AQUOS zero2(AQUOS Zero2?)を借りることができたのでこちらの機種のレビューを行います。
AQUOS zero2はdocomo/au/SoftBankで発売されているスマートフォンです。
前回のAQUOS zeroではSoftBank専売(その後SIMフリー追加)だったものの、今回シリーズ化が実現したことを受けて3キャリアでの販売となりました。
軽さといった点を追求していったスマホでありながら、スペックは高い上にシャープの中では珍しいIGZOではなく有機ELという、AQUOS RやAQUOS senseなんかのメインストリームな機種からは離れた異端のシリーズ機種です。
これまでのAQUOSのイメージとは異なる設計思想で作られているので、その辺の内容を確認していければと思います。
AQUOS zero2 スペック
AQUOS zero2 | |
SoC | Snapdragon 855 |
RAM | 8GB |
ROM | 256GB |
バッテリー | 3130mAh |
重さ | 141g |
ディスプレイ | 約6.4inch 2340×1080(フルHD+) |
アウトカメラ | 1220万画素(広角) 2010万画素(超広角) |
インカメラ | 800万画素 |
サイズ | 158×74×8.8mm |
特徴
- 141g
- 6インチ以上の防水で3000mAh以上のスマホとしては世界最軽量
- ディスプレイはIGZOパネルではなく有機EL
- 要設定ながら120Hzのディスプレイ表示、ゲーム中は擬似240Hzモードを用意
- カメラは2眼、動画と静画用というAQUOS Rシリーズとは異なり広角・超広角の2つのレンズに
- micro SDは非対応
- 防水・防塵、おサイフケータイで使いやすさを備える
スペックは2019年のハイエンド機種と同等、あるいは少し上。
Snapdragon 855の搭載は当然としてRAMが8GBと豊富です。性能に関して不満を感じることはまずないでしょう。
ストレージは256GBと大容量ですがmicro SD非対応。そこまでの容量が必要になる場面は多くないと思われるものの、チェックしておきたいスペック内容です。
ディスプレイは有機EL。AQUOSが持つ省電力のIGZOパネルではない点がこのAQUOS zeroシリーズの特徴でもあります。
リフレッシュレートが最大で240Hzとこちらもスマホの中でも最も高いリフレッシュレートを実現。ただしこちらに関しては特定のシーンのみ有効というものに。
防水・防塵、おサイフケータイを搭載して便利ではあるものの、ワンセグ・フルセグ、Qi充電といった機能には非対応。
そしてこれだけ色々と「ハイスペック」な作りでありながら141gという重量を実現。
AQUOS R3同様の最上位モデルの位置づけではあるものの、スペック構成には違いがあり特徴を強めたスマホになっています。
AQUOS zero2の機能性チェック
検証やレビューに入る前にAQUOS zero2の機能について、個人的に気に入ったものや便利に使えたものを紹介します。
主要機能
- 防水・防塵、おサイフケータイ
- 生体認証は指紋認証(画面内指紋認証)と顔認証
- 4倍速ディスプレイ(240Hz)で残像が少ない
- 10億色の色表現ディスプレイ
- Dolby Atoms搭載
- 発熱しにくいパラレル充電
- 晴れた日でも使いやすいアウトドアビュー
- 動画向けのディスプレイ設定用意
240Hz対応の4倍速ディスプレイ
AQUOS ZETA辺りからAQUOS最上位モデルではおなじみになっているのが「倍速ディスプレイ」の存在です。
最近のスマホがハイエンドモデルでも60Hzのリフレッシュレートといった中で、AQUOSのハイエンドモデルは120Hzという2倍速のリフレッシュレートがデフォに。
これによってスクロール時の残像感が減り、スクロールしてるのに動いてる文字が読めたりと表示周りがよりクッキリ・ハッキリしてくるメリットのある機能を持っています。
今回のAQUOS zero2ではその120Hzの倍速ディスプレイがさらに進化し、ゲーム利用時に4倍速のリフレッシュレートで遊べるように。
120Hzの倍速表示中に黒画面を挿入することによる疑似240Hzという扱いではあるものの、より残像感の少ない表示がAQUOS zero2では可能になっています。
