docomo/auから発売となるGalaxy Note10+についてレビュー及びスペック・機能・カメラの確認・検証をしていきます。
※追記:楽天モバイルでも販売が開始。実質SIMフリー版が新たに登場してきています。
Galaxy Note10+はGalaxy Noteシリーズ最新モデルでSペンを搭載した大画面のフラグシップスマホです。
Galaxy Note10+ | スマートフォン – Galaxy Mobile Japan 公式サイト
海外では通常の10とこの10+が用意されていますが、日本版では10+のみの展開。10+といっても従来のNote8やNote9と大きさはほぼ同じなため、これまでNote利用者が馴染みやすいサイズのモデルがラインナップ化されたことになります。
大画面スマホとしてももちろん、Sペンを中心とした独自の機能性が特徴の1台となっており、ハイエンドモデルではあるものの性能だけがその魅力ではないモデルになっています。
またカメラ性能も夏モデルのP30 Proよりもレビューサイトで高得点を取るなど、カメラ目的でも契約の価値のあるスマホになっています。
全体の総評として性能や大画面だけでなくカメラ、そして機能といったところで満足度が非常に高いスマホになるかと思うため、その辺りをレビューで感じてもらえたらと思います。
契約は各オンラインショップで受け付けています。
Galaxy Note10+スペック
Galaxy Note10+ | |
SoC | Snapdragon 855 |
RAM | 12GB |
ROM | 256GB(micro SDカード1TB対応) |
バッテリー | 4300mAh |
重さ | 197g |
ディスプレイ | 約6.8inch 3040×1440(クアッドHD+) |
アウトカメラ | 1200万画素(広角) 1600万画素(超広角) 1200万画素(望遠) |
インカメラ | 1000万画素 |
サイズ | 162×77×7.9mm |
特徴
- 6.8インチ・ベゼルレスデザインの大画面モデル
- 大画面ながら200gを超えない重量
- 超広角・望遠・深度測定レンズを含んだ4眼構成の高性能カメラ
- Snapdragon 855/RAM12GBの超スペック
- 4000mAhの大容量バッテリー
- Sペンによるペン操作可能
- DeX機能におけるPCのようにAndroidアプリを操作可能
- 楽天モバイル版はLTEバンドがdocomo/auの周波数に対応、ただしBand8には非対応
スペックではCPUがスナドラ855と夏モデルと共通。そのため単純な処理能力では夏モデルと変わりません。
一方でRAMは12GB。これは現行のスマホの中でも最大のスペックとなっており、負荷の高いアプリや複数アプリの仕様といったところで処理をもたつかせません。
ディスプレイは有機ELで6.8インチ。画面の大きさは数字ではかなりのものに感じますが、後述のように端末のサイズ自体は従来のNoteシリーズと大差がないというものになっており、ベゼルギリギリまでをディスプレイ化した狭額縁モデルです。
パンチホールカメラがインカメラとして用意。ディスプレイが欠ける形にはなるものの、その面積は狭く、存在感はそこまでありません。
イヤホンジャックが消失し、ハードキーも左側に寄せた3つのボタンのみとなっています。音量ボタンと電源やBixby兼任のボタンです。
細かいスペックでは45Wでの急速充電に対応、そのため対応機器を使って充電を行えば1時間で100%の満充電が可能です。
ちなみに新たに発売される楽天モバイル版のLTEバンドはこちら。
Band 1 (2.1GHz) / Band 3 (1.8GHz) / Band 4 (1.7GHz/2.1GHz AWS) / Band 7 (2.6GHz) / Band 12 (700MHz) / Band 13 (750MHz) / Band 18 (800MHz) / Band 19 (800MHz) / Band 20 (800MHz) / Band 21 (1.5GHz) / Band 28 (700MHz APT)
Band 38 (2.6GHz) / Band 39 (1.9GHz) / Band 40 (2.3GHz) / Band 41 (2.5GHz) / Band 42 (3.4GHz)
Band 8以外はしっかりと揃えてきている印象。docomo/au回線で利用するには十分に最適化されているスペックです。
SC-01M/SCV45の機能性チェック
