docomoからいよいよ発売となったP30 Proについてレビュー及びスペック・機能・カメラの確認・検証をしていきます。
デザイン性の高さに加えてカメラ性能の高さ、さらにdocomo版は従来のフラグシップモデルと比べてより価格が安めの金額になっているために、スマホとしての魅力だけでなく価格面でも人気の出そうな機種となっています。
特にカメラ性能の高さといったところは本当にこのP30 Proの特徴の一つであり、このカメラだけでも選ぶ価値を有した1台となっています。
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他にもバッテリーの良さなんかも含めてdocomoの発売している2019年夏モデル及びそれ以前の機種の中でもトップクラスの品質を随所に見せるスマホとなってきているため、オススメしやすいハイエンドモデルとなっています。
性能や機能、カメラといったところに対して確実に満足してもらえるスマホかと思うため、その辺りをレビューで感じてもらえればと思います。
P30 Pro HW-02Lスペック
P30 Pro | |
SoC | Kirin980 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB(NMカード512GB対応) |
バッテリー | 4100mAh |
重さ | 192g |
ディスプレイ | 約6.5inch 2340×1080(フルHD+) |
アウトカメラ | 4000万画素(広角) 2000万画素(超広角) 800万画素(望遠) |
インカメラ | 3200万画素 |
サイズ | 158×73×8.6mm |
特徴
- 最大4000万画素で撮影可能な高画質なカメラモジュール
- 超広角撮影、望遠撮影に対応した3眼レンズ
- 6.47インチとなる有機ELディスプレイ
- Kirin980搭載の高性能モデル
- 防水・防塵、おサイフケータイに対応したHuawei機種
- 大容量バッテリー4100mAh
発売が延期されていたP30 Proもようやく発売。
省電力でバッテリー持ちの良さに特徴がありながらパワーのあるSoCであるKirin980を搭載したフラグシップモデルの一つ。
処理性能の高さの一方で発熱が少なくバッテリーへの影響がない扱いやすいモデルとなっています。
バッテリー容量はdocomoのスマホ全体の中でも最高クラスとなる4100mAh。後述するバッテリーテストでもその実力が如実に発揮されています。
国内Huawei機としては稀有な防水・防塵・おサイフケータイ機能を用意。キャリアモデルとして発売するだけあって利便性の高さが廉価モデルとは異なります。
一方でワンセグフルセグまでは載せられなかった模様。
ノッチは上部に。そこまで悪目立ちはしないものの、このノッチ部分及びベゼルの狭さを追求したがゆえに端末上部にはスピーカーが用意されていないというデザインに(一応画面内に内蔵のような形に)。
外部メモリはNMカード対応。まさかのmicro SDカード非対応という点にご注意を。
機能性チェック
検証やレビューに入る前にP30 Proの機能について、個人的に気に入ったものや便利に使えたものを紹介します。
主要機能
- 防水・防塵(IPX5/IPX8/IP6X)
- 画面内指紋センサー
- 4000万画素の映像素子(クアッドベイヤー方式)
- 最大50倍の光学ズーム
- ボケ調節可能なアパーチャ機能
- スーパーマクロによる接写撮影
- 合成機能を活かしたライトペインティング
- スクリーン録画
- ジェスチャー機能、スマートアシストで片手やショートカットを使った操作が可能
- アンビエント表示対応
- ツインアプリで一部メッセージアプリの複製画可能
- 顔認証を複数設定可能
スクリーン録画機能を用意しスマホ上の操作をキャプチャー可能
P30 Proの面白い機能としてスクリーンショットのしやすさと動画によるスクリーン録画というものが使えるというのを挙げることができます。
どちらもナビゲーションバーから呼び出すことができます。
スクリーンショットはわざわざ電源ボタンと音量ボタンを押す必要がなく、片手で簡単に画面上に表示されている情報をキャプチャー可能です。片手で簡単にポンポンスクショが撮れるので地味ですが便利です。
またスクリーン録画も別途専用アプリをインストールしないと使えないスマホがほとんどの中で、標準機能として利用することができます。
操作をそのままリアルタイムで録画出来るため、使っているアプリの効果やゲームの攻略法なんかを簡単に録画できてそれをシェアしやすいものになっています。