なお通常では電池持ちを考慮してか60Hzの標準の表示速度。
ゲーム設定画面で個別にアプリごとに設定を行うことでブラウザやTwitterなどでも120Hzの2倍速表示に変更できます。
変更画面がわかりづらいのでそこはご注意を。
ゲーミングモードでは録画や攻略検索などを用意
AQUOS zero2では上記の4倍速ディスプレイだけでなく、ゲーム中の専用モード・専用機能をさらに用意することによってゲーミングスマホとしてその特徴を見せています。
ゲームモード内では4倍速モードとして240Hzのリフレッシュレートで遊べるモードの他に、
- プレイ録画機能(ボイスチャットも録音可能)
- 攻略サイトを検索エンジンから、攻略動画をYouTubeから一発で調べられる
- プレイ中の通知オフ機能
- ゲーム専用のディスプレイ画質への変更可能
といったゲームをより快適に遊べる機能を有しています。
これに加えて後述している充電中も発熱が少なくなる機能というのもあり、ゲームを快適に遊ぶための機能といったものが豊富です。
ディスプレイは10億色の色表現/アウトドアビュー/バーチャルHDRなど調節機能豊富
ディスプレイは倍速表示だけでなく色表現やどんな場面やコンテンツでも見やすくしてくれる機能を用意しています。
まずディスプレイは色表現がこれまでの平均的な1160万色ほどから一気に10億色の諧調表現が可能に。2019年のハイエンドモデルはこの10億色の色表現に対応したスマホが結構出てきましたが、AQUOS zero2もその流れにしっかりと乗っています。
シャープのスマホで一気に定番化してきたアウトドアビューも搭載。日光の下、晴れた日の屋外でスマホを操作しても画面が暗くて見えづらいという問題を解消してくれます。
バーチャルHDRはHDR非対応の動画でも疑似的にHDR化してくれ、画質や明るさなどが調整された形で動画を視聴することができます。
充電しながらゲームを遊んでも発熱がしにくいパラレル充電機能
ゲーム向けの機能、というわけではないもののゲームユーザーを中心に嬉しいのがこちらの機能。
充電の際に2つの充電ICを備えることによって、一極集中化による高温発熱といったものを防ぎ、発熱を抑えながら充電することができます。
ゲームをしながらだとどうしてもバッテリー周りは発熱し、ましてや充電しながらだとそれは加速してしまうのですが、この機能を搭載することによってわずかではあるものの操作しながらの充電にも発熱に耐えうるようになっています。
持ち上げて自動点灯、ダブルノック起動など地味ながら便利さを感じる機能も
他にも地味ではあるもののユーザビリティを向上させてくれる機能が用意されています。
助かるのはウェイクアップ系の機能として、「持ちあげた際に自動で画面点灯」の機能と「ダブルノックで点灯」の2つ。
AQUOS zero2は残念ながら画面点灯をさせないと指紋認証がアクティブにならないため、この2つの機能で電源ボタンを押さずに点灯出来るというのは使いやすい機能になっています。
AQUOS zero2のカメラ性能
AQUOS zero2 | |
広角レンズ画素数 | 1220万画素 F値 1.7 |
超広角レンズ画素数 | 2010万画素 F値 2.4 |
静画・動画機能 | ハイスピードAF(全面位相差) 光学式手ブレ補正 電子式手ブレ補正 新画質エンジンProPix2(被写体ブレ補正) AIライブシャッター AIライブストーリー |
インカメラ画素数 | 800万画素 |
AQUOS zero2のカメラ性能についても検証をしていきます。
屋外
気になるのは青空が強い場面で、青空部分以外のところで赤色がちょっと目立つというところ。
極端に白飛びしたりディティールが黒く潰れることも無くなっているので、AQUOSスマホの中では良い方に分類されるカメラです。
夜間
夜景に関しては昔よりは綺麗だけれども暗い部分の階調が残っておらず、ダイナミックレンジはハイエンドモデルの中では低めなのが感じられます。
また暗い所での撮影全般がブレることが多く、撮影のしづらさというのは強いです。
AQUOSとしてはカメラに改善は見られるものの、同じような価格帯の中では最後尾に位置するレベルで強みを感じられません。
食事
人物