検証やレビューに入る前にGalaxy Note10+の機能について、個人的に気に入ったものや便利に使えたものを紹介します。
主要機能
- 防水・防塵、おサイフケータイ
- 画面内指紋認証・顔認証
- Always On Display
- Sペン搭載
- Sノート・PENUP等のSペン関連アプリ用意
- DeX機能はスマホ単体からの接続で可能
- DeX機能にPC連携の機能が新たに加わる
- スマホ本体をワイヤレス充電器として利用可能
- ロングスクリーンショット
- スクリーン録画
サイズはGalaxy Note9そのまま なのに画面は大きくなる
Galaxy Note10+は「プラス」という名がついているだけあって海外で発売されているGalaxy Note10よりも大きなサイズのモデルとなっています。
といっても今回はGalaxy Note10が従来のNoteシリーズに比べて小さくなっただけのため、Galaxy Note10+の方は従来のNoteシリーズと同じ大きさになっています。
比較をしてみるとこんな感じ。
左がNote10+、右がNote9。
このように本体のサイズ感はGalaxy Note8、Note9とほぼ一緒です。
違うのはパンチホールカメラになって一気にベゼルが狭くなったというところです。
これによって同じサイズなのに有機ELディスプレイのサイズは現行スマホとしては最大の6.8インチとなっています(docomoの場合)。
見てもわかるように従来よりも表示されている領域というのが相当に広がっているのがわかるはずです。
この大画面はGalaxy Note10+において間違いなく大きな特徴の一つになります。
Sペンによる操作は当然のように健在、ジェスチャーやSノートへの機能追加があり
Sペンの使い勝手の良さは異常。
Note8やNote9を使ったことがある人ならもはや説明不要ですが、画面に指でタッチする必要なくペンでスムースにスクロールやリンクの選択が可能になり、指で行うよりも圧倒的にコピペが楽になっているため、Webの閲覧・検索体験が手で行う時よりも圧倒的に向上してます。
特に文字の選択のしやすさというのは強烈で、通常指でのタッチでは選択できない範囲や文字もSペンなら選択することができるので、コピーや検索をする際に普通の操作よりも拡張性が高まります。
他にもSペンを使っての操作としては
- 翻訳機能
- 拡大ルーペ機能
- リモコン操作
- ジェスチャー操作(Note10から)
- Sノートを透過させて写し絵機能
- Sノートの拡大機能
- 記入文字のテキスト化
こういった操作・機能が利用できます。
Sノート側の諸機能が増えたことによって、Sペンの操作がよりしやすく便利に活かせるものになっているのがGalaxy Note10+からの特徴になるでしょう。
ただのスタイラスペンとはできることが全く違い、ペン入力だけでなく操作補助・操作拡張のツールとして大いに役立つものなのがこのSペンです。
入力文字のテキスト化とWord化は文字が綺麗な人ほどメリットがある機能
このSペン&Sノートの操作の中でも特にメリットが大きそうなのが記入した文字のテキスト化という機能。
自分は字が汚いのでそこまで精度は良く機能してくれはしなかったものの、字が綺麗な人が使ったら書いた文字をそのままテキストにできて編集や共有といったものが可能になりとても便利です。
英語や漢字もしっかりと認識をしていくため、普通にメモ帳を使って書くよりもテキスト化できるこちらのNote10+でメモをとった方が効率は良くなるでしょう。
しかもこのSノートで記録したファイルをWordファイルとして出力することができるという新たな便利さも加わっており、Sペンを使ったノート機能がGalaxy Noteの中だけで完結することなく、他の作業ツールにまで拡張できるようになっています。
これは他のスマホには実現できないGalaxy Note10+が持つ大きな強みと言える機能になるでしょう。
DeX機能はかつてないほどに便利に PCでAndroidアプリや各種データを簡単に共有可能
Galaxy Noteシリーズ、そして最近はGalaxy Sシリーズにも搭載されているPCライクなAndroid操作が可能なSamsung DeX機能がこのNote10+から大きな進化を果たしています。
Samsung DeXはGalaxy Note10+からモニターだけでなく専用アプリを使ってパソコンとの接続を行えるようになり、ノートパソコン上でのDeX操作やパソコンとモニターを取り外さなくてもそのままNote10+をUSB接続すればDeXが利用できます。
