分離プランを採用するキャリアが増えたことで、スペック的にはミドルレンジに分類されるような性能を抑えることによって端末の価格を安く抑えたスマホというものが出てきました。
一括で3万円や4万円といった非常に買いやすい価格のミドルレンジスマホといったものが揃っており、「そこまでスマホに性能は求めてないから安くて快適に使える機種が欲しい」といういわゆるライトユーザー向けにとっては手の出しやすいスマホ契約というものが出てきています。
この記事ではそうした買いやすい価格である3~4万円前後の価格で販売されているスマホというのをまとめています。
価格については基本的に一括で3~4万円で買える契約のみを対象にしており、いわゆる実質価格については対象外としています。
ただし端末購入サポートやau購入サポートによる値下げで一括価格が安くなったスマホについては対象としています。
3キャリアそれぞれで対象スマホを挙げているので購入の参考にしてもらえれば。
docomo:一括3~4万円スマホ
docomoの一括3万円~4万円前後の機種の特徴
- docomo with対象スマホが多い(ただし2019年5月末までの受付)
- docomo with対象であれば維持費も安い
- 端末購入サポート機種もねらい目、ただし14ヶ月縛りがあり(こちらも19年5月末まで)
- 端末購入サポート機種は維持費は安くないが高性能モデルも安い
docomoの一括3~4万円級のスマホについては基本的に2019年5月末までの対象機種をここでは挙げています。
それ以降は価格改定または新しいミドルレンジモデルの発売によって購入対象機種が変わってくるでしょう。
5月末まではdocomo withと端末購入サポートが残っているためにそちらの機種を中心に注目スマホを挙げていきます。
特にdocomo withは1,500円もの割引が契約中はずっと続くというメリットが、端末購入サポート対象機種はハイエンドモデルであるスナドラ845機種が安くなるというメリットが用意されていて、新プラン前の契約にはなるものの大きなメリットが用意されています。
(むしろスマホの契約を一緒にすると値上げの可能性が高い新プランでの契約よりも5月末までの契約の方が安くなる可能性も・・・。)
まずdocomoの3~4万円機種としてはこのような前提があります。こちらを踏まえた上で今契約できる3~4万円機種をまとめてみました。
iPhone 7、AQUOS sense2・・・docomo withスマホはまさに3~4万円機種で性能も上々
ちょうど3万円から4万円という価格帯で発売されているのが、まもなく新規受付が終了となってしまうdocomo withの対象機種です。
性能としてはミドルレンジ帯の機種にはなりますが、LINEやYoutubeに便利アプリやネットの利用などは普通にサクサクで快適に行えます。ゲームはiPhone 7ぐらいしか快適さを担保できないですが、それ以外の利用であれば問題なく可能になっているのがdocomo withの機種です。
オススメしたい機種としていくつか価格と情報をまとめているので確認してください。
docomo with | 価格 | 機能 |
---|---|---|
iPhone 7 | 42768円 | 防水 Apple Pay |
Galaxy Feel2 | 42120円 | 有機ELディスプレイ 18:9ディスプレイ 防水・防塵 おサイフケータイ |
AQUOS sense2 | 31752円 | IGZOパネル 18:9ディスプレイ 防水・防塵 おサイフケータイ |
arrows Be | 33696円 | 防水・防塵 おサイフケータイ MIL規格23項目準拠の耐久性 画面が割れにくいフチフレーム構造 |
iPhone 7やGalaxy Feel2はミドルレンジと言っても性能自体は結構高く、機能面でも必要なものが揃った便利な機種となっています。
AQUOS sense2やarrows Beは価格が安いにも関わらず十分な性能と特に利便性に優れた日本向けの機能を充実させており、コスパの良さを感じるスマホとなっています。
こうしたモデルがdocomoでは一括3~4万円で購入できる機種として用意されており買いやすいスマホとなっています。
しかもこれらは5月末までの契約でdocomo withという割引が適用されます。
- 毎月1500円引きが通信費に適用される