AQUOS zero2レビュー・評判・評価
機能やカメラ能力についての確認はしたので、次はAQUOS zero2がどのようなスマホであるかというところを各種検証していきます。
ベンチマーク・ゲーミング性能
AQUOS zero2 | |
SoC | Snapdragon 855 |
RAM | 8GB |
ディスプレイ | 約6.4inch 2340×1080(FullHD+) |
まずスマホの性能についてわかりやすい指標がベンチマークアプリの数値です。
利用したベンチマークアプリは
Antutu
AItutu
GeekBench
の3つ。
それぞれの数値は以下のようになります。
Antutu(Ver8.2.2)
Antutu | AQUOS zero2 | Galaxy Note10+ | P30 Pro |
---|---|---|---|
スコア合計 | 448732 | 440424 | 479242 |
CPU | 133429 | 132198 | 123094 |
GPU | 173456 | 160471 | 234096 |
MEM | 72490 | 79644 | 69281 |
UX | 69357 | 68111 | 52771 |
AI版Antutu
AItutu | AQUOS zero2 | Galaxy Note10+ | P30 Pro |
---|---|---|---|
スコア合計 | 232632 | 174780 | 65137 |
画像分類 | 139834 | 91977 | 41155 |
オブジェクト検出 | 92798 | 82803 | 23982 |
GeekBench5.0
Geekbench5.0 | |
---|---|
SCS | 751 |
MCS | 2589 |
OCL | 2240 |
─ |
ベンチマークについては他社ハイエンドと遜色のないものに。
スナドラ855らしいスコアが記録されています。
ゲーム向けのスマホとしても広告されているだけあって、その処理能力の高さは確かなものです。
このレベルのスコアを出せるなら余程スマホアプリとしてオーバースペックなアプリ以外はストレスなく操作できるはずです。
ただゲーミングスマホとして考えた時に気になるのが負荷が続いた時のスコアの減少。
バッテリー検証の項目にもある連続でベンチアプリを回した時に、負荷による発熱の影響なのかベンチマークスコアは段々と減っていき、3回目で39万点、5回目で34万点という数字にまで低下。
負荷が強いとパフォーマンスの低下といった現象が見られました。
これに関してはパフォーマンスを犠牲にしてバッテリー減少を防いでいると見ることができる一方、ゲーミングスマホとしてはパフォーマンスが下がるというのはどうなのか、という点は少し疑問に感じる調整のされ方です。
アプリ起動速度・ストレージ読み書き速度
ベンチマークスコア以外にもスマホの性能を図る指標としてアプリの起動時間も確認し、他の機種と比較してみます。
ベンチマークスコアの数値が実際の利用シーンにおいて数値通りの性能を見せるのかということを判定します。
本来は動画などで起動の瞬間を見せるべきなのでしょうがそんな環境はないので手動計測の時間を表にまとめました。
AQUOS zero2 | Galaxy Note10+ | iPhone 11 Pro | |
ポケモンGO | 約2秒 | 約2秒 | 約1秒 |
デレステ | 約5秒 | 約5秒 | 約3秒 |
ストレージの読み書き速度もAndroBenchで確認していますが高速さを見せいているのが以下の画像からわかるかと思います。
UFS3.0なので読み込みも書き込みも早いのは快適なはずです。
バッテリー性能
docomo版公表バッテリースペック | |
バッテリー容量 | 3130mAh |
連続通話時間 | 約1490分 |
連続待受時間 | 約490時間 |
電池持ち時間 | 約105時間 |
容量と機能からの期待されるバッテリー性能について
100%からのバッテリー状況 | |
放置状態20時間 | 94% |
ミリシタライブ(MV)10回連続 | 87% |
Antutu5回連続 | 82% |
動画2時間視聴 | 83% |
- 輝度はすべて50%(おおよそ室内灯に最適化)