これによってDeXとWindows or Macのデュアル操作といったものが可能になっていて、便利さといったところでこれまでのGalaxyのDeX機能から大きく進化しています。
画面はちょっとわかりにくいけどこんな感じで、この上にAndroidアプリをPC上で開けますし、こちらを最小化して別のPCソフトの作業へと簡単に切り替えることもできます。
AndroidとWindowsの2つをノートPC上で利用できた上に、接続しているGalaxy Note10+も別の作業を行うことができます。
これは画面が小さくてアプリの展開少ないですが、大画面になればなるほどこのDeXを用いた作業効率といったものは間違いなく上がっていきます。
PC上に展開するため、そのままファイルを指定の箇所をドラッグしてコピーすることもできるため、ファイルのやり取りといったものも従来に比べて楽になります。
若干パソコン側にマシンスペックが要求される機能ですが、確実に便利に使える素晴らしい機能へと進化しています。
Galaxy Note10+のカメラ性能
Galaxy Note10+のカメラ性能は高いです。
少なくとも2019年に日本で発売されているスマホのカメラの中では最高評価を受けています。
DxOMarkの写真と動画のスコアでは全体2位の117点です。
これはP30 Proを超え、国内未発売のMate 30 Proに次ぐスコアです。
Galaxy Note10+のカメラはそのスコアも納得できる写真を撮影することが出来ます。
屋外
夜間
食事
人物
まだ撮影は十分ではないものの、ぱっと見で余裕で綺麗な写真が撮影が出来ています。
あとは実際のユーザーさんの写真なんかを見てったほうが自分が撮るよりわかりやすいでしょう。
Note10+のカメラ良いよ。マジで。
参考に先週撮った写真を↓#GalaxyFold #fes pic.twitter.com/69BEu7TJfm— ちてんたい (@tamekomi) 2019年10月14日
新スマホ買ったので、カメラ比較!
1枚目:Galaxy note10 + ←New!
2枚目:Huawei Mate 20 Proこれは善し悪しを決めるよりも、好みが別れる写真になったな〜 pic.twitter.com/5XWcW0jjkC
— たかゆき@FK7🔰/白猫/鉄道/ガジェット 🐺🦊🐶 (@Takayuki_FK7) 2019年9月29日
Galaxy Note10+レビュー・評判・評価
機能やカメラ能力についての確認はしたので、次はGalaxy Note10+がどのようなスマホであるかというところを各種検証していきます。
ベンチマーク・ゲーミング性能
Galaxy Note10+ | |
SoC | Snapdragon 855 |
RAM | 12GB |
ディスプレイ | 約6.8inch 3040×1440(QuadHD+) |
まずスマホの性能についてわかりやすい指標がベンチマークアプリの数値です。
利用したベンチマークアプリは
Antutu
AItutu
GeekBench
の3つ。
それぞれの数値は以下のようになります。
Antutu(Ver8.0.1)
Antutu | Galaxy Note10+ | Xperia 5 | P30 Pro |
---|---|---|---|
スコア合計 | 569324 | 423231 | 479242 |
CPU | 129390 | 141200 | 123094 |
GPU | 302938 | 172669 | 234096 |
MEM | 78617 | 54173 | 69281 |
UX | 58379 | 55189 | 52771 |
AI版Antutu
AItutu | Galaxy Note10+ | Xperia 5 | P30 Pro |
---|---|---|---|
スコア合計 | 174780 | 187587 | 65137 |
画像分類 | 91977 | 100845 | 41155 |
オブジェクト検出 | 82803 | 86742 | 23982 |
GeekBench5.0
Geekbench5.0 | |
---|---|
SCS | 710 |
MCS | 2500 |
RSS | 2413 |
─ |
なんかAntutuアプリが更新されてしまいかなり測定内容が変化。そのためスコアも一気に上昇してしまい普通に50万点を超えてしまっています。
