docomo、auで販売されるXperia 1Ⅱについてのレビューを行います。
デザインがかっこいいんで普通にそれだけでも買いですが、まあ12万円以上するスマホとなるために各種性能といったところを見ていきます。
特にバッテリー性能に関しては気になる点が多いため、しっかりと確認してもらえればと思います。
Xperia 1Ⅱ スペック
Xperia 1Ⅱ | |
SoC | Snapdragon 865 |
RAM | 8GB |
ROM | 128GB |
バッテリー | 4000mAh |
重さ | 181g |
ディスプレイ | 約6.5inch (4K) |
アウトカメラ | 1220万画素(広角) 1220万画素(超広角)1220万(望遠) |
インカメラ | 800万画素 |
サイズ | 166×72×7.9mm |
特徴
- 21:9のディスプレイ比率を持つ縦長なデザイン
- ROM128GBにアップ、バッテリー容量もアップ
- オーディオジャック搭載、DSEE Ultimate採用
- 5G対応
- 3眼カメラ+3D iToFカメラ搭載、ツァイスレンズ採用
- Photography Proアップデート用意
- ゲーム向けの機能を充実
今モデルのXperia 1Ⅱは5G対応。
スナドラ865搭載、RAM8GBは十分ではあるものの他の5Gスマホと比べるとRAMが少し少なくなっています。
ROM128GBは前回の批判を反省した改善ポイント。まあこの容量でようやく他のスマホと並んだわけですが。
バッテリー容量は大容量の4,000mAh。その分少しXperia 1から重くなっているものの、181gなら画面サイズを考えればバランスは良いものと言えます。
カメラは全て1,220万画素。発売当初は3D iToFカメラの有効化はされておらず、アップデートでの利用が可能になります。
防水・防塵、おサイフケータイといった諸機能を用意している他、ワンセグ・フルセグを用意しイヤホンジャックも再度搭載されることとなっています。
また機能性といったところで従来のXperiaにはない新機能を多数用意しており、そのポイントで面白みのあるスマホになっています。
特にゲーム機能はかなり進化してきています
Xperia 1Ⅱの機能性チェック
検証やレビューに入る前にXperia 1Ⅱの機能について、個人的に気に入ったものや便利に使えたものを紹介します。
主要機能
- 防水・防塵、おサイフケータイ
- 生体認証は指紋認証に対応
- イヤホンジャックにDSEE Ultimateによる高音質化
- ゲームエンハンサーによるゲーミング機能用意
- HSパワーコントロールによる内蔵バッテリーを介さない電源供給が可能
- クリエイターモードで素の色を確認可能
- マルチウィンドウスイッチで2画面切り替えがしやすく
- 90Hzの残像低減設定を用意
2画面マルチウィンドウスイッチは21:9ディスプレイと相性が良い
Xperia 1Ⅱは21:9という画面比率を持った縦長の大画面ディスプレイとなっています。
このディスプレイの特徴を活かす利用方法としてまず挙げられるのが、2画面表示です。
縦の比率が多く取られ、しかも6.5インチという大画面ゆえに長くなっているため、2画面表示をしても表示される画面が小さく感じにくいものになっています。
特に動画なんかは2画面で表示してももうひと画面にかなりの余裕が残されているため(16:9ぐらいの画面比率は残る)、かなり快適に2画面表示を利用可能です。
しかも今回のXperia 1Ⅱにはマルチウィンドウスイッチという2画面状態のままにアプリの切り替えを素早く行える新機能が付いています。
こちらを利用すればより2画面での利用というものが楽になり、より効率的に使えるようになります。
これまでも一つのメリットだった2画面表示が、今回のマルチウィンドウスイッチ搭載によってさらに便利に使えることになるのはXperia 1Ⅱからの進化と言えそうです。
サイドセンスの設定も豊富に可能で便利
便利に使えるサイドセンスも引き続き機能として用意されています。
設定変更をして本体端ではなく画面端へのサイドセンス表示が使いやすくするためには必須ですが、アプリや各種設定へのショートカットが簡単にできるため、こちらの機能はXperia 1Ⅱを使う上で便利なはずです。
最近使ったアプリや設定などを瞬時に呼び出せるため、履歴キーから過去のアプリをすぐにタップできたりナビゲーションバーを降ろす必要もなく操作できるのは結構快適です。