地味ではあるものの使いこなせば間違いなく便利なP30 Proの機能の一つです。
画面内指紋認証や顔認証と、ロック解除方法は充実
認証方法およびロック解除の方法にはディスプレイ内の指紋認証および顔認証といったものが用意されています。
どちらも結構精度が高いために、両方とも設定しておけばロック解除におけるストレスはないでしょう。
顔認証では登録できる外見が複数設定できるため、少し見た目が変わる化粧やファッションをすることがあっても、そちらで対応することができます。
また顔認証でのロック解除後、ダイレクトに以前使っていた画面に変遷するモードも用意してあり、ロック解除後にスライドして画面を開く手間というのが不要にできる設定もあります。
その他個別にアプリをロックすることができ、そちらへのアクセスもこちらの認証方法で行うことが可能になっています。
ただ単に認証精度が良い生体認証が用意されているだけでなく、多様な機能や使い方に対応した認証方法になっているのが特徴的です。
カメラ機能が豊富、最大ズーム50倍/アパーチャ機能/デュアル機能など
詳細はカメラのところで挙げていきますが、P30 Proはカメラ性能のみならずカメラ機能でも非常に優れたものを持っており、豊富な撮影手法が用意されています。
- 焦点距離16㎜の超広角レンズを用意
- 2.5㎝まで寄れるスーパーマクロ機能
- 深度測定用のレンズを利用して被写体のサイズも測定可能
- 最大50倍までズーム可能
- ISO感度は最大409600
- 流れる水面を綺麗に撮れるシルキーウォーターモードなどのライトペインティング機能で撮影の幅が広がる
- デュアルビュービデオによって望遠・広角レンズで同時のビデオ撮影が可能
- アパーチャ機能
etc…
といった感じでここでの紹介が仕切れないほどに撮影シーンに応じた撮影モードや機能といったものが充実しています。
カメラ性能の高さだけでなくカメラ機能の充実っぷりは、同じようにカメラ性能が高かったGalaxy S10などにはない要素なので、より本格的な写真撮影に使うことが出来るスマートフォンになっています。
パフォーマンスモード、省電力モードで性能重視・バッテリー持ち重視の利用方法が用意される
P30 Proの性能に関しては後述しているAntutuベンチにもありますが、同時期発売のSnapdragon 855に比べると数値は低めです。
ただし「パフォーマンスモード」を使うことでこの性能をアップさせることができ、また「省電力モード」においてバックグラウンド処理を大きく制限することで電池持ちを伸ばすことができます。
パフォーマンスモードではCPUをクロックアップするため、Antutuの数字が伸びます。
後述の通常版と比べて2.5万点ほど伸びています。
この他にもウルトラ省電力モードという必要最低限のアプリしか使えない代わりに消費電力を非常に抑えるモードも機能としてあります。
状況に応じて性能をアップさせたり省電力化させたりできるという、面白い機能がP30 Proには用意されています。
P30 Proカメラ性能
スマホとしての詳しいレビューの前に、まずはP30 Pro最大の特徴であるカメラ性能についてを確認していきます。
P30 Pro | |
広角レンズ画素数 | 4000万画素 F値1.6 |
超広角レンズ画素数 | 2000万画素 F値2.2 |
望遠レンズ画素数 | 800万画素 F値3.4 |
静画機能 | 電子式手ブレ補正 光学式手ブレ補正 ISO409600 |
動画機能 | 電子式手ブレ補正 光学式手ブレ補正 ISO12800 3840×2160,1920×1080(30/60fps) HDR |
インカメラ画素数 | 3200万画素 |
インカメラ機能 | F値2.0 |
※最大では4000万画素での撮影が可能なものの、ダイナミックレンジの広さが活かされるのは4つの映像素子を1つにまとめる形の撮影手法で1000万画素で撮影する形です。そのためデフォルト状態の1000万画素での撮影記録設定と言うのが一番わかりやすい形で綺麗な写真が撮れます。
撮影モードの種類はこちら。
モノクロ | ARレンズ | 文書 |
パノラマ | フィルタ | ステッカー |
スロー | アニメーション | スーパーマクロ |
HDR | コマ抜き | |
ライトペインティング | 水中 |
他社と比べても撮影モードが豊富で、そのどれもがかなり使い勝手のある撮影手法になっています。
屋外
夜景
食事
今回唯一AIオート撮影を切ったのが食事の撮影。
AIオートの「フード」撮影時ではかなり黄色くなってしまうため、こちらはAIを切った方が良いでしょう。