iOS版の更新がされていないためiPhoneとの比較が正確にまだ出来ていないものの、同じスナドラ855のXperia 5と比べてもスコアが高いために性能は相当に高いと言えるのは間違いないでしょう。
特にGPU性能が大きく異なっているのがわかります。
一応参考にAI版のAntutuも計測をしていますが、こちらは正直判断をどうしていいかわからないっす。P30 Proが低すぎてスコアとしての正確さがそこまでまだ高くない印象です。
とりあえずこの数値からわかることは「間違いなくGalaxy Note10+は高性能」ということです。
ゲームアプリは当然サクサク。スナドラ855の他機種同様に快適に遊べる処理能力を持っています。
パンチホールカメラ部分もあまり気にならないと思います。
ゲームに関しては最近各社がオリジナルのゲーム専用モードや設定を用意していますが、Galaxy Note10+では「ゲームブースター」という形で用意されています。
ゲームブースター利用時には約10%の安定性の向上、15%のバッテリー寿命の改善が果たせると共に、以下のような設定項目を用意してゲーム中の利用を快適化してくれます。
設定項目はこちら
- ゲームアプリ使用パターン(使用頻度の高いゲームほどメモリ等優先)
- 温度管理
- バッテリー管理
- ゲーム中に操作したい優先アプリのポップアップパネル
- Game Dolby Atmos
- 自動画面ロック
- 画面ロック中に省電力
- 着信・通知ブロック
- ジェスチャー操作
- 明るさ調節
- Bixby
- エッジパネル通知
スクリーン録画機能があるために、そちらを使ってゲームプレイを録画することも可能です。
性能による快適さに加え、ゲームの遊びやすさという所も改善がされているようになっています。
アプリ起動速度・ストレージ読み書き速度
ベンチマークスコア以外にもスマホの性能を図る指標としてアプリの起動時間も確認し、他の機種と比較してみます。
ベンチマークスコアの数値が実際の利用シーンにおいて数値通りの性能を見せるのかということを判定します。
本来は動画などで起動の瞬間を見せるべきなのでしょうがそんな環境はないので手動計測の時間を表にまとめました。
Galaxy Note10+ | Xperia XZ3 | iPhone XS Max | |
ポケモンGO | 約1秒 | 約2秒 | 約1秒 |
デレステ | 約3秒 | 約5秒 | 約3秒 |
重たいアプリを選んでいますがそれでも高速起動を見せており、ベンチマークの良さが確かなものであるのを感じさせます。
ストレージの読み書き速度もAndroBenchで確認していますが高速さを見せいているのが以下の画像からわかるかと思います。
スピードを見る限りストレージはUFS3.0ということになるでしょう。読み書き速度はかなり高速であると言えます。
バッテリー性能
docomo版公表バッテリースペック | |
バッテリー容量 | 4,300mAh |
連続通話時間 | 約1,810分 |
連続待受時間 | 約360時間 |
電池持ち時間 | 約145時間 |
バッテリー容量自体はdocomoのスマホの中では最大です。ただ電池持ち時間なんかはP30 Proよりも低い数字・時間が出ています。
バッテリー性能について複数の利用シーンで比較してみたのでその様子を確認してください。
100%からのバッテリー状況 | |
放置状態20時間 | 81% |
ミリシタライブ(MV)10回連続 | 87% |
Antutu5回連続 | 88% |
動画2時間視聴 | 88% |
- 輝度はすべて50%(おおよそ室内灯に最適化)
バッテリー性能は思ったよりも良くありません。
大容量であるがゆえに体感上はそこまで心配いらないレベルではあるものの、数値上はそこそこの減りやすさというのを見せています。
特に放置時の減り方は気になります。ここまで減ってしまうと充電せずに夜寝てしまった時に翌朝にはバッテリー切れ、タイマーや目覚まし時計機能といったものが使えなくなってしまう可能性があります。
他の挙動でのバッテリーの減り具合はまあそこまで気にするものでもありませんが、この放置時にも減りやすいという特徴が合わさってしまうと、実際に利用していく中ではバッテリーが気になる場面というのは出てくるかと思われます。
バッテリーは容量が多いためそこまで残量が0%に近くなることはないものの、容量の割に減りやすいというのは確実に気になってしまうものになっています。
