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Xperia XZ3 SO-01L・SOV39 レビュー評価 Antutuベンチマーク、バッテリー性能、発熱、機能について

Xperia XZ3 SO-01L/SOV39/801SO?の性能について、各性能・機能についてレビューしていきます。

実機を利用してベンチマークスコアやアプリ起動の素早さ、バッテリー性能といった基本的な性能の確認の他、同じ時期に発売された最新モデルとの比較も行っています。

またカメラ性能についても稚拙ながら他社フラグシップモデルとの比較を実施してみたいと思います。

気になったポイントを各所まとめてみたので参考にしてもらえればと思います。

Xperia XZ3デザイン

Xperia XZ3 Xperia XZ2
ディスプレイ 6.0インチ有機EL 5.7インチ液晶
73mm 72mm
厚み 9.9mm 11.1mm
重量 193g 198g

前作のXperia XZ2から大きく変化したデザインについてまずは確認しておきます。

実機を触ってみるとその持ちやすさの改善といったものがしっかりと感じられ、重さや厚みによる手への負担というのも和らいでいて、Xperia XZ2と比較した時の気持ちよさが同じシリーズモデルとは思えないぐらいに良いものになっています。

ランチパックなんて揶揄されたXperia XZ2の醜悪なデザインと比べれば、スリムになったラウンドフォルムは違和感がなく、もはやXperia XZ2と比較するのが失礼なほどに使いやすさが向上したボディデザインとなっています。

エッジスクリーンもそこまで不便さはなく、むしろ画面が0.3インチも増えたのに幅の狭さの維持に貢献しているためメリットの方が強いです。なおこのエッジスクリーンを活かした新機能として、エッジサイドをダブルタップするとショートカットが飛び出す機能なんかも用意されています。こちらはまだ洗練さが足りていませんが、今後Galaxyのようにエッジを活かした機能というのがXperiaにも搭載されてくるかもしれません。

ベンチマーク比較

Antutu Xperia XZ3 Galaxy Note9 iPhone XS Max
スコア合計 285642 281093 320491
CPU 85648 86831 118270
GPU 125306 126290 131751
UX 63585 59878 64644
MEM 11103 8094 8826

ベンチマークについてはAntutuとGeekBenchで実施しています。

まずAntutuのスコアについては28万点台とほぼNote9と同等。

性能の高さが伺えます。

ただし発熱テスト時に何度もantutuを回したところ、回を重ねるごとにベンチマークスコアが下がっていきました。

発熱を感知するとクロックダウンを起こす仕様になっている、発熱を抑えてパフォーマンスを向上させる機能を持っていない、といったCPU駆動となっています。

Geekbench Xperia XZ3
SCS 2329
MCS 8792
RSS 13107
BSE 3299

Geekbenchのスコアはこちら。

バッテリーのスコア以外はほぼGalaxy Note9に近いスコアを記録しています。

アプリ起動時間比較

ベンチマークスコア以外にもスマホの性能を図る指標としてアプリの起動時間も確認し、他の機種と比較してみます。

ベンチマークスコアの数値が実際の利用シーンにおいて数値通りの性能を見せるのかということを判定します。

本来は動画などで起動の瞬間を見せるべきなのでしょうがそんな環境はないので手動計測の時間を表にまとめました。

Xperia XZ3 Galaxy Note9 iPhone XS Max
ポケモンGO 約3秒 約2秒 約1秒
Fate Grandorder 約13秒 約12秒 約6秒
デレステ 約5秒 約6秒 約3秒

容量が大きく起動やロードにパワーのいる一部ゲームアプリを中心に速度を計っています。

基本はSnapdragon 845を使ったスマホ=Galaxy Note9と同程度の起動速度となっています。最適化の進んでいるiPhoneには及ばないものの、他社フラグシップに対抗できるだけのパワーはあるようです。

バッテリー確認

バッテリー状況 Xperia XZ3 Galaxy Note9 iPhone XS Max
Youtube2時間 84% 88% 89%
その後スリープ10時間 72% 85% 78%

バッテリー性能は高くありません。

元々画面サイズの割にそこまで容量が多くないという事もありますが、同じSoCの機種と比べてもバッテリー性能に関しては少し劣るところが見えてきます。

明るさ最高で動画を見てもそこまで大きくバッテリーが減らない点は優秀ではあるものの、スリープ時の減りやすさというのは他のフラグシップ機種と比較しても見劣りするのは間違いないです。

Xperia XZ2から改善点が目立った機種ではありますが、このバッテリー性能に関してはこれといった対策などを実施していないのが見て取れてしまい残念な内容となってしまっています。

発熱確認

Antutuによるバッテリー計測 CPU温度 バッテリー温度
1回目 39.5℃ 35.0℃
2回目 41.3℃ 37.2℃
3回目 45.1℃ 38.5℃
4回目 47.4℃ 40.0℃
5回目 49.6℃ 42.4℃

発熱についてもバッテリーと同じようなことが言えると思います。

他のハイエンドモデルと比べると若干発熱のしやすさというものを常に感じられてしまいます。

バッテリーの熱もそうですが、CPU側の熱についてが特に感じやすく、画面上部はちょっと長くスマホを触っていると少しづつ熱を持ち始めてるというのがわかってきます。

Galaxy Note9と比べると平均して5℃ほどCPU温度が高く、決して優秀とは言えない発熱耐性となっています。

Galaxy Note9 SC-01L評価 Antutuベンチマーク、バッテリー性能、発熱、機能について

バッテリー持ちにはそこまで強く影響する印象は使っていて感じない点は良いのですが、単純に熱を持ちやすいというのは使っていて気持ちよくないためにここは評価できないポイントです。

カメラ確認

Xperia XZ3
iPhone XS Max
Note9
Xperia XZ3
iPhone XS Max
Note9

カメラについては昼の写真の比較というのが自分の力量では難しいため、違いのわかりやすい夜景を中心に他のスマホと比較してみました。

単独で使う分には十分なカメラ性能をもっていますが、iPhone XS MaxとGalaxy Note9なんかの同じフラグシップ級のスマホと比較すると看板の光が白飛びしがちで文字が読みにくくなっています。

別の写真では空の色の表現力や細かい光の描写力という点で他の機種の写真に比べると劣っているのが見て取れます。

かつてはカメラについて力をいれている旨の広告をよく出していたXperiaでしたが、フラグシップ全般がカメラ性能に力を入れるなかでそのカメラの特徴というのが目立たなくなっています。

Xperia XZ3のみで見た時には決して悪いカメラではないと思いますが、比較という視点で見てしまうと良い部分というのは埋もれてしまう印象があります。

画面が大きいのに持ちやすい 性能は良いが発熱やバッテリー、カメラはフラグシップとして少し物足りない

最後は個人的な感想を。

性能の良さというのはそこまで期待していなかったものの、意外に気持ちの良い操作というのが出来ています。

端末が今回分厚くなくてそこまで重くなく、6インチという大画面の割に持ちやすいため、その操作のしやすさでも印象の良いスマホです。

ただRAMが4GBとフラグシップモデルにしては少な目で、実際操作中には普通に空きが1GBを切ることもあり、快適に使っていけるものの暫く利用するとこのRAMの空き容量の少なさに不安を感じます。

加えて発熱具合、そしてバッテリーの性能がそこまで良くないということで、ヘビーユーザーにとっては少し頼りないスペックになってしまっているのを感じました。

旧来のXperiaからの買い替えには非常にオススメなスマホではあるものの、まだ向上させるべきところも目立つスマホであるというのを感じます。他のスマホと比較した時に、もう少し際立った凄さというのが欲しかったというのはあります。

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