正直AIオートを切っていても室内の明かりに引っ張られて若干黄色くなってしまうため、食事の撮影はそこまで得意ではないのを感じます。
ポートレートモード
こちらも食事同様店内の照明に引っ張られてか大分人物の顔に黄色くなってしまっています。
若干撮影場所が悪かったでしょうか。
まあこちらは機会があればまた別途撮影してみます。
ちなみに同じ場所のインカメラは割と正常な色合いに。
超広角から50倍ズーム
超広角レンズから50倍ズームまでの例はこちら。
超広角⇒標準⇒5倍⇒10倍⇒50倍の順です。
50倍は流石に画質等はあまり期待できないものの、それでもとんでもない距離まで近づくことが出来るようになっています。
また5倍や10倍の画質の良さも特筆すべきものになっており、かなりのズームでも美しく撮れるようになっています。
スーパーマクロ
相当に対象物まで寄れた上にピントも合わせることができるのがこのスーパーマクロモード。
これはノートパソコンのキーボードにほぼくっついた状態で撮影していますが、しっかりとEの部分にピントを合わせることが出来ています。
小物のマクロ撮影なんかがスマホでも余裕で様になるので素晴らしく便利な機能です。
ライトペインティング
撮影中
ARレンズ
撮影中
あとはTwitterで実機撮影している人のを拝借。ぶっちゃけこっちの方が凄さ伝わるんで見ておいてください。
P30Pro試し撮り!マスターAI有効にして撮って出し #Huawei #P30Pro pic.twitter.com/kn3wAZsX9a
— KEN. せめて、皆伝らしく (@Ken_TypeR) September 12, 2019
P30Proって本当にすごいカメラ搭載スマホなんだよ♪これ全部俺がP30Proで撮影した写真たちです♪
風景写真も花火も月もスイーツもその時の気持ちも描く♪
カメラを求めるならP30Proはまじでお勧め♪
iPhone11シリーズやGalaxyシリーズをもはるかに上をいく次元の📷#P30Pro #Huawei #月を撮影 pic.twitter.com/rTiCszUON4— さわっち (@sakura_39_sawa) September 15, 2019
P30 Proレビュー・評判・評価
先ほどのスペックを踏まえた上で実際にP30 Proがどのようなスマホなのかというところを各種検証していこうと思います。
ベンチマーク・ゲーミング性能
P30 Pro | |
SoC | Kirin980 |
RAM | 6GB |
ディスプレイ | 約6.5inch 2340×1080(フルHD+) |
まずスマホの性能についてわかりやすい指標がベンチマークアプリの数値です。
過去にはこのベンチマークで不正をしていたHuaweiですが、その騒動以来正確な数値を出してくるようになったため、ここでもベンチマークの数値は参考にできることでしょう。
P30 Proの性能・実力を測るのにこちらのベンチマークスコアは十分に参考になってくるかと思います。
利用したベンチマークアプリは
Antutu
GeekBench
の2つ。
それぞれの数値は以下のようになります。
Antutu
Antutu | P30 Pro | Galaxy S10+ | iPhone XS Max |
---|---|---|---|
スコア合計 | 289234 | 352503 | 320491 |
CPU | 101813 | 119406 | 118270 |
GPU | 112402 | 147728 | 131751 |
UX | 62314 | 72071 | 64644 |
MEM | 12705 | 13298 | 8826 |
GeekBench
Geekbench | |
---|---|
SCS | 3169 |
MCS | 9641 |
RSS | 5885 |
BSE | 6914 |
Kirin980は2018年後半のSoCということもあり、スナドラ855のGalaxy S10+なんかと比べると数字自体は低くなっています。
ただ多少低いからと言ってこのレベルになると体感における違いはほとんど感じられないものになるため、数値の違いはそこまで気にする必要はないでしょう。
もしも気になる場合には前述のパフォーマンスモードを利用することによって性能・処理能力を重視したモードで使うこともできるため、そちらに切り替えることでよりスナドラ855に近い性能を見せてくれるようになります。
ゲームアプリも当然サクサクで高負荷な処理にも問題なく対処できます。
ミリシタ13人もヌルっと表示されて快適です。
発熱も少なく、パフォーマンスモードでなければバッテリー持ちも良いため、長時間のゲームに対しても適しており地味にゲーミングスマホ的な用途にピッタリです。