ゲームエンハンサーでゲームプレイがより快適に
昨今のスマホで用意されているゲーミング設定をXperiaでも用意。
Xperia 1Ⅱではゲームエンハンサーと呼ばれるものを利用できます。
- パフォーマンス変更モード
- HSパワーコントロール
- スクリーンショット・連続スクショ・スクリーン録画
- フォーカスモード
- ゲーム検索
といった機能が用意されています。
この中ではHSパワーコントロールが最も機能として独特でありながら便利なので個別で後述しています。
機能全体としては集中してゲームができる環境を目指したものになっているのが感じられます。
ゲームだけではもったいない「HSパワーコントロール」が神すぎる
ゲームエンハンサーの新機能として用意されたHSパワーコントロールはXperia 1Ⅱの新機能の中でも群を抜いて使いやすいものになっています。
この機能を利用すると、直接外部電源から本体へと電力供給されることになり、内臓バッテリーを消耗せずにゲームをできます。
通常だと外部から電源を持ってくると、バッテリーが充電されることになり、そのままゲームをしてしまうとゲームで高い発熱を起こして消費しながらバッテリーを充電することになり、かなり発熱が高くなった上にバッテリーの寿命にも影響を与えることになってしまったいました。
ところがこのHSパワーコントロールを適用すると、形としては充電しながらゲームを遊ぶようになっていますが、実際には本体のバッテリーには充電されず、ゲームプレイの電力はすべて繋いである電源側に任せられることになりなります。
このためゲームを遊んでもバッテリーは熱くならず、CPU側の本体上部だけが熱くなるというものになり、電池を消耗せず・寿命も縮ませずにゲームを長時間遊ぶことができるようになります。
この機能はゲームだけに終わらせてしまうのは勿体ないぐらいに便利です。
動画とかテザリングにも活用できれば、バッテリーを消耗・寿命への影響を与えることなく各種操作ができるようになるので、これはゲーム以外にも使えるようにアップデートを願いたいところです。
※ただし後述するように一部のゲーム以外のアプリで有効化可能。
もちろん、ゲーマーにとっては非常に助かるゲーミング機能となるのは間違いありません。
ディスプレイはクリエイターモードや疑似90Hzが利用可能
ディスプレイは10bit出力に対応したクリエイターモードを搭載。
さらに今回は残像低減設定と呼ばれる機能を搭載し、動きに強いディスプレイ表示が可能になります。
いわゆる高リフレッシュレートモードに似た残像が少ない表示を実現可能です。
一応90Hz相当の残像感の少ない表示が可能になると言われています。
高リフレッシュレートモード搭載スマホが広がる中で、一応疑似的な機能とは言え似たような残像低減機能を用意している点はハイエンドとしての要件を満たしてきています。
追記:ahamo契約で価格が大幅値下げ!維持費も端末代も安くなってお買い得に
2021年からこちらのXperia 1Ⅱはdocomoのahamoプラン専用スマホとして価格が刷新されました。
その価格変更後の値というのが、
71,500円
という元々12万円近くした金額から40%ほどの値下げとなっています。
機能や性能自体に変わりはなく、その良さといったところも今回レビューで書いてある通りのもので、価格だけが安くなって買いやすくなっています。
SIMフリーモデルはもちろん、海外版や中古のXperia 1Ⅱよりも安い価格になっており、ahamoプランの2,970円という維持費の安さと合わせてそのコスパの良さが目立つ契約になっています。
中古品よりも安い定価のため、Xperia 1Ⅱを安く欲しかったという人はahamoへと契約を乗り換えたり変更したりすることをオススメしたいです。
20GBと十分な高速データ通信が出来て、ハイスペックなスマホが71,500円で手に入るというのは、これまでの通常のdocomo/auの契約内容と比べても圧倒的に安いです。
ahamoと組み合わせて契約すれば最安価格でXperia 1Ⅱが手に入るので、今からこのスマホを購入しようという場合にはahamoへの乗り換えというのも検討してみて下さい。
Xperia 1Ⅱのカメラ性能
Xperia 1Ⅱ | |
広角レンズ画素数 | 1220万画素 F値 1.7 |
超広角レンズ画素数 | 1220万画素 F値 2.2 |
望遠レンズ画素数 | 1220万画素 F値 2.4 |