- その割引は2年などで終わらず継続的にずっと適用される(新プランへの変更、機種変更、解約等で割引終了)
という内容の割引となっており、こちらの割引目的でdocomo withを契約するユーザーもいるほどに魅力的な特典を有している契約となっています。
このため一括3~4万円という端末代の安さだけでなく、割引込みでの維持費の恒常的な安さというのも実現できるスマホとなっているために、このdocomo withの対象スマホというのはかなりお買い得な契約になっています。
新プランのギガホ・ギガライトの開始のために、docomo withは5月31日までの契約を最後に新規受付を終了してしまいますが、それまでに契約をすれば問題なくずっと割引を適用し続けることができます。
以下の記事にもあるように3人家族以外のライトユーザーにとってはdocomo withの方がお得になる可能性が高いため、5月末までにdocomo withへ契約するというのはオススメできます。
https://smakoji.info/archives/6202
どの機種を契約するか迷っている場合はこちらも見てください。
Xperia XZ2シリーズは端末購入サポートで10368円からと3万円を遥かに下回る機種に
端末購入サポート | 一括価格 |
---|---|
Xperia XZ2 SO-03K | 15552円 |
Xperia XZ2 compact SO-05K | 10368円 |
docomoではセールの終わった4月以降も端末購入サポートが残っている機種があり、こちらを選ぶと一括価格で2万円以下の価格での契約というのも可能になってきます。
現在端末購入サポートが適用されているスマホには「Xperia XZ2 compact SO-05K」「Xperia XZ2 SO-03K」があります。端サポ適用後の価格はそれぞれ15552円、20736円、ここにドコモオンラインショップの特別割引を加えることによって10368円、15552円という一括価格で契約できます。
もはや3~4万円という価格を下回るものになっており、非常にお買い得な一括特価スマホと化しています。
しかもXperia XZ2シリーズ2機種ははこれだけの安さでありながら、2018年5月発売のスナドラ845搭載モデルということで非常に性能が高く、コスパも相当に良い契約が実現できています。サイズも選べる形になるため、自分の使い方に合った高性能機種を安く契約できることになります。
割引は0円のために維持費は高くなりますが、シェア代表回線以外は8000円前後かつ子回線なら2000円台で済むため、7万円近い端末代の割引を考えればやはり悪くない契約です。
端末購入サポートはその条件として14ヶ月間機種変更や解約といったことができなくなります。解約や機種変更をすること自体は可能ですが、14ヶ月以内に行ってしまった場合には端末購入サポートの契約解除料として違約金が発生します。
端末代を大きく割り引く代わりにしっかりと1年以上継続して利用することを条件として割引になっていますので、契約時にはこちらに注意してください。
こちらも端末購入サポートの割引自体が5月31日で終了してしまうため、もしも新プランのギガホ・ギガライトが自分に合わない・もしくはスマホを安く買うのが第一目的であるということであれば、5月末までに契約をしておくのが理想です。
スナドラ845機種が15552円というのは安すぎる価格設定になっていますので、条件に注意しつつ契約をしてもらいたいオススメ機種となっています。
au:一括3~4万円スマホ
auの一括3~4万円機種の特徴
- ミドルレンジスマホで性能が抑えられている
- au購入サポートが適用されることによってハイエンドモデルも対応
auでは主に2つの一括3~4万円機種というものが用意されており、無条件で安いミドルレンジスマホと条件付きで安いハイエンドスマホという形に分かれています。
条件付きとなるのはau購入サポートによる機種変更を利用した場合です。
こちらの購入サポートは、
- 7ヶ月以上機種変更していない回線で契約
- 契約から13ヶ月は機種変更や解約をしないこと
という条件を満たすことによって適用が行われます。もしも13ヶ月以内に解約や機種変更をしてしまうと値引き金額の一部を支払う必要があります。
この購入サポートによってハイエンドモデルでも一括3~4万円ほどで契約できるようになるため、アップグレードプログラムEXを利用しなくても安く買えます。