45W充電器を使えば30分で76%まで充電できる!という特徴があるため、充電環境があればこちらは気にならないかもしれませんが、充電環境がない場合には念頭に入れておくべきバッテリー性能になってしまっています。
発熱
発熱についても検証を行ったので参考にしてください。
ベンチアプリ、ゲームアプリを複数回連続で起動した状態の温度です。
Antutu | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 34.3℃ | 37.1℃ |
2回目 | 37.4℃ | 40.8℃ |
3回目 | 39.2℃ | 44.1℃ |
4回目 | 40.0℃ | 47.6℃ |
5回目 | 40.8℃ | 50.1℃ |
ミリシタMV | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 33.7℃ | 36.8℃ |
2回目 | 34.4℃ | 38.1℃ |
3回目 | 34.7℃ | 39.2℃ |
4回目 | 35.1℃ | 39.8℃ |
5回目 | 34.9℃ | 40.3℃ |
室温22℃・エアコンあり
発熱はしやすいという評価が妥当になるでしょうか。室温22℃にしては結構高いです。
最新のAntutuバージョンが負荷の高いテストが序盤にくるために若干CPU温度辺りの結果が出るころには下がっていますが、それでも最終的には50℃にまで到達しています。
比較的に気温が高くない中ではそこそこの発熱量を見せてしまっているといった印象があります。
全体としてはそこまで気にする必要があるレベルではないものの、長時間の操作といったところでは発熱に注意しておきたいものになっています。
ちなみにGalaxy Note10+ではベイパーチャンバーと呼ばれる冷却機構を用意しているため、しっかりとスマホを数分休ませれば、今回の発熱というのは結構なスピードで冷えていきます。
スマホに休憩のタイミングを取らせることができれば発熱に関しては神経質にならなくて済む仕様となっています。
Galaxy Note10+のデメリット
各検証の次にはレビューとしてメリット・デメリットといったものを利用した感触から挙げていきます。
Galaxy Note10+の実機を使っていく中で感じた問題や気持ちよく使えた部分なんかをピックアップしていきます。
まずはデメリットから。
スリープ・スタンバイ時のバッテリー性能は特にAlways On Displayを使った時に良くない
Always On Displayをオンしたスリープ・スタンバイ時、要は何もせずに放置している状態でも結構バッテリーが減りやすいという弱点をGalaxy Note10+は持っています。
Always On Displayをオフにしていればそのバッテリーの減りというのは穏やかになりますが、オンにしている時は毎日充電が必要になってくるレベルの減りやすさであるというのを感じます。
バッテリーを長持ちさせたいのであればAlways On Displayを使わない、というシンプルな答えになるわけですが、Always On Displayの便利さというのは中々捨てられないものになっているので、悩ませる2択を迫られるものになっています。
一応バッテリー持ちはAlways On Displayを使った時に良くないものにはなってしまうのですが、それでも1日使う分であれば普通に利用していれば残るため、そこまでの心配はいらないと言えばいりません。
ただオフにした時の電池持ちが優れているために、オンにした時の電池持ちの悪さには若干がっかりする部分ではあります。
P30 ProとかだとAlways On Displayをオンにしてても全くバッテリー消費に影響を与えていないため、Galaxy Note10+のこの挙動はあまり良いものには見えません。
Sペン周りで目立った向上などは感じられない
Sペンは至って普通のSペン。
何かGalaxy Note9から大きく向上した、というような点は見当たりません。
進化したのは主にSノートなどのソフトウェア周辺。Sペン自体はリモコン用のバッテリー改善とジェスチャー機能の2つぐらいしか進化していません。
新たに追加されたジェスチャー機能自体も正直使い勝手は良くなく、反応も結構鈍いためにこれで利便性が上がるとは言い難いものになっています。