バッテリー性能はまあまあ、あるいは若干他のハイエンドモデルよりも数%ほど消費が早いといったところでしょうか。
Galaxy S10シリーズのような異常に消費しやすいこともなく、Xperia1や5であったようなアンビエント表示でバッテリーが減りやすくなるということも機能上ないため、そこまで悪くはないです。
ただ3130mAhというちょっと容量が心許ない点、それにゲーム中は240Hz駆動というバッテリー消費を加速させる仕様になっているために、決してバッテリー環境としては良いものではないという点には注意が必要です。
普段のアプリも120Hzの倍速表示にしてしまうとさらにバッテリー持ちというのは悪くなってしまうでしょう。
機能を活かした使い方をしてしまうと、バッテリーが犠牲になるというアンバランスさは確かにあります。
バッテリー周りの口コミを検証
ちなみにSNSを中心としたバッテリー周りの口コミとしてはこんなところが見られています。
お昼休みに遊んで調べものしてたら3割切った。
職場で充電できない人はモバブ必須になりそう。#AQUOSzero2 pic.twitter.com/7fzskavDpZ
— Syu@3D小説はどこへ… (@Shift255) February 3, 2020
【バッテリー】
ここだけが酷いです。
あまり書くとまた消されるかもしれないのでやめておきますが、この機種の仕様のほぼ全てが素晴らしいのに肝心のバッテリーが死んでます。
ゲーミング端末として謳ってるのにゲームしたらぐんぐん減っていく。
これならもう20-30g増やしていいからバッテリー追加してほしかった。
世界最軽量の肩書きに飲まれすぎたとりあえず肩書きが欲しい国産メーカーあるあるです。Galaxyと迷ってこちらにしたのでだいぶ後悔してます。
─価格コムより
https://kakaku.com/auth/profile/profile.aspx?NickName=NANOL&Disp=review
【バッテリー】
皆さん知りたいバッテリーについて。
ネットサーフィンやツイッターくらいの使い方なら1日持ちます。夜充電し忘れてましたが、今日の日中仕事(合間合間にスマホ見たり昼休みにゲームしたり)で10時57%→17時34%くらいの消費量でした。
そのまま帰りにBluetoothで音楽聞いて、犬の散歩でBluetooth音楽ドラクエウォーク(GPS)などしていたら20時頃にバッテリー切れました。
普通に使う分には1日持ちますが朝は満タンにしないと不安なことは不安。
外でがっつりゲームし続ける人はモバイルバッテリーを持ち歩きましょう。─価格コムより
https://kakaku.com/auth/profile/profile.aspx?NickName=Y515&Disp=review
あえて悪いものを中心に選んでいますが・・・。
まあ結構評判の悪い口コミが発売直後ながら多いです。
個人的には「そこまでか!?」と思うのが実際のところで、確かにバッテリー容量の少なさゆえにパーセンテージの減りは早いものの、流石に数時間使って残り30%というのは普通の使い方では現状体感してないレベルです。
口コミ主の使い方がどの程度なのか、というのは気になるところですが、個人的な体感では他のスナドラ855機種とそう大差ないバッテリー消費具合のため、そこまでバッテリーの問題をこのAQUOS zero2単体で持っている、ということはないと感じます。
検証にもある通りスリープ時の減りも少なく、ゲームも1時間程度ならば平均的な減り方なので、口コミ評価ほどは心配いらないというのが個人的評価です。
ただし本格的な「ゲーミングスマホ」として見た時には評価は異なります。こちらはデメリットレビューの項目で。
発熱
発熱についても検証を行ったので参考にしてください。
ベンチアプリ、ゲームアプリを複数回連続で起動した状態の温度です。
Antutu | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 39.2℃ | 38.2℃ |
2回目 | 41.7℃ | 40.2℃ |
3回目 | 39.6℃ | 42.2℃ |
4回目 | 37.5℃ | 40.8℃ |
5回目 | 39.2℃ | 39.6℃ |