auピタットプランやフラットプランのような安いプランも用意されているため、安価なスマホを契約することができればトータルでのスマホ代というのをかなり節約することができます。
以下では対象機種をまとめていきます。
スナドラ845、18年11月発売のXperia XZ3が早くも一括43200円!au購入サポートで
Xperia XZ3価格 | 75600円 |
---|---|
au購入サポート適用価格 | 43200円 (1800円×24回) |
(アップグレードプログラムEX利用時) | (21600円 (900円×24回)) |
少しだけ4万円を超えてしまいますが4万円台であってもコスパの良すぎるスマホ契約がこちらです。
スナドラ845の大画面フラグシップモデル、発売されたのもついこの間というXperia XZ3がau購入サポートの適用対象になったことで販売価格が一気に安くなりました。
一括価格は43200円とちょっと今回の範囲からは少しずれるものの、それでもコストパフォーマンスの良さはここ最近のauスマホの中では抜群に良いものになっています。
約1年間縛りが発生するものの、その1年の間において手放す理由がないぐらいにXperia XZ3は高性能かつ高機能なスマホになっているため、1年縛りも全く気にならないかと思います。むしろ1年縛るだけでこれだけの性能のスマホが早速この価格で契約できるということの方が本当に大きなポイントとなっておりお得な点です。
24回分割で1800円、48回分割で900円という支払額なら購入しやすい内容でしょう。
通信費に対する割引等は付きませんが、auのピタットプランかフラットプランでの契約が条件になるためそちらの元々の維持費の安さを考えれば端末代込みでもdocomoの端末購入サポート契約よりも安く運用し続けることができます。
ほぼ最新と呼べるハイエンドモデルが一括4万円台というのはまず安くならないauの機種変更の中では非常に魅力の高い契約内容となっています。
ミドルレンジは一括32400円が定価、一部は購入サポートで1年縛りだけで16200円に・・・
P20 lite | 32400円 (au購入サポートで16200円) |
---|---|
LG it | 32400円 |
AQUOS sense2 | 32400円 |
auはピタットプラン向けのミドルレンジスマホのラインナップも揃えており、一括32400円前後で販売しています。
性能的にはdocomo withに近い感じの「ゲームなどには適さないけど普段の利用では問題ない」機種となっており、そこまで性能にこだわらないユーザー層に対して用意されたスマホ群となっています。
Huawei P20 liteなど一部の機種には購入サポートが機種変更でも用意されています。
こちらを適用すれば1年の縛りが発生するものの一括価格は半額となりなんと16200円へ。これをauピタットプランで使えば端末代込みでも5000円以下での利用というのも簡単に実現できてしまう格安スマホ級の契約となっています。
安さに特化してスマホとして契約しやすいために、家族であまりスマホを積極的に活用するタイプではないというユーザーがいれば、こちらのミドルレンジスマホを契約させてあげるといいでしょう。
auの場合、docomoのように安売りが始まっても在庫に余裕がある、というような端末を多く仕入れるなんてことをしていません。
そのため安売りの比較的早い段階で在庫が終了してしまい割引はされているもののスマホ自体が手に入らない、ということがよくあります。
このためもしもauで機種変更をするのなら安売り後なるべく早めに契約するようにしましょう。
SoftBank:一括3~4万円スマホ
SoftBankの一括3~4万円機種の特徴
- ミドルレンジスマホで性能が抑えられている代わりに安い
- 公式値下げでハイスペックモデルもこの価格になることも
SoftBankの一括3~4万円機種の特徴としてはauに近いものがあります。
ミニモンスター・ギガモンスターという分離プランをベースに用意しているため、同じようにミドルレンジスマホの格安機と一部ハイエンドモデルの値下げという形で一括3~4万円で購入できる機種が用意されています。
ただauと異なる点としては、ハイエンドモデルの値下げが購入サポート形式ではなく定価の値下げということになり、1年縛りなどの条件が付かないというところです。