ノッチがあるといっても表示が隠れてしまう範囲は狭いため、決して悪いものではないでしょう。
ただ問題はHuawei機に採用されているSoCであるKirinはアプリ側で最適な調整がなされていないことが多く、音ズレや表示の粗さが目立ってしまうことがあります。
そのため発熱の少なさやバッテリーの持ちの良さといったゲームに適した特徴を持っているものの、複数のゲームを安定して遊びたいという場合には不安要素が多いものになっています。
ゲームに強い性能と特徴というのを持っているものの、それを全てのゲームで活かせることがしにくいCPUの相性問題があります。
ここは一つ注意すべき点です。
アプリ起動速度・ストレージ読み書き速度
ベンチマークスコア以外にもスマホの性能を図る指標としてアプリの起動時間も確認し、他の機種と比較してみます。
ベンチマークスコアの数値が実際の利用シーンにおいて数値通りの性能を見せるのかということを判定します。
本来は動画などで起動の瞬間を見せるべきなのでしょうがそんな環境はないので手動計測の時間を表にまとめました。
P30 Pro | Xperia XZ3 | iPhone XS Max | |
ポケモンGO | 約2秒 | 約3秒 | 約1秒 |
デレステ | 約5秒 | 約5秒 | 約3秒 |
重たいアプリを選んでいますがそれでも高速起動を見せており、ベンチマークの良さが確かなものであるのを感じさせます。
ストレージの読み書き速度もAndroBenchで確認していますが高速さを見せいているのが以下の画像からわかるかと思います。
バッテリー性能
docomo版公表バッテリースペック | |
バッテリー容量 | 4,100mAh |
連続通話時間 | 約1,760分 |
連続待受時間 | 約440時間 |
電池持ち時間 | 約165時間 |
バッテリー性能について複数の利用シーンで比較してみたのでその様子を確認してください。
100%からのバッテリー状況 | |
放置状態20時間 | 95% |
ミリシタライブ(MV)10回連続 | 94% |
Antutu5回連続 | 90% |
動画2時間視聴 | 92% |
- 輝度はすべて50%(おおよそ室内灯に最適化)
バッテリー持ちについては2019年販売モデルの中では最高の性能になっています。
スナドラ855機種の中で良かったAQUOS R3以上に優れたバッテリー性能を見せており、2019年モデルの中では最も安心して使えるバッテリー性能を持った機種であると言えます。
スタンバイ時・操作時のどちらもが非常に良いバッテリー持ちを見せており、スナドラ採用機よりも圧倒的に電池持ちが良いところを見せつけています。
他の機種で同じような使い方をした時に15%以下も珍しくない中で、丸一日利用しても余裕で30%以上残ることが多く、その電池持ちの優秀さは突出しています。
アンビエント表示を行って時計なんかをスリープ時に表示させていてもそれがバッテリー持ちに影響することはなく、こちらも他のスナドラ855スマホと比較して優れたポイントです。
P30 Proはバッテリー持ちを重視して選びたいという時にハイエンドモデルの中ではAQUOS R3を抑えて第一候補になります。
今回の2019年ハイエンドモデルの中においてバッテリー性能の高さは頭2つぐらい飛び抜けた成績を見せています。
ここに省電力モードのようなさらにバッテリー持ちを良くする機能設定も用意されており、本当にこのバッテリー周りは優れていると言えます。
発熱
発熱についても検証を行ったので参考にしてください。
ベンチアプリ、ゲームアプリを複数回連続で起動した状態の温度です。
Antutu | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 34.4℃ | 35.6℃ |
2回目 | 36.8℃ | 38.7℃ |
3回目 | 37.2℃ | 40.3℃ |
4回目 | 37.8℃ | 41.1℃ |
5回目 | 38.0℃ | 42.5℃ |
ミリシタMV | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 33.8℃ | 35.1℃ |
2回目 | 34.9℃ | 38.3℃ |
3回目 | 35.1℃ | 38.5℃ |
4回目 | 35.8℃ | 40.4℃ |
5回目 | 37.1℃ | 40.7℃ |
室温28℃・エアコンあり
発熱に関してもかなり優秀であるのが検証結果からわかると思います。