ミリシタMV | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 32.7℃ | 38.8℃ |
2回目 | 33.9℃ | 39.3℃ |
3回目 | 35.1℃ | 39.4℃ |
4回目 | 35.9℃ | 40.8℃ |
5回目 | 36.8℃ | 41.2℃ |
室温18℃・エアコンあり
発売時期及び検証時期が結構寒い気温だったタイミングのため、発熱に関しては低めに記録されている印象。
ベイパーチャンバー機構も用意していることや、Antutuのベンチスコアが下がる仕様からも発熱を抑えるような制御が効いているために、発熱に関しては心配するレベルにまでならないと考えていいかもしれません。
まあ4回目以降下がりすぎではありますが。
ちなみに4回目のAntutu数値は31万点。5回目は34万点という、発熱を抑えるがあまりがっつりとCPU性能がクロックダウンされています。
AQUOS zero2のデメリット
各検証の次にはレビューとしてメリット・デメリットといったものを利用した感触から挙げていきます。
AQUOS zero2の実機を使っていく中で感じた問題や気持ちよく使えた部分なんかをピックアップしていきます。
まずはデメリットから。
ゲーミングスマホにしてはバッテリー少ない、5点タッチまで
AQUOS zero2はゲーミングスマホといった点を一つの売りどころとしています。
しかしゲーミングスマホとしてAQUOS zero2を使ってみると全然満足できません。
まずその理由はバッテリー容量。
バッテリー評価のところでは「普通に使う」分にはまあまあ評価できるとは書きましたが、ゲーミングスマホとして遊び倒すのであればバッテリー容量が少なすぎます。
3130mAhは6インチ超えのスマホにしては少なく、特にゲームなど負荷の強い時にバッテリーが減りやすいスナドラ855と組み合わせていることを考えると容量が足らなすぎる印象。
240Hzの4倍速モードでさらにバッテリーが減りやすい機能がある中ではゲーミングスマホとして満足に長時間遊べないという問題があります。
本当にゲーミングスマホとして買った時には充電環境が必須という、他のメーカーが出しているゲーミングスマホと比較したら「まだそんなこと必要なの?」と感じる仕様ではあります。
他にもマルチタッチが5点までと、ゲーミングスマホとして考えるのならば少ない印象。
まあマルチタッチで5点以上する使い方をするゲームも少ないものの、FPSやTPS系のゲームだと両手使ってマルチタッチすることを考えると6点以上は必要だったかなと思います。
ゲーミングスマホとして考えられていながら、バッテリーは不安要素がありますしマルチタッチの地味な不足感など、物足りなさが強く感じられてしまうスペック・性能になってしまっています。
ゲーミングスマホとしては期待してはいけないのではないか、そう感じられます。
240Hzで4倍速モードの表示、はゲームだけ
拍子抜けなのが4倍速モードを設定できるのが現状ゲームアプリのみという点。
240HzというのはAQUOS zero2の売りの一つであるだけに、それが他のアプリのスクロール等で活用できないのはとても残念。
というか過去のAQUOSにあった倍速表示の設定項目がゲーミングモードの中に入ってしまっており、倍速表示周りの設定が不親切になってしまっています。
ゲームアプリでは4倍速と通常の60Hzモードの切り替えがワンタップでできるものの、他のアプリでは設定を操作しないと120Hzではなく通常の60Hzのまま使わされてしまいます。
またフレームレートやリフレッシュレートが割と頻繁に下がってしまうなどの挙動も見られ、地味に安定感がありません。
なんかこの辺り不親切さが強く、本当に倍速ディスプレイを売り込む気があるのかと感じてしまいます。
アップデートで倍速固定やゲーム以外にも4倍速適用を設定項目辺りに用意してもらいたいです。
これではせっかくの売りなポイントも限定的すぎます。
ディスプレイの焼き付き報告あり 個体差が激しいか
こちらはまだ自分の環境では発生していません。
ただ報告がかなり上がっているため、品質が個体によってかなりムラがありそうです。
31日に機種変したけど、24時間を使ってまさかナビゲーションバーに画面焼け???
どういうことですか?スクリーン品質は大丈夫?
