利用することができます。
10時間待機中に8%ほど減っているのは若干平均より多いのですが、普通に利用するには問題のないものであるのは間違いないでしょう。
2時間の動画視聴でもそこまでのバッテリー消費が見られず普通に使うには優秀であります。
ただ体感としては発熱を感じているときに使い続けるとバッテリーの減り方は早く感じるため、うまく電池を持たせるには長時間の連続使用というのはしないようにすべきでしょう。
V30+の発熱を確認
発熱については負荷の強いベンチマークアプリを5回連続で回した場合の推移を見ていくことである程度参考になるかと思います。
Antutuによるバッテリー計測 | CPU温度 | バッテリー温度 |
---|---|---|
1回目 | 35℃ | 38℃ |
2回目 | 41℃ | 41℃ |
3回目 | 43℃ | 44℃ |
4回目 | 43℃ | 45℃ |
5回目 | 45℃ | 48℃ |
※1月25日計測時
2回目からCPU温度が40℃を超える発熱を記録しており、若干不安にさせられるかもしれませんが以降は発熱具合が穏やかになっており何度回しても44℃前後で収まっています。
発熱はしやすいもののそれが高温にならないようになっています。性能面が抑えられている分、発熱が酷くなりにくいというものになっています。
V30+カメラの実力
カメラはデュアルレンズ。
通常の画角のカメラと120度の超広角カメラという組み合わせです。
iPhoneなどが標準+ズームレンズという組み合わせの中では珍しい2眼構成のスマホです。
実際に撮影してみてその画角の違いや夜景の実力などを見てもらえればと思います。
同じ位置からの撮影ですが、広角カメラだとかなり広い範囲を撮影できるのがわかると思います。
全体的に暗い状態での撮影になるため、特に広角側のレンズでの撮影においてノイズが強く出てしまっています。ただ明るいところや日中の撮影ではノイズは気になってこないので、これは夜景に近い状態で起きやすい問題です。
広角の撮影範囲がこちらを見てもわかるように普通のカメラにはない広さになっているため、特に風景撮影において状況をわかりやすい形で写真の中におさめることができます。
夜景では多少白飛びするところも見られますが、十分に細かいところの表現はできているため及第点以上でしょう。
使いやすいカメラを持っているのがV30+の特徴です。
機能面の充実と使いやすさ
通信速度 | 最大下り788Mbps |
---|---|
防水防塵 | IPX5/IPX8,IP6X |
おサイフケータイ | 対応 |
VoLTE | 対応 |
ハイレゾ | 対応 |
生体認証 | 指紋認証・顔認証 |
ワンセグ/フルセグ | ○/○ |
V30+は機能においても特徴的なものが多くあります。
便利なものだけでなく音楽を楽しむのにも優れた機能が用意されています。
特に優れているのが次の点
- スマートドクター
- フローティングバー
- スマート設定
- Hi-Fi Quad DAC搭載
これらはV30+を便利に使えて付加価値を追加させてくれるものとなっています。
スマートドクターは端末の最適化機能。ワンタッチで多くの項目を整理して自動で最適化してくれる他、メモリやバッテリー使用量など個別の項目において最適化することもできる端末診断機能です。
フローティングバーは画面上に格納されたショートカットバーといった存在で、よく使うアプリをそこに格納しておけばわざわざホーム画面に戻ったり履歴キーから使いたいアプリを探す必要がなく一瞬で呼び起こすことができます。
スマート設定は今いる場所によってWi-FiやBluetoothなど各種設定のデフォルト設定を変更できる機能です。会社との往復の間で利用する機器間の設定を変えたい時に重宝することができるので結構便利な機能です。
そして中でも異質なのがHi-Fi Quad DACが搭載されている点です。こちらは音質を向上させるハードウェアが内蔵されており、単純に音質が向上しています。音楽系のファイルだけでなくあらゆる音源を持つファイルに音質向上の恩恵が受けられるため、動画なども音が良くなります。
またサウンド設定項目において細かい調節が可能。音域の強調等をフィルタリングできるので、音源によって臨場感を高めたりクリアさを強調したりといった調整が行えます。
これらの機能はV30+の特徴的な部分になります。特にDACが搭載されたスマホということでDAP的な使い方にも耐えうるというのは他のスマホにはない強みといえましょう。
価格・維持費
価格は今回V30+をいまさらレビューすることにした理由として一番大きな点です。
これだけの性能、使いやすさのスマホが今回「端末購入サポート」の対象となって在庫一掃の投げ売りスマホの対象になっています。
この安さだけで「買い」な状態になっており、そのスペックの高さを考えたらぶっ飛んだ価格設定が行われています。
V30+ | 機種変更・新規・MNP |
---|---|
価格 | 5832円 |
オンラインショップ限定割引 | ▲5184円 |
MNPなんかはもちろん、機種変更でも一括10368円!(オンラインショップ限定価格)
※機種変更でも遂に一括648円という価格が3月1日から実現しています。