P20 Proでは結構発熱しやすく、アプリが落ちるほどに高熱になることも見られたわけですが、今回はそうしたアプリが落ちることもない上にそもそも大した発熱も起こらなくなり、発熱問題に関しては大きく改善しているのがわかります。
発熱が少ないゆえにバッテリーに対しても影響は少なく、先ほどの電池持ちの良さをさらに押し上げてくれます。
夏場に使っていても発熱について心配いらないレベルなので、どんなシーンでも安心して使えるスマホになっています。
P30 Proのデメリット
各検証の次にはレビューとしてメリット・デメリットといったものを利用した感触から挙げていきます。
P30 Proの実機を使っていく中で感じた問題や気持ちよく使えた部分なんかをピックアップしていきます。
まずはデメリットから。
モノラルスピーカーは驚くほどショボい
P30 Proはハイエンドモデルといった扱いにも関わらず、まさかの本体スピーカーがモノラル仕様になっています。
これによって動画や音楽を本体スピーカーで再生すると驚くほどショボい、臨場感のない状態で視聴することになってしまいます。
まさか2019年の最新ハイエンドでモノラルスピーカーを用意してくるとは。
これまでスマホの本体スピーカーの品質に関してはあまり重要視していませんでしたが、モノラルスピーカーに久々に触れるとそのショボさを再確認すると共にステレオスピーカーのありがたみを感じることができました。
スマホ1台だけで一定の臨場感を持って動画や音楽を楽しめるというのは結構大事なことなんだな、とP30 Proを使ってから感じることとなりました。
P30 Proで動画や音楽を楽しみたいなら外部スピーカーはどのような形であれ必要になるでしょう。現状このモノラルスピーカーに関してはメリットが一切感じられないデメリットな特徴となっています。
2019年モデルの中では重ため
P30 Proの重量は192g。
これは2019年の各社フラグシップモデルと比較すると重たいと感じざるを得ません。
重量 | |
P30 Pro | 192g |
iPhone XS | 177g |
iPhone XS Max | 208g |
Galaxy S10 | 158g |
Galaxy S10+ | 175g |
AQUOS R3 | 185g |
Xperia 1 | 178g |
サイズは違うもののGalaxy S10なんと比べた時に40g以上の差が出るのはスマホとして非常に大きいでしょう。
その他のフラグシップが180gを超えない中で比較すると、P30 ProはiPhone XS Max寄りの重たいスマホという扱いができてしまいます。
まあそれでも192gなので大画面スマホとして過去のフラグシップと比べた時にはそこまで目立つ重さではないものの、最新のフラグシップが軽さも追及するようになった中では物足りなさを感じさせます。
ここにケースとかガラス系フィルムなんかを組み合わせてしまうとちょっとキツいです。
micro SDカードが使えず独自のNMカードが必要
何を思ったのかP30 Proではmicro SDカードが使えません。
その代わり使えるのがHuaweiの発売するNMカードという記憶媒体です。
micro SDに比べてもしかしたら多少は性能が上がった規格なのかもしれませんが、低価格化が進むmicro SDカードに比べると普通に高くてコスパ悪すぎな独自規格になってしまっています。
他のスマホやパソコンへの流用というのも全くできないレベルで広がっていない独自の規格のため、記憶容量を増やしたい場合に不便な仕様になっています。
元々128GBあるためにうまくクラウドなんかを使って容量を空けたりすることは可能なものの、そういった記憶容量の管理をするのが面倒だという人にはやはりmicro SDカード対応の方が使いやすかったはずです。
対応機器が極端に少ない上に価格も普通に高いNMカードにしか対応していないというのはデメリットに分類されます。
P30 Proのメリット
次はP30 Proのメリットについてを体感として感じたところを挙げていきます。
カメラ凄すぎ!DxOMarkで112点は伊達じゃない
既に用意している夜景の実機写真やTwitterで挙げてる人の写真を中心に見てもらえばわかる通り、P30 Proのカメラは凄い!です。
単純な撮影においても普通に綺麗に撮影できますし、鮮やか寄りな写真が撮れるためにSNS映えのする写真というのを撮りやすいものになっています。
またデフォルトのカメラアプリに多種多様な機能が用意されているため、編集用や特殊撮影用のアプリをダウンロードしなくても面白い撮影を行うことができるようになっています。
カメラレビューの一つの参考になるDxOMarkでP30 Proのスコアは112点。