このためSoftBankはハイエンドモデルの値下げにおいては3キャリアの中で一番購入しやすいものになっています。
スナドラ845スマホが一括30720円の公式値下げ!ただし在庫は・・・
Xperia XZ2 | 30720円 |
---|---|
Mate 10 Pro | |
HTC U11 |
まずSoftBankではハイエンドモデルの一部機種を定価で値下げしています。一括価格は30720円というかなりお買い得な金額です。
スナドラ845のXperia XZ2を筆頭に、高性能なMate 10 Pro、スナドラ835のHTC U11といった機種が対象に含まれています。どれも性能はいいですが単純なスペックだとXperia XZ2が最も良い機種になるでしょうか。
ハイエンドモデルが1年縛りなどの条件もなく定価が安くなっているということで、他のキャリアと比べても契約のしやすさが全く違います。
安くて買いやすくて性能も高いということでかなりお得なスマホになっています。
ただしSoftBankの問題点としてはauでも同じような問題がありますが在庫がそもそもiPhone以外は少ない上に、市場在庫自体がほぼ消えかけている機種を最後に売りさばくための値下げという側面を今回の値下げは持っているために、現状対象のスマホをショップで見つけるのは至難の業となっています。
安くて性能が良いためにコスパのとても優れたスマホ契約にはなるのですが、あまりにも在庫がないために現実的な選択肢ではないのが残念な点です。
実際にハイエンドモデルの値下げをSoftBankで狙いたい場合には、Xperia XZ3やMate 20 Proといった機種の今後の価格を注視してそちらの値下がりを期待するしかないでしょう。その時はこちらのサイトで取り上げておきます。
ミドルレンジスマホも30720円、ただハイエンドモデルを見た後だとコスパが・・・
Android ONE S | 30720円 |
---|---|
DIGNO J | |
nova lite2 |
在庫があるのは基本的にミドルレンジスマホの安い機種です。こちらならば多くのスマホで一括30720円という価格で契約できます。
形としてはまたもやauと同じではありますが、SoftBankの場合は先にハイエンドモデルの一括30720円という情報を見ているとこちらの価格は割高に感じられてしまうでしょうか。
どうせ同じ価格を支払うのであれば性能の高い機種を購入しておきたいところかと思うので、どうしてもそちらを考えた時にコスパが良いという印象を感じにくいものになっています。
全体的なラインナップを見てもdocomo withやauの廉価モデルと比べて品質的に下回るものがあるため、特定の機種以外はやはりコスパが見劣りするものになっています。
SoftBankはどちらもこれといった条件などなく一括3~4万円で契約できるスマホとなってはいるものの、在庫がないという点とミドルレンジも同価格でコスパが相対的に良くないという問題を抱えてしまっています。
一括3~4万円のお得に買えるスマホは意外と多いが注意点は各キャリアに存在
今回挙げている内容からもわかるように、キャリアスマホの中には一括3~4万円ほどで契約できるスマホというのが結構揃っています。
ミドルレンジの性能を抑えたスマホはもちろんですが、条件次第ではハイエンドモデルの高性能スマホすらもこの価格帯で契約できるようになっています。
特にハイエンドモデルの安売りは3キャリアともかなり狙い目感が強いために、興味を持っている人は契約に動くべきかと思います。
ただしこれらの契約は各キャリアごとに注意点といったものがあるために、そこは契約前にしっかりと確認をしておくべきでしょう。
- docomoはプランが大きく刷新されるために5月末までの限定販売
- auは在庫が少ないためになるべく早めに、購入サポの1年縛りも
- SoftBankはau以上に在庫がないために余程のことがない限りミドルレンジ中心
それぞれのキャリアで一応条件や注意点的なものがあるので、この辺りはあらかじめ頭に入れておくようにしてください。
紹介しているスマホについてはどれも安いかと思うので、できればその安さを保っているオンラインショップで契約するといいでしょう。
SoftBankの場合は在庫が一部以外はなく、auも時期によってはなくなっているかもしれませんが、在庫がある内はオンラインショップのメリットを活かして契約をすることで安いスマホを安いまま契約できます。