静画・動画機能 | Photography Pro Cinema Pro 瞳AF ポートレートセルフィー ボケモード |
インカメラ画素数 | 800万画素 |
Xperia 1Ⅱのカメラ性能についても検証をしていきます。
屋外Photo Pro(オートHDR)
Photo Pro比較(通常カメラアプリ⇒オートHDR)
夜間Photo Pro(オートHDR)
夜間Photo Pro比較(通常カメラアプリ⇒オートHDR)
食事Photo Pro
Photo Pro比較(通常カメラアプリ⇒オートHDR)
ポートレート・セルフィー
Xperia 1Ⅱのカメラ性能の確認についてはPhoto Proを多用しています。
Photo Proでは明るさ補正に関して、
- 補正無し
- オートHDR
- Dレンジオプティマイザー
といった3つの設定を選ぶことが出来るのですが、この内「オートHDR」以外は正直通常のカメラアプリと大きな変化はありません。
オートHDRを有効化させた状態でのPhoto Proの撮影は、通常のカメラアプリやDレンジオプティマイザーなんかを有効にさせた写真に比べて明るく、暗部もしっかりと持ちあがる傾向にあるために、異なるイメージの写真を撮りたい場合には通常のカメラアプリとオートHDRの補正設定にしたPhoto Proの双方を使えるようにしておくといいでしょう。
カメラ性能自体はかなり良いものになっています。
同じハイエンドスマホのGalaxy S20やAQUOS R5Gと比べた時に、特にAQUOSよりも勝っておりGalaxy S20よりも自然さを残したまま綺麗で美しい写真が撮れます。
白飛び耐性もかなり強くなっているので、過去のXperiaシリーズと比べてもカメラの良さは高まっています。
夜景のシーンだと特に通常のカメラアプリとPhoto ProのオートHDR効果の違いがわかるかと思います。
オートHDRは今どきのスマホカメラ的に暗い所もしっかりと描写しているのがわかります。一方で通常のカメラアプリでは暗い所は暗いままに写すので、見た目通りの写真が出来上がります。
どちらも好みの違いがあると思いますが、そうした好みに応じた写真が撮れるというのはこのXperia 1Ⅱの特徴です。
Photo Proの機能について
Photo Proに関してはデジタル一眼レフカメラを使っている人にとってはわかりやすいものになるかと思います。
露出補正・ISO変更・ホワイトバランス変更・シャッタースピード変更といった項目を手元で素早く操作することができるため、通常のカメラアプリよりもより細かい撮影条件の変更設定というものが出来るようになります。
人物撮影においては画像にもあるように瞳AFが有効化されるためにピントが合いやすく、通常の風景においてもピントが一瞬で決まるので非常に撮影しやすいです。
また高速連射機能も用意しており、明るい場面では秒速20枚の写真を一挙に撮影することができるため、動きの素早い被写体に対しても複数枚の撮影の中からベストな瞬間を切り取ることが可能になっています。
スマホカメラの操作性では物足りないというユーザーにとって、このPhoto Proの機能性の高さといったところは非常に遊びがいがあるものになっていて、スマホのカメラを触る楽しさといったものが強く感じられるものになっています。
単純に出てくる写真も高画質で美しいものが撮れやすいため、気持ちよくカメラを使い続けることができる機能です。
Xperia 1Ⅱレビュー・評判・評価
機能やカメラ能力についての確認はしたので、次はXperia 1Ⅱがどのようなスマホであるかというところを各種検証していきます。
ベンチマーク・ゲーミング性能
Xperia 1Ⅱ | |
SoC | Snapdragon 865 |
RAM | 8GB |
ディスプレイ | 約6.5inch (4K) |
まずスマホの性能についてわかりやすい指標がベンチマークアプリの数値です。
利用したベンチマークアプリは
Antutu
AItutu
GeekBench
の3つ。
それぞれの数値は以下のようになります。
Antutu(Ver8.3.6)
Antutu | Xperia 1Ⅱ | Galaxy Note10+ | P30 Pro |
---|---|---|---|
スコア合計 | 538164 | 440424 | 399242 |
CPU | 180858 | 132198 | 133094 |
GPU | 204062 | 160471 | 144096 |