こちらを書いている時点で日本未発売のGalaxy Note10+に次ぐ2位です。
1位ではないもののその実力は確かなものです。
Galaxyにはない高度な撮影モードが用意されているため、シーン別の対応力という点ではNote10+よりも上かと思われます。
iPhoneはもちろんその他のフラグシップスマホを抑えての上位となっています。
実機の例で弱いところとしては食事と室内ポートレートぐらい、それも他社のほんの一部と比較して弱いレベルではあるので、カメラとしての実力は間違いなく高いものになっています。
カメラはP30 Proのメリットであり、これを理由にP30 Proを次に契約するスマホとして選んで良いぐらいの品質です。
地味に機能が面白い
機能については最初の機能性のところでまとめてありますが、P30 Proは多機能といった扱いができるスマホになっています。
パフォーマンスモードや省電力モードなど、使い方によって性能重視やバッテリー重視にした使い方ができるというのは面白いですし便利な仕様です。
画面録画機能もデフォルトで用意することによって、これまで以上にスムーズに操作を記録できて便利です。
顔認証も別の化粧や格好の状態のものを設定できるというのも非常に便利でしょう。他にもアプリに対して個別にロックをかけて認証が必要にしたり、ファイルの暗号化やSIMカードのロックなんかも行うことができます。
ショートカットやジェスチャー操作も可能で、指の関節でのノックによってスムーズに画面を分割させたり録画することができます。
その他細かいものになるとロック画面で毎回新しい壁紙に変わるのは気分転換にいいですし、表示周りではブルーライトカットやバッテリー残量・通信速度の表示といったこともできます。
バッテリー持ちが良すぎ
Antutuの数値を見る限りP30 Proはスナドラ845と855の間の性能といったところです。
要は超高性能機種に分類しても異論も出てこない機種なわけですが、そうした高性能なスマホの中において特段バッテリー持ちが良いという特徴を持っています。
スペック検証の項目でも既にその実力ははっきりと示せていると思いますが、改めて取り上げるだけのバッテリー持ちの良さというのをP30 Proは持っており、強み・メリットとして挙げることができます。
ここ最近、スタンバイ時の電池持ちは良いものの操作時の電池持ちはそこまで良くないスマホと言うのが多かったわけですが、P30 Proでは操作時の電池持ちというのも強烈な印象を見せるものになっており、バッテリー周りでの不安というのはほぼ感じることのない素晴らしさを持っています。
同世代ではAQUOS R3がバッテリー面で優秀でしたが、それを超える安定感というのをP30 Proでは感じることができるため、電池持ちで選ぶなら間違いなくこちらの機種をオススメします。
価格が安い
P30 Proはハイエンドモデルという扱いながら価格が安いです。
docomoでは分離プランに移行後スマホの割引がなくなった分、本体価格の定価を最初から低めに設定することでスマホの購入しやすさを向上させています。
P30 Proもそうした定価が低い機種の一つになっており、ギリギリ9万円を超えない価格が付けられています。
P30 Pro 契約形式 | 販売価格 |
---|---|
一括購入 | |
24回分割契約 | 3726円×24回 |
36回分割契約 | 2484円×36回 |
89424円という価格自体は高額ではあるものの、昨今のハイエンドスマホにつけられる価格としては異例の安さです。auやSoftBankのハイエンドモデルが軒並み10万円を超えている価格をつけているのを考えれば、十分に安価な金額となるのは間違いないです。
しかもここまで説明してきたように、P30 Proのメリットには
- 高性能
- 良バッテリー性能
- 多機能
- 高品質なカメラ性能
といったようにスマホとして充実したスペックを持っており、これを89424円で使えるというのはかなりオトク感のある買い物になっています。
ハイエンドモデルの中でも「コスパの良い」機種と言え、2年でなく3年4年と使い続けることができるスマホとしてオススメできる価格と性能を併せ持ったスマホです。
分割だと36回払いで2484円、24回払いで3726円という金額になりやはりこちらも最近の高額モデルと比較すると落ち着いた価格です。
長期的に使える性能とバッテリー、そしてカメラを備えたスマホであるため、数年使うことを考えれば結構安い買い物になるでしょう。
追記:現在この価格がさらに安くなっています。