Snapdragon 835機でこの安さ、それも機種変更で、というのは破格以外のなにものでもない激安特価スマホです。
激安機だと性能について心配になることもありますが、ここまでのレビュー調査にもあるように性能面で問題があるような機種ではありません。
それなのに価格が一括で648円となっているため、今docomoのスマホの中でもコストパフォーマンスの良さが光る機種になっています。
維持費は端末購入サポートのためにシンプルな仕組みに。
月々サポートが0円、端末代支払い時の維持費は端末購入サポート機種のほぼ全てで同一です。
シェアOP (子回線) |
ベーシック5GB (個人) |
ベーシックシェア (10GB) |
|
シンプルプラン | 1058円 | ||
spモード | 324円 | ||
パケット | 540円 | 5400円 | 9720円 |
合計 | 1922円 | 6782円 | 11102円 |
端末代 | 一括648円 |
シンプルプランをベースに代表的な料金で計算しています。最安維持費では子回線の1922円。
5GBや家族10GBでも大した金額にはならない上に、端末購入サポートなのでdカード GOLDで10%オフ技も使えます。
スマホとしての価格が安く、維持費も手頃なものになっているため、契約周りでのお得差というのはこのV30+に勝るものはないものになっています。
価格重視で契約するのに適しているわけですが、一緒に性能までくっついてくるスマホです。
実質価格で値下げされている機種は24ヶ月間の月々サポート適用が条件です。
そのため24ヶ月以内に機種変更や解約をしてしまうと、月々サポートの適用が終了してしまうために今回の実質価格で契約できないという問題が生じます。期間内に解約や機種変更をしてしまうと月々サポートが終了してしまうため、通信費への割引が一切なくなった状態で24回の端末代が割引なしでかかってしまうことになります。
一括価格で値下げされている機種は端末購入サポートの適用が条件です。
端末購入サポートの適用されたスマホはすぐに一括払いきりで利用することが出来ますが、契約から14ヶ月以内に解約や機種変更をしてしまうと一括値引きに使った割引相当分が解除料として発生します。期間内の解約や機種変更によって一括で支払った金額とはまた別にかかってきてしまうことになります。
このため実質価格での契約は24ヶ月縛り、一括価格での契約は14ヶ月縛りというものが発生してしまうので契約後の利用期間というものに注意してください。
端末購入サポートの解除料については端末ごとの販売ページに用意されているのでオンラインショップで各機種を確認をしてから契約をしてみて下さい。
デメリットは価格を考えた場合は見当たらない
デメリットとなる部分も契約前にしっかり確認をしておきたいと思いますが、現状V30+においては目立ったデメリットというものは見当たりません。
より高性能なSoCを搭載したスマホと比べると、ベンチマークスコアなどが物足りなく感じるところや、RAMの空き容量が普通に使っていくと700MB前後しかないという点は少し気になる点ではあります。
あとはディスプレイの最大の明るさというのが他のスマホに比べて少し暗い感じがあるため、日中に太陽光の元でスマホを使う場合には環境によってディスプレイが見にくくなる可能性が少しあります。
しかし価格が機種変更でも一括648円のスマホということを考えると、そうした多少のスペックの型落ち感というのも余裕で許容範囲内でしょう。
この安さで買えるスマホに最高性能は求められない中で、これといった目立った不具合もなく性能の足りなさというのもないV30+は価格比でのデメリットとなるようなところはありません。
安心して契約することのできるスマホです。
安いのが不思議な万能スマホ エンタメ方面にも強く
価格の安さゆえに注目が集まっているV30+ですが、実際に使ってみるとなんでここまで値下げされているのかが不思議に感じるスマホです。
致命的な何か問題や不具合があるわけではなく、むしろ広角カメラやDACといったエンタメ方面に強い特徴を持ちながらSDM835の高性能スマホという高い万能性を持った機種です。
そんなスマホがたった648円というのはコスパが良すぎて不思議さを強く感じます。
最高の性能を持っているわけではありませんが、一括648円という価格で契約できるスマホとしては最高峰の性能を実現したスマホではあるため、コストパフォーマンスを重視した契約を行える機種となっています。
安い機種が欲しかったという人にはこのV30+は価格面からもオススメできるのはもちろん、性能も十分すぎるほどに良いものを得ることができるようになっているので、ちょっとでも興味があるようなら機種変更等を推奨したいものになっています。
このV30+の端末購入サポートを適用できる環境、
- 2年以上今のスマホを使っていて月々サポートが終わっている
- 端末購入サポートの契約から14ヶ月以上経っている
であるようならば契約しない理由がないぐらいにお得な安さと性能です。
在庫も決して多くないために、チャンスがあるなら契約しておきたい値下げスマホの一つです。在庫がなくなってから後悔しては遅いので、在庫があって安い内に契約するようにしましょう。