MEM | 79096 | 79644 | 69281 |
UX | 74148 | 68111 | 52771 |
AI版Antutu
AItutu | Xperia 1Ⅱ | Galaxy Note10+ | P30 Pro |
---|---|---|---|
スコア合計 | 451223 | 174780 | 65137 |
画像分類 | 248342 | 91977 | 41155 |
オブジェクト検出 | 202881 | 82803 | 23982 |
GeekBench5.0
Geekbench5.0 | |
---|---|
SCS | 896 |
MCS | 3289 |
OCL | 2928 |
─ |
AntutuベンチスコアはSnapdragon 865を搭載した他のスマホと同等の数値。
50万点以上を記録しており、スコアには全く不満の無い出来に。
Galaxy S20やAQUOS R5Gと同じように高性能で、実際の操作においても説明するまでもなくヌルサクです。
何かチューニングが外れているようなこともなく、ストレスなく操作をし続けることができるため、性能に関する不安もありません。
ゲームも快適。
一部のアプリはまだスナドラ865に最適化されてないのもありますが、基本は最高画質でヌルヌルな操作を行うことが出来るようになっています。
単純にディスプレイの表示が発色含めて美しいものになっているため、高画質でのゲームプレイは非常に気持ちが良く気分が高まります。
21:9という特殊なアスペクト比ではあるものの、最近のゲームならこの表示に対応していますし、画面を上下に切るという処理もせず大画面にコンテンツ表示してくれるゲームも出てきており、21:9の比率がメリットになることが多くなっています。
特に今回は機能のところでも触れているHSパワーコントロールの存在によって、ゲームプレイにおいては性能面だけではないアドバンテージをこのXperia 1Ⅱは持っているため、比率はちょっとなれないもののゲーム向きな特性を有したスマホになっています。
アプリ起動速度・ストレージ読み書き速度
ベンチマークスコア以外にもスマホの性能を図る指標としてアプリの起動時間も確認し、他の機種と比較してみます。
ベンチマークスコアの数値が実際の利用シーンにおいて数値通りの性能を見せるのかということを判定します。
本来は動画などで起動の瞬間を見せるべきなのでしょうがそんな環境はないので手動計測の時間を表にまとめました。
Xperia 1Ⅱ | Galaxy Note10+ | iPhone 11 Pro | |
ポケモンGO | 約2秒 | 約2秒 | 約1秒 |
デレステ | 約3秒 | 約5秒 | 約3秒 |
ストレージの読み書き速度もAndroBenchで確認していますが高速さを見せいているのが以下の画像からわかるかと思います。
UFS3.0なので読み込みも書き込みも早いのは快適なはずです。
バッテリー性能
au版公表バッテリースペック | |
バッテリー容量 | 4000mAh |
連続通話時間 | 約1610分 |
連続待受時間 | 約420時間 |
電池持ち時間 | 約105時間 |
容量と機能からの期待されるバッテリー性能について
100%からのバッテリー状況 | |
放置状態20時間 | 91% |
ミリシタライブ(MV)10回連続 | 84% |
Antutu5回連続 | 80% |
動画2時間視聴 | 82% |
- 輝度はすべてオート(おおよそ室内灯に最適化)
Xperia 1Ⅱにおける一つのネックがこのバッテリー性能です。
褒められるのは放置状態の時のバッテリーの減らなさだけ。その他の検証結果では同じように褒めることのできなかったGalaxy S20よりも悪い内容が出てきてしまっています。
画面解像度の高さゆえなのか、画面の大きさゆえなのか、とにかく操作時のバッテリーの減りやすさは体感としてもこうした数値としても早いものになってしまっており、日常で利用していくと夕方ぐらいには不安を感じてしまうものになっています。
ちょっとした連続の負荷でバッテリーの減りが早まるため、この点は検証・体感共にXperia 1Ⅱを使う上であまり良い印象を持たない部分です。
発熱
発熱についても検証を行ったので参考にしてください。
ベンチアプリ、ゲームアプリを複数回連続で起動した状態の温度です。
Antutu | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 35.4℃ | 39.2℃ |