なんとここまでの性能とバッテリー、カメラを持ちながら、機種変更でも48,312円という恐ろしいほどに安い特価スマホとなりました。
これはいわゆるコスパといったものが半端なく良いものになっており、現在docomoだけでなくauやSoftBankといった各キャリアやサブブランドを見回してもこの安さでこの性能のスマホが手に入る、というのは破格すぎます。
コスパ重視で契約したいなら当然このスマホを選ぶべきですし、単純にこれだけのスマホが安いっていうだけでもサブスマホとしてとりあえず買っておくべき価値があります。
すでに在庫が減りかけているため、早期に購入しないと間に合いませんが、予算に余裕があるなら在庫がある内にさっさとこのコスパ最強機種に変化したP30 Proを購入すべきです。
性能・バッテリー・カメラが上質すぎるP30 Pro デメリットも大したことない上にハイスペックモデルとして安いため間違いなく買いの機種
P30 Proはオススメ出来ます。
ぶっちゃけ不満点ってモノラルスピーカー/NWカード/重量ぐらいなもんで、それもそこまでの不満やデメリットなポイントというわけでもなく、まあ我慢できる内容です。
そんなデメリットと言える部分が僅かな一方で、メリットは相当に用意されています。
単純にスマホのスペックにおいてコアな部分である
- 処理性能
- 実際に使ってみた時のバッテリー持ち
- カメラ性能
といった部分が素晴らしい出来栄えを見せており、万人の需要に応えてくれるスマホであるのが感じられます。
特にバッテリーとカメラ性能といったところは2019年の高性能モデルの中でどちらもほぼNo.1の実力を持っています。
そうしたスマホが9万円以下の価格で購入できるというのは確実にオトクです。
アプリ側がCPUに最適化しないとゲームキャラクターの表示がジャギるといった問題があるため、ゲーム中心で使うのであれば少しオススメ度は落ちますが、それ以外の特徴においてはオススメであることは間違いないです。
長期的に使う予定のスマホとして性能が良いのは当然ですしバッテリーも長持ちで安心、カメラも今後数年買い替えを必要とさせないレベルの高精細な品質を見せており、隙の無さを強く感じる機種になっています。
本当にオススメなスマホとして紹介することが出来る機種になっているので、買い替え機種を迷っていた人やP30 Proが気になってたという人は機種変更なりをしたほうがいいです。
あまり表現として正しくないかもしれませんが、これだけ揃ったスマホが9万円以下というのコスパ良すぎです。今後2年3年使うことを考えたら高く感じない良い買い物だったを思うはずです。
契約はオンラインショップで(特に機種変更)
なおXperia 1を契約しようという場合には、docomoとau、SoftBankのそれぞれのオンラインショップをオススメしています。
その理由は簡単で、各オンラインショップでならばお得に機種変更が簡単に出来てしまうからです。
オンラインショップでは
- 通常2000円or3000円かかる事務手数料が無料(docomoのみ)
- 頭金が0円
- ネットから簡単に手続きが可能
- 2500円以上の価格のあるスマホなら送料無料で自宅に届けてくれる
- チャットサポートで自宅からプランや端末比較の相談ができる(docomoのみ)
こんなにお得で便利に契約できるメリットが数多くあります。
特に事務手数料と頭金といったスマホ契約では必須の支払いがオンラインショップであれば無条件に0円に出来るのはオンラインショップが持つ強烈なメリットなのは間違いないです(docomoのみ)。
こうした端末価格以外の支払い金額というものを気にせずに契約できる、しかも全国から契約可能というのは間違いなくオンラインショップがお得な点と言えます。事務手数料のような本来なら必須の出費をオンラインショップ限定で抑えることができるのは、より安くお買い得に購入しようとするならば得ておきたいメリットになるでしょう。
他にも自宅から全ての手続きが可能なため、わざわざ時間をかけて契約に行く必要もありません。即日スマホが手に入るというスピード感はありませんが、手続きが本当に5分以内に終えることが出来る上に最短2日ほどで到着するのは楽です。時間を気にせず契約できて無駄にもしないのは社会人や主婦の方に大きなメリットになるはずです。
それにオンラインショップの販売ページ内ではチャットサポートが最近では行われており、店頭の便利な要素であるプラン相談や端末の相談といったものも行うことが可能になっています。オンライン契約に抵抗感がある人でもこれなら契約しやすいでしょう(docomoのみ)。
こうした理由から機種変更をするのならばオンラインショップをオススメしています。