AQUOS zero2 SH-01M pic.twitter.com/Axj9FAaxIv— KLASSE (@AMG_V8_Biturbo) February 1, 2020
1時間ほどのゲームプレイでも焼き付きが発生している、なんて声もありこれは購入にあたって不安視させられるものでしょう。
自分の環境ではバッテリー持ちを確認するために動画2時間、それもゲーム実況動画なのである程度固定された表示が画面隅なんかに表示されていたわけですが、焼き付きは今のところ発生していません。
そうなると端末の個体差となるものの、個体差の割には報告が多くて品質にばらつきがある確率というのがかなり高いということになります。
これはちょっと買うのが怖く感じてしまうポイントです。
AQUOS zero2のメリット
次はAQUOS zero2のメリットについてを体感として感じたところを挙げていきます。
軽い
メリットはやっぱり軽さ。
ぶっちゃけ画面がデカい上にベゼルも広めなんで持ちにくい幅なんですけど、それがそこまで気にならないってのはこの軽さのおかげでしょう。
面白みはぶっちゃけ皆無ですが、使いやすさ・実用性というところではこの軽さは存在感を放ちます。
手首とか指への負担が無いのは地味に大きいです。
価格について:docomoとSoftBankはスナドラ855機種としては買いやすい
価格についても確認をしていきましょう。
通常価格 (36回or48回払い) |
端末返却型サポート購入価格 | |
docomo | 8万7912円 (2,442円×36回) |
5万8608円 |
au | 9万7200円 (2,400円×23回+24ヶ月目40,390円) |
5万6810円 23ヶ月目返却実質価格 |
SoftBank | 9万5040円 (1,980円×48回) |
4万7520円+9360円 |
docomoはドコモオンラインショップでのキャンペーンなんかと合わせると、期間限定ながら8,000円近く安くすることができ、元々の価格の安さ以上にお得に買えることが可能です。
SoftBankもトクするサポートで5万円台で購入でき、キャンペーンで5,000円分のPayPayボーナスが貰えるのでお得さはあります。
期間限定のキャンペーンを含めた場合、スナドラ855スマホとしてはそこそこ安い部類の機種に入るのがAQUOS zero2でしょう。
単純なスペックだけを見ればコスパはいいです。
まとめ:最後発なのに強みは軽さだけという厳しさ
2020年に発売はされているものの一応最後の2019年ハイエンドモデルというのがこのAQUOS zero2。
最後発に出たスナドラ855スマホという位置づけがこの機種です。
で、最後発の割には強みが軽さ以外特にありません。なんか他の機種から良いところを取り入れている、ということはなく、軽さのために必要な機能しか用意していないスマホになってしまっており、あえてこのAQUOS zero2を今さら選ぶか?という疑問が強く湧きます。
また個体差が激しく、ディスプレイの焼き付き問題やそもそものバッテリー容量の少なさ、売りの4倍速モードが限定的、マルチタッチが5点など、マイナスに感じられる要素が最後発のモデルなのに出てきてしまっているのはあまりにも残念なところが目立ちます。
もしも軽さを最も重要視するということであれば、マイナスポイントにも目をつぶることができるかもしれません。
しかし軽さが最も重要だというユーザーはそんないないはずですし、価格帯を考えればもっと色々と安定して安心できるスマホである、という期待感をもってみんな買うはずです。
そうした期待に沿えてないというのは評価として高くできない理由です。
機能もバッテリーも多くなく、4倍速はいいとしてもゲーム限定かつゲームモード周りも微妙な作りこみで、軽さとスペックの高さぐらいしかこれといって良さがないのは、人を選ぶスマホと言って良いかと思います。
軽さ重視で見るなら足らない点もまあ納得できるかもしれませんが、そうしたスマホの選び方をしていないなら不満な部分が出やすいスマホになっています。
契約はオンラインショップで(特に機種変更)
なおAQUOS zero2を契約しようという場合には、docomoとau、SoftBankのそれぞれのオンラインショップをオススメしています。
その理由は簡単で、各オンラインショップでならばお得に機種変更が簡単に出来てしまうからです。
オンラインショップでは
- 通常2000円or3000円かかる事務手数料が無料(docomoのみ)
- 頭金が0円
- ネットから簡単に手続きが可能