2回目 | 39.1℃ | 44℃ |
3回目 | 41.1℃ | 45.5℃ |
4回目 | 43.7℃ | 46.7℃ |
5回目 | 45.1℃ | 47.2℃ |
ミリシタMV | バッテリー温度 | CPU温度 |
---|---|---|
1回目 | 32.6℃ | 39.2℃ |
2回目 | 33.2℃ | 39.9℃ |
3回目 | 33.8℃ | 41℃ |
4回目 | 34.2℃ | 41.7℃ |
5回目 | 34.5℃ | 42.3℃ |
室温23℃・エアコンなし
バッテリーと同様に厳しいものになっているのが発熱の問題。
こちらは体感ではそこまで熱を感じないものの、計測アプリで見るとかなりしっかりと熱を持っています。
この熱を持った状態で利用すると、当然バッテリーも減りやすいものになってしまいます。
またこうした負荷のかかるテストだけでなく、単純なYouTubeの視聴だけでもほんのりとした形ではあるものの確かにわかるレベルの熱を持ち、発熱に対して強さは見せません。
YouTube程度で熱を持つため、ある程度長時間操作するようなものであると発熱発生からのバッテリー消耗という悪い流れが生まれてしまっています。
この2つのポイントはXperia 1Ⅱにおいて明確にデメリットと言える部分です。
Xperia 1Ⅱのデメリット
各検証の次にはレビューとしてメリット・デメリットといったものを利用した感触から挙げていきます。
Xperia 1Ⅱの実機を使っていく中で感じた問題や気持ちよく使えた部分なんかをピックアップしていきます。
まずはデメリットから。
バッテリー性能は少し不安を感じる、発熱も分散はされるものの高い
バッテリー性能は検証の通りで不安な部分になります。
スタンバイ状態・スリープ状態では良いものの、使用していると一気に減りやすいものになっています。
4K表示対応かつ6.5インチというディスプレイの大きさゆえか、電力消費はかなりキツいものがあります。
バッテリー容量はGalaxy S20と同等となっていますが、比較的厳しい評価をレビューで行ったGalaxy S20のバッテリー持ちよりも、特に通常利用時の「電池持ち時間」という項目がauの検証の方でも悪いものになっています。
Xperia 1Ⅱ | Galaxy S20 | |
バッテリー容量 | 4000mAh | 4000mAh |
連続待ち受け時間 | 420時間 | 410時間 |
電池持ち時間 | 105時間 | 125時間 |
このバッテリー性能が悪くなっている点はXperia 1Ⅱを長く使っていくことを考えると常にネックとなってくるポイントです。
特に今回のXperia 1Ⅱはディスプレイも綺麗でデザイン的に所有欲を満たしてくれ、長時間ついつい触ってしまう美しさを持っているため、そうした中でバッテリーが良くないというのは一つデメリットと言わざるを得ません。
更に発熱もYouTubeレベルでも起こってくるため、これも合わさるとさらにバッテリーが減りやすいという悪循環が始まります。
この2つのポイントは長くXperia 1Ⅱを使う時に不満を抱えるものになってくるのは確実なため、自分の使い方にこの点が影響が少ないかどうかをしっかりと考える必要があります。
90Hzのリフレッシュレートはそこまで体感は変わらない
ここ最近のハイエンドスマホでは高リフレッシュレートモードを搭載し、よりスクロール時の残像感を少なくして文字の見やすさというのを高めているわけですが、それがあまり体感として得られません。
これは自分の感じ方の問題ではあるのですが、Galaxy S20なんかの120Hzは違いを感じたために、疑似的な90Hz相当のXperia 1Ⅱの画面の違いというのはそれほど大きなものでないのを感じます。
このXperia 1Ⅱの90Hzのリフレッシュレート機能は「残像低減設定」と呼ばれるもので、正式にリフレッシュレートを90Hzに上げているわけではなく、あくまでも疑似的なものです。
フレームの切り替え時に電圧を高めることで疑似的な90Hzを実現しているようですが、使い方を聞く限りこれもバッテリーにある程度の影響を与えいていることが予想され、変化を感じられなかったなら機能をオフにしてみてもいいかもしれないものになってます。
他の機種が高リフレッシュモードを120Hzで用意してくる中、Xperia 1Ⅱは90Hz、しかも疑似的な90Hzという駆動しかないのは物足りなさを強く感じられるものになっています。
