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auとSoftBank、対照的なiPhone5の「売り方」

iPhone5

 

日本においてiPhoneを扱う携帯事業者であるauとSoftBank。

たびたびこの2社間におけるiPhone販売台数やユーザー獲得競争が話題にあがる。

両社の主力製品とも言えるiPhone5であるが、発売から5ヶ月あまり経ってその売り方(特にMNP)が対照的とも言えるほど差がついてきたので紹介したいと思う。

 

iPhone4S時代

 

iPhone5の売り方を見る前に、iPhone4S時代の両者の売り方を振り返ってみたい。

前回のiPhone4sの時にはauが早々に一括0円での投げ売りを始めていた。開始したのは2012年3月から。当時はauのキャッシュバック額が常軌を逸していた頃で、iPhoneに限らずスマートフォンは現金のおまけと化していた。キャッシュバック路線を自粛したことで一時MNP一括0円は消えていたが、昨年の年末に近づくにつれ再び姿を現していた。

一方でSoftBankはiPhone4Sには非常に強気な姿勢で臨んでいた。散発的なゴミ付きを含むMNP一括0円案件は出ていたが、公式にゴミ無し一括0円を始めたのは昨年9月の最後の土日から。その後も月末の土日に限定的にiPhone4Sの一括特価を繰り返し、常態化したのは11月半ばぐらいからであった。

auが早い段階からiPhone4Sを投げ売っていたにも関わらず、SoftBankはiPhone5発売後まで安売りをしてこなかった。iPhoneの取り扱いについては先行者であるSoftBank側のプライドと自信が4Sの売り方からは感じられていた印象がある。

 

 

iPhone5の売り方は・・・

 

一方でiPhone5にこうしたSoftBankの強気の姿勢は見受けられない。

MNP一括0円などという案件はまだ降ってこないものの、発売から5ヶ月で定価ではあるものの多いところでは40000円、平均的にも35000円のキャッシュバックをつけて売り始めている。

 

 

SoftBankのiPhone5は定価51360円ということで、40000円キャッシュバックとなれば本体代金は11000円ほどになる。黙ってても売れてしまうiPhoneブランドにこの時期からこれだけの金額を乗せてくることは、今までのSoftBankからすると考えられない行動だ。

 

対してauのiPhone5の売り方は強気そのものだ。新規で5000円、MNPでも15000円前後のキャッシュバックが相場となっている。

 

 

さらにauの場合本体代金がSoftBank版iPhoneよりも1万円ほど高く設定されている。SoftBankが本体を安く設定し、さらにキャッシュバックも上乗せしているのと比べると、その姿勢は全くの正反対。iPhone4Sを売っていた頃の面影はもはやなく、立場が逆転してしまったように思える。

 

SoftBankがどういう意図を持ってこの高額キャッシュバックを行なっているのかはわからないが、iPhoneに限らずAndroidのMNP案件にも一時キャッシュバックをほとんど出して来なかったSoftBankにしては異例とも言える動きだ。ユーザーの動き方にSoftBankの想定とは違った結果が出ているのかもしれない。
発売5ヶ月でSoftBank版が既に35000円以上のキャッシュバックがつく以上、期待されるのはMNP一括0円の時期であろう。例年1月半ば頃に各社学割の詳細を発表し、2月頃に安売りのピークが訪れる。このタイミングでもしかしたらiPhone5のMNP一括0円という良案件に立ち会えるかもしれない。是非ともそのときに備えてMNP弾やSoftBank回線の枠を用意しておいてほしい。

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