Sノートやdocomo版だと「てがき手帳」といったアプリ自体が進化しているために助かるところはありますが、Note10+の肝心な部分であるSペンの進化といったものが体感できるレベル未満であるというのは至極残念なところです。
Sノートの機能向上といったところがあるためにSペン目的でNote10+を買おうとしていた人にはギリギリオススメできるものにはなっていますが、Note9辺りのSペン・Sノートの機能で満足できているようならばあえて無理して買い替える必要があるか微妙な進化レベルに落ち着いています。
メインの機能ゆえにもう少し新型としての魅力なんかを用意してくれていればと思うところがあります。
ただSノートについては機能のところで書いたように進化が進んているため、そちらについてはデメリットというよりもメリットの方が大きいです。
このGalaxy Noteシリーズのペン機能というのはSペン単体だけでなくSノート込みでの評価になるかと思うため、Sペン単体は進化していないもののSノート込みで考えればより便利になっているのも事実です。
ナイトモードの設計思想はP30 Proと異なる
カメラはDxOMarkにおいてP30 Proを超える高得点ですが、夜景、というよりもより暗い場所での暗所撮影の能力はP30 Proとはその思想自体が違うようで、暗所でも強烈に明るさを強調して見せるP30 Proのようにはいきません。
P30 Proの夜景モードでは暗い所をしっかりと明るく持ち上げることができていましたが、Galaxy Note10+では暗すぎるところは暗いままといったような傾向が見られます。
普通の写真に近いというのはGalaxy Note10+の方ではあるのですが、見た目的に映えやすいのはP30 Proの特殊な撮影の方です。
この辺りはそもそもナイトモードに対する思想の違いが出ており、どっちが良いということではないのですが、SNSなんかで好意的に捉えられているのはP30 Proの方となっています。
割と通常の写真が最初からレタッチ処理して彩度を上げたような写真が撮れるのに、こちらのナイトモードでは極端な処理を避けているというのはちょっと不思議なやり方です。
デメリット、というのは好みの問題があるためはっきりと言えるようなものではないですが、P30 Pro的な夜景モードを期待しているとちょっと違います。
また単純にナイトモードで撮影する際に撮影の待ち時間がP30 ProやiPhone 11よりも長いというのがあり、こちらは明らかにデメリットです。同じ時間があればP30 Proでもっと明るい写真が撮れてしまいます。
Galaxy Note10+のメリット
次はGalaxy Note10+のメリットについてを体感として感じたところを挙げていきます。
大画面はベゼルレス化でよりインパクトが強い、パンチホールも気にならないレベル Dolby Atmosで音響効果も強い
Galaxy Note10+は見た目からもわかるようにかなりフチのギリギリまでディスプレイが迫っており、迫力を感じるディスプレイであるのは間違いないです。
かなり没入感の強いディスプレイとなっており、無駄にYouTubeで動画を垂れ流したくなる魅力を持っています。
パンチホールカメラの部分はほとんど気にならず。Galaxy S10のようにステータスバーがそこまで太くならないので、「全画面感」は強いです。
動画や電子書籍を楽しもうというのであればスマホとしてのサイズ感ギリギリで実現できる最大画面となるかと思うので、そうしたコンテンツ重視でスマホを使いたいのであれば最も適した機種の一つになるでしょう。
特に動画はDolby Atmosに対応した本体スピーカーの音響がかなり良いものになっているため、ただの大画面スマホなんかにはない臨場感と迫力を感じさせる動画視聴をすることができます。
これはGalaxy Note10+を買ってよかったと感じさせる部分の中でも個人的には結構上位になるもので、動画を見るなら画面の大きさと音響の良さから必ずGalaxy Note10+で、という風になりました。
大画面で楽しみたいコンテンツがあるようならば、Galaxy Note10+は画面の大きさというところでも叶えてくれますし、サウンド面でも非常に高い満足度を得られる音響の良さを持っています。
ただデカいだけの大画面スマホではない良さというものがあります。
DeX+PCの組み合わせは普通に便利すぎてヤバい
恐らく従来通り目立つことは無いものの、Note10+に搭載されたDeX for PC機能は相当に便利です。