動画撮影中のカメラ切り替え不可能
カメラはアップデートで数多くの機能が追加されるわけですが、それを何故最初から用意していないのかがわかりません。
現状では動画周りのカメラについては未完成品といった印象が強いです。
特に動画撮影ではシームレスに超広角から望遠までをズームできず、それぞれのレンズから3倍までしか倍率ズームすることが出来ず、撮影中にもっと寄りたいという事になると一旦撮影を止めて別のレンズに切り替える必要があります。
他のスマホなら割と自然に出来ることが出来ず、動画撮影中に撮影を中断する必要があるというのはあまりにも使い勝手としては悪いです。
Xperia 1Ⅱのメリット
次はXperia 1Ⅱのメリットについてを体感として感じたところを挙げていきます。
HSパワーコントロールはゲームや一部対応アプリの使用で非常に優秀な機能に
Xperia 1Ⅱの新機能として用意されたHSパワーコントロールは、この機能でXperia 1Ⅱを選ぶだけの価値のある機能かと思います。
基本はゲームアプリでの利用が中心になるものの、ゲームエンハンサーからの設定を変えることによって一部の一般向けアプリでもこの機能を有効化することが出来ます。
この有効化の対象のアプリには残念ながら動画やカメラを使ったようなアプリが対象外となってしまっているため、バッテリーを消費せずに動画を見続けたり録画し続けるといったことができないのですが、対応アプリ次第ではゲーム同様にHSパワーコントロールを使って長時間の利用でもバッテリーの消耗や発熱を気にせずに利用することができます。
例えばGoogleマップが現時点ではこのHSパワーコントロールを有効化できるため、こちらをナビ代わりに使っているという人であれば、電源をつないだまま長時間利用していても本体内蔵の電池を消費・消耗せずに使い続けることができます。
このようにゲーム以外のアプリで対応アプリとして拡張することができる場合には、電池消費や劣化、発熱といったところを気にすることなく利用していけるため、こちらは組み合わせアプリ次第では非常に有効的に利用できる機能になっています。
1画面での表示量が多く、目に入るコンテンツ量が増える 2画面での使いやすさも良いところ
Xperia 1Ⅱの特徴はその21:9という画面比率を持った縦長の画面。
この画面は動画なんかの横表示の画面は小さく映ってしまうものの、縦スクロールで操作するコンテンツに対して非常に強いです。
まあ動画が小さくされるというのも、6.5インチといった本来のサイズと比較した時にそう感じられるだけで、表示自体は大きいのでそこまでのデメリットにはなりません。
むしろメリットとしてその1画面に表示されるコンテンツの量が増える、という方が魅力的です。
大画面ということで表示が大きくなる、というのは当然ではあるものの、縦長であるがゆえによりその表示のされ方というものが特に縦スクロールするコンテンツで効率の良いものになっています。
auポータル
ウェザーニュース
これだけのコンテンツ量が1画面に表示されます。ぜひ手元のスマホと比較して欲しいのですが、同じだけのコンテンツ量を表示できるスマホと言うのは決して多くないはずです。
この表示が増えるというのは縦スクロールコンテンツにおいて画面を見る効率が上がり、何度もスクロールしたりする手間がなくなりストレスが減ります。
これは21:9の画面比率を持つ最近のXperiaシリーズにしかない強みであるため、文字ベースの情報サイトなどをよく見るということであればこのコンテンツ量の多さというのはかなり便利で使いやすいかと思います。
大画面ディスプレイの美しさとデザインの良さは所有欲を満たされる
単純にこのXperia 1Ⅱは所有欲を見たされるのは個人的に良いポイント。
こういった角ばったデザインがイケメンと感じるなら今回のXperia 1Ⅱはデザイン最重視で買っていいと思います。
Xperia Zシリーズが好きだった人にはXperia 1なんかよりも納得できるデザインかと思います。
見た目の美しさ、それにディスプレイの発色とかも高コントラストで輝度も高いため、触っている時に満足度は表示に高いです。
バッテリーや発熱周りに心配事はあるものの、デザイン周りに関しては価格相応のクオリティを個人的にはではあるものの感じています。
持った時の見た目、ある意味ファッション性といったところを大事にしたいのであれば、このデザイン性を見せるXperia 1Ⅱは一つの選択肢になってくるはずです。