- 2500円以上の価格のあるスマホなら送料無料で自宅に届けてくれる
- チャットサポートで自宅からプランや端末比較の相談ができる(docomoのみ)
こんなにお得で便利に契約できるメリットが数多くあります。
特に事務手数料と頭金といったスマホ契約では必須の支払いがオンラインショップであれば無条件に0円に出来るのはオンラインショップが持つ強烈なメリットなのは間違いないです(docomoのみ)。
こうした端末価格以外の支払い金額というものを気にせずに契約できる、しかも全国から契約可能というのは間違いなくオンラインショップがお得な点と言えます。事務手数料のような本来なら必須の出費をオンラインショップ限定で抑えることができるのは、より安くお買い得に購入しようとするならば得ておきたいメリットになるでしょう。
他にも自宅から全ての手続きが可能なため、わざわざ時間をかけて契約に行く必要もありません。即日スマホが手に入るというスピード感はありませんが、手続きが本当に5分以内に終えることが出来る上に最短2日ほどで到着するのは楽です。時間を気にせず契約できて無駄にもしないのは社会人や主婦の方に大きなメリットになるはずです。
それにオンラインショップの販売ページ内ではチャットサポートが最近では行われており、店頭の便利な要素であるプラン相談や端末の相談といったものも行うことが可能になっています。オンライン契約に抵抗感がある人でもこれなら契約しやすいでしょう(docomoのみ)。
こうした理由から機種変更をするのならばオンラインショップをオススメしています。
追記!!:三井住友カードのキャンペーンが復活!スマホが20%引きで契約できる!
2019年末にスマホを安く購入するための方法として爆発的な人気がでた(?)三井住友カードのキャンペーンが再び始まっています。
還元率は前回同様に20%ということで、スマホを安く買いたいのであれば絶対的に使うべきキャンペーンです。
高額還元のキャンペーンなのに条件はほとんど難しい所もなく、そして+αでお得なキャンペーンが用意されているということで、まだ三井住友カードを持っていないという方はぶっちゃけスマホ関係なく作っておくべき価値があるクレジットカードキャンペーンになっています。
本当にこれはスマホ購入前に、というよりもスマホだけなじゃくて少し大きめの買い物をするなら先に作っておきたいカードとなっているので、キャンペーンをまとめておきます。
キャンペーン概要はこちら。
- 三井住友カード新規入会者が対象
- VISAとMasterブランドの両方が対象(ただし今回は先に作成した方のみ還元対象)
- つまりすでに1枚でも三井住友カードを持っている場合には対象外
- 還元は20%で対象上限は6万円=12,000円分の還元
- クレカ利用またはiD決済が対象で対象外条項は特になし=大体のネットショッピングで還元が利用できる
- 加入月の翌々月末がキャンペーン対象期間で、個人差はあるものの約2ヶ月ちょい
- 還元は請求書からマイナス、余った分は口座にキャッシュバック!!!
- キャンペーン対象の申し込みは2月3日~4月30日分まで
- 申し込み期間によって対象期間が異なるので注意
- スマホ向けのアプリ「Vpass」へのログインがキャンペーン条件としては必須
- パソコン向けではなくアプリなので本当に注意
- 新規入会が対象なのですでに所有者だったり切り替えなどは対象外
- 提携カードや法人カードは対象外なので対象カードに注意して申し込みを
- 年会費無料が永年続くキャンペーンも同時に実施
- 10万円を上限に支払い代金が50分の1の確率で無料になるキャンペーンも同時に実施
このようになっています。
上限6万までの支払い、それに少なめの支払いになっても必ず20%還元してくれるという、キャンペーンとしてかなり強烈です。
もしも今回のスマホをお得に契約したいのであれば三井住友カードを作っておいた方が良いです。
しかもこの20%還元だけでなく今回は、
- 年会費永年無料キャンペーン
- 10万円までの支払い代金が50分の1の確率で無料になるキャンペーン
という2種類のキャンペーンも一緒に行われており、メリットが多すぎるスマホ購入用クレカになっています。
別にスマホだけじゃなく大きめの買い物全部が安くなるわけですが、ただ20%還元されるだけでなく抽選ながらも10万円までの支払い代金が実質0円になるっていうのは驚異的なキャンペーンと言えます。
こちらの三井住友カードはお得に安く買い物をするためにも本当にオススメなので、安く購入したいならこちらは必ず作っておきましょう。