ノートPCでもデスクトップPCでも、簡単にパソコンと接続できた上にAndroidアプリをPC上で使うことができる、というのはAndroidアプリの方が普段の利用で馴染みのあるというユーザーにとっては間違いなくメリットになります。
PC側のディスプレイが大きければ2画面並べて並行して作業などが可能なため、スマホ⇔PCといった感じで使いたいアプリに応じて利用するデバイスを切り替えることなく全てをPC上で作業することができます。
この機能、普通に便利です。
パソコン画面上でAndroidアプリを使えるというのは他のソフトやアプリでもあるものの、スマホで使っているものをそのまま引き継いでパソコンで使え、パソコン上で動かした続きをそのままスマホでまた継続操作できるというのは作業してると凄く楽です。
大画面・DeX・ペン付きという独自性ならこの価格も安く思える
Galaxy Note10+は
- 本体サイズも重さも大画面スマホの中では抑えられているのに6.8インチの大画面、しかも音響が良い
- DeXでパソコン画面上にAndroidアプリを展開できる
- Sペンは進化はしてないがその不変の価値は間違いなく便利
- カメラが現行モデルでは最高評価
という見た目以上に独自性が強いスマホになっています。
これらの独自性全て活用するつもりであれば、今回のGalaxy Note10+に付けられた価格を見るに安いと感じます。
価格はdocomoとauで約12~11万、ここにアップグレードプログラムDX/NXやスマホおかえしプログラムが利用できて使い方次第ではより安くなります。
これだけのスペックや機能・使い方を用意した端末が同じようなハイエンド端末とほぼ変わらない金額というのは、価格単体では高いものの他のスマホと比較をした時にはそこまで高さを感じないものだと思います。
まあこれだけの高さのスマホに対して安いという評価もどうかと思うのですが、正直そのスマホとしての充実っぷりは大画面機種の中でも突出しているため、このGalaxy Note10+を長期利用や2年運用で選ぶというのは悪くない選択・結果的に安い買い物になると言えます。
個性が明確な大画面スマホ。DeXやSペンなど他にはない機能性は生活や仕事の効率を上げてくれるため、価格の価値は十分にある
Galaxy Note10+は価格だけを見れば高いと感じる価格設定ではあるものの、正直他のスマホを似たような価格で買うのと比べた時に、この価格分だけの特徴的な機能と性能を持っているために相対的にはコスパの良いスマホであると言えます。
機能では特にSペンの存在とそれを活かすために機能が拡充されたSノートはこのNoteシリーズ最大の強みでしょう。
Sペン自体にNote9からの進化は無くても、Sペンの便利さやSノートの進化は確実に使いやすくしてくれています。
単純にメモ帳なんかを持ち歩かなくてよく、スマホでその役割を担ってくれるのは荷物も減るしメモを取る気軽さというのも上がっていきます。
Sノートのテキスト化などの機能も普通に便利ですし、お絵かき機能も用意されているのでどうしても構えない時に子どもに渡しておくのにも良いでしょう。
さらに機能の部分ではDeXが今回大幅に進化。
PCと並行して利用することができるようになったことで使える場面が一気に拡大しています。
モニターだけを用意しなければいけないという、地味にハードルが高かったこれまでのDeXとは違い、普通にPCからUSB接続をすれば操作できるというのは楽になっています。
そしてPC風に複数のAndroidアプリを展開でき、スマホで操作していた時のままのデータで利用できるため、その実際の機能といったところも本当に便利に使えます。
これらの特徴的な機能に加えて、Note9と同じサイズなのに6.8インチと大型化した大画面をもっており情報取得のしやすい端末として使えます。
これだけの特徴的な機能と大画面、さらには性能の高さを持っているということで、普通の大画面スマホとは全く異なる利便性を持つ機種となっているのがGalaxy Note10+です。
単純な大画面ハイスペックスマホにない独自の便利機能が使えるのがポイントになっており、それでいて価格もそこまでハイエンドモデルと変わらないために相対的に安さ・コスパを感じるスマホでもあります。
どうせ高額なスマホを契約するのであれば、こちらのようにしっかりと性能・機能が揃った機種を購入するのが良いと思いますが、Galaxy Note10+はそれに見合った確かな存在感を示しています。