まとめ:バッテリーや発熱の弱さは価格のクオリティに達していない、ただ機能や表示量の多さはXperia 1Ⅱにしかない良さを持っている
Xperia 1Ⅱはバッテリー重視でのスマホを考えるなら向いていません。
待機状態の電池持ちは他のスナドラ865スマホと比べると良いわけですが、使用するとGalaxy S20やAQUOS R5Gよりも消費は早くなってしまっており、バッテリーに関する安心感は少ないです。
メインのスマホとして常用していくのであればモバイルバッテリーや充電できる環境が普段の生活にあるかどうかを確認しておく必要があります。
この部分は価格的にも1年ちょっとで買い替えるようなスマホではないため、しっかりと覚悟をして購入する必要が出てきます。
4000mAhながら実はXperia 1よりもキャリア測定の結果は持ちが悪い、というのは単純なスペック比較ではわからないところなので注意が必要です。
こうしたバッテリーに関するポイントは確かなデメリットですが、メリットに関しても確かなものが揃っているので、ある意味メリハリの効いている機種ではあります。
特にゲームエンハンサーに搭載されているHSパワーコントロールは非常に優れた機能です。
ゲーム以外にも一応普通のアプリでも一部対応しており、非常に便利に利用することが出来るだけのポテンシャルを秘めています。
電力供給をバッテリーにではなく直接本体に行うことによって、バッテリーを傷めずにゲームなどを遊び続けることが出来るようになっているため、これはゲーマーを中心にかなり満足度の高い機能になるはずです。
この機能を有効化できる動画アプリなんかが出てくれば、ゲームだけでなく動画視聴なんかでもバッテリーの消耗を気にせず楽しめることが出来るようになるでしょう。
この機能の存在はXperia 1Ⅱを購入する一つの動機になりえます。
また21:9の画面比率は表示されるコンテンツ量が増えるため、効率よくネットを見たいという使い方にもこのXperia 1Ⅱは合っています。
価格が非常に高額でありながらバッテリーに弱点があるのは褒められないですが、機能が他のスマホにはない独自のものを持ち、画面の特徴などもオリジナリティを持っているため、そうしたところに価値を感じるようなら良い一台になるでしょう。
非常にデザイン性も高く高級感があるため、そういったところでは価格相応の美しさを持っています。
契約はオンラインショップで(特に機種変更)
なおXperia 1Ⅱを契約しようという場合には、docomoとauのそれぞれのオンラインショップをオススメしています。
その理由は簡単で、各オンラインショップでならばお得に機種変更が簡単に出来てしまうからです。
オンラインショップでは
- 通常2000円or3000円かかる事務手数料が無料(docomoのみ)
- 頭金が0円
- ネットから簡単に手続きが可能
- 2500円以上の価格のあるスマホなら送料無料で自宅に届けてくれる
- チャットサポートで自宅からプランや端末比較の相談ができる
こんなにお得で便利に契約できるメリットが数多くあります。
特に事務手数料と頭金といったスマホ契約では必須の支払いがオンラインショップであれば無条件に0円に出来るのはオンラインショップが持つ強烈なメリットなのは間違いないです(docomoのみ)。
こうした端末価格以外の支払い金額というものを気にせずに契約できる、しかも全国から契約可能というのは間違いなくオンラインショップがお得な点と言えます。事務手数料のような本来なら必須の出費をオンラインショップ限定で抑えることができるのは、より安くお買い得に購入しようとするならば得ておきたいメリットになるでしょう。
他にも自宅から全ての手続きが可能なため、わざわざ時間をかけて契約に行く必要もありません。即日スマホが手に入るというスピード感はありませんが、手続きが本当に5分以内に終えることが出来る上に最短2日ほどで到着するのは楽です。時間を気にせず契約できて無駄にもしないのは社会人や主婦の方に大きなメリットになるはずです。
それにオンラインショップの販売ページ内ではチャットサポートが最近では行われており、店頭の便利な要素であるプラン相談や端末の相談といったものも行うことが可能になっています。オンライン契約に抵抗感がある人でもこれなら契約しやすいでしょう(docomoのみ)。
こうした理由から機種変更をするのならばオンラインショップをオススメしています。