価格自体は手が出しにくいものであるのは確かですが、実際使ってみると同じ価格で販売されているようなスマホと比べても、価格分の使いやすさや便利さというものを確実に与えてくれる良スマホとなっています。
予算に余裕があるならオススメしたいスマホと言えましょう。
契約はオンラインショップで(特に機種変更)
なおGalaxy Note10+を契約しようという場合には、docomoとauのそれぞれのオンラインショップをオススメしています。
その理由は簡単で、各オンラインショップでならばお得に機種変更が簡単に出来てしまうからです。
オンラインショップでは
- 通常2000円or3000円かかる事務手数料が無料(docomoのみ)
- 頭金が0円
- ネットから簡単に手続きが可能
- 2500円以上の価格のあるスマホなら送料無料で自宅に届けてくれる
- チャットサポートで自宅からプランや端末比較の相談ができる(docomoのみ)
こんなにお得で便利に契約できるメリットが数多くあります。
特に事務手数料と頭金といったスマホ契約では必須の支払いがオンラインショップであれば無条件に0円に出来るのはオンラインショップが持つ強烈なメリットなのは間違いないです(docomoのみ)。
こうした端末価格以外の支払い金額というものを気にせずに契約できる、しかも全国から契約可能というのは間違いなくオンラインショップがお得な点と言えます。事務手数料のような本来なら必須の出費をオンラインショップ限定で抑えることができるのは、より安くお買い得に購入しようとするならば得ておきたいメリットになるでしょう。
他にも自宅から全ての手続きが可能なため、わざわざ時間をかけて契約に行く必要もありません。即日スマホが手に入るというスピード感はありませんが、手続きが本当に5分以内に終えることが出来る上に最短2日ほどで到着するのは楽です。時間を気にせず契約できて無駄にもしないのは社会人や主婦の方に大きなメリットになるはずです。
それにオンラインショップの販売ページ内ではチャットサポートが最近では行われており、店頭の便利な要素であるプラン相談や端末の相談といったものも行うことが可能になっています。オンライン契約に抵抗感がある人でもこれなら契約しやすいでしょう(docomoのみ)。
こうした理由から機種変更をするのならばオンラインショップをオススメしています。
期間限定!最大14,000円分お得にGalaxy Note10+を購入する方法もある
そしてこちらの機種をより安く購入する方法というのも紹介しておこうと思います。
それはイオンカードに新規入会してそのクレジットカードで端末代を一括で決済する、という方法です。
この方法を使えば今回の「Galaxy Note10+」を一括で購入する時に
14,000円相当のポイント還元を得られて実質価格が安くなる
といった形でよりお得に「Galaxy Note10+」を契約することができます。
※追記:現在10万円で14000ポイントの表記が消えています。
最大で14.5%還元をこのイオンカードの新規入会キャンペーンを利用することによって得ることができ、その分お得に「Galaxy Note10+」を契約できるということになります。
もしもすぐに「Galaxy Note10+」が欲しいということでなければこちらのイオンカードのキャンペーンに参加した上で購入をするといいでしょう。
イオンカードのキャンペーン詳細はこちら。
- 新規入会を2020年2月29日までに行う
- 4月10日までにクレジット決済をした場合に最大で14%還元
- 金額は指定範囲
- 2万円以上5万円未満の場合は2,800ときめきポイントを還元
- 5万円以上10万円未満で7,000ときめきポイントを還元
10万円以上で14,000ときめきポイントを還元- ときめきポイントは商品ギフトと交換できる他、1ポイント=1円相当で電子マネーWAONに変換できる
- これとは別に通常0.5%還元も付与される(またイオン系列での買い物の場合さらに追加で0.5%で最大15%還元)
- 対象外の商品などは今のところなく、過去のキャンペーンより大幅に条件が緩和されて誰でも還元を受けやすい
今回の「Galaxy Note10+」購入によって10万円以上の条件は確実に満たせると思うので、その時点で14,000円相当が還元されます。
クレカ到着まで時間はかかるものの、確実に安く購入する方法・キャンペーンとして結構強烈なお得な内容が用意されているので、うまくこちらを利用して賢くスマホを購入するようにするといいでしょう。
もしも紹介コードを利用する場合は「6778